北京妄想王国 -13ページ目

葡萄の街

北京といえばダック

上海といえばカニ


・・

ではトルファン(吐魯番)といえば何でしょう?



それは「葡萄」・・ではなかろうか。




新疆ウイグル自治区の名産は葡萄。

中でもトルファンは中国一の葡萄の産地だそうな。

 



歩道


 

街中の歩道。

葡萄で日差しを遮っている。

牧歌的でいいわ~。


 

7,8月のシーズンになると

美味しそうな葡萄がこの歩道にもゴロゴロ生るそうな。



残念ながら、

今は葡萄のシーズンではなかった。

夏に来なければ、もぎたてフレッシュな葡萄は食べられない。




が、しかし

トルファンにはもう一つ名物がある!!




コレ ↓




干し葡萄バザール     量り売り




色とりどり、うず高く積まれたコレらは・・



干し葡萄!!



 

正直ワタクシ、干し葡萄はそんなに好きではない。

日本のソレは黒くて硬くてエグミがあって・・。

「干したモノ」というより「干からびたモノ」という印象。


 

でもここのは違う!!


 


干してあるにもかかわらず、

中はみずみずしくジューシー♪

風味があって香も味もスイーティ♪

しっかりと葡萄の味がする干し葡萄なのだ。




その干し葡萄は、干し葡萄小屋で作られている。


 

新疆の至るところで目にした煉瓦で造った四角い建物。

遠目に見ると蜂の巣箱。


 

近くで見るとこんなカンジ。


 

干し葡萄小屋     干し葡萄小屋


 


この中に葡萄を吊るして乾燥させるそうな。

一ヶ月弱で出来上がりとのこと。


乾物なので、通年で手に入るけれど、
今年のものは8月~。


 
バザールでは

葡萄の種類や産地で値段が分かれていた。

じっくり味見をしながら好みの干し葡萄を選ぶ。



ワタクシが購入したのは、トルファン産の特級品。

たぶんマスカットみたいな品種の干し葡萄。

適度に甘くて、お茶うけにぴったり。




干し葡萄


 


帰りの飛行機では、

機内で配られるおつまみが干し葡萄だった。



ソレも十分に美味でした♪



新疆ウイグル自治区名所案内


シルクロードの要衝として栄えたトルファン(吐魯番)

そこを起点に車をチャーターして、

近郊の観光名所を回ったワタクシ達。



窓から広がる景色は、

その昔、シルクロードを旅した商人達の見たそれと同じ・・。


ロマンだ~。





さて、ざっと観光名所をご紹介。







火焔山



 

砂漠を突っ切る一本道に並行するように

赤い山肌の山が続く。

 

あの『西遊記』に登場する、燃え盛る炎の山。



火焔山



 
最高所は851m。

意外と低い。

 

正直「なんでコレが炎に見えるの~?」

と思ったのだが、ガイド曰く、


「夏場は陽炎で山肌が燃えるように見える」

のだとか。





ベゼクリク   ベゼクリク



ベセクリク千仏洞

 

火焔山山中の谷あいにある仏教石窟。

古代ウイグル人の文化を伝えている。


敦煌の莫高窟同様、

美しい壁画が描かれていたはずなのだろうが、

イスラム教の偶像崇拝禁止による破壊、

そして各国探検家による持ち出しで、

あまりモノは残ってはいない。







交河故城   仏塔




交河故城



二つの河が交わる高台に立てられた城址遺跡。

残っている建物群は唐代のものだそう。






高昌2   高昌遺跡1




高昌故城


漢代~西ウィグル帝国のおよそ1,000年間の

城址遺跡。

玄奘が数ヶ月滞在し説法を行ったことでも有名。

かなり広く、ロバ馬車で巡る。


砂嵐+ロバの巻き上げる砂埃に

口の中はジャリジャリ。目は痛い。


マスク・・またはスカーフを持ってきたらよかったと後悔。





どこもかなりの乾燥と砂埃。

そして30度以上の猛暑。

しかし、トイレ事情を考慮して水分を取るのを控えていた。

これが体調を崩す原因なんだろうけれど、

女性にはやっぱり厳しい場所っすね。




電波少年的・・

お坊さんはお話をされた。


 

「故人は極楽浄土へ旅立たれました。」


 

殿はお坊さんの説法を珍しく聞いていた。

そして、あーだこーだ質問をしていた。

 

まるでお弟子さんのように・・。



「西へ・・」



なんとなくそんなことばが聞こえたような・・。







 

「GWには北京に戻ること!」

 

そう殿に言われていたので、

ワタクシ、しぶしぶ中国に戻った。





が、

戻り先は北京ではなく・・





砂漠




砂漠?!




 

殿は勝手に北京から、ツアーを申し込んでいた。

もちろん、殿オリジナルのコース・・。



 

 
「リスペクト三蔵法師!シルクロードの旅」




天山山脈





事前に行き先もよく知らないまま、

北京で荷物を速攻でまとめ、

行き着いた先は天山山脈を越えた

新疆ウィグル自治区、ピチャン(鄯善)という町。



「地球の歩き方」によると、


「この町はこれといった観光地はない・・」



・・。




前日まで、ぬる~い日本の春を過ごしていたワタクシ。

突然の激しい乾燥、そして砂嵐の洗礼に速攻で喉をいため発熱。




ハードな旅の幕開けであった~。涙



ある一日

◆朝ごはん



てんぷら




天ぷら・・。


朝からヘビーだ~・・。

ちなみに具は春らしく、だらの芽ミント



そして、一緒にガーリックフランスがっ!!

なぜ?!



・・

我が家の主食はセルフサービス。

「そんなんアリ~?」なモノが登場するのは、そう稀ではない。






◆「庭と畑を見て来い」


との指令が・・。





黄色



うお~!




白




盛ってる~!




れんげ



キレイだ~!




スゴイっすね。こりゃ。



クララが行きたくて駄々こねた

あの「山の花畑」並みです。





いちご




イチゴの出来具合も、ちゃんとチェックしてきましたよ。

ゴールデンウィーク明けには食べられますな。





◆晩ごはん



知り合いの漁師のおっちゃんが、

釣ってきたばかりの魚を持ってきた。


「おすそ分け」


だそうな。



デカイよ!!

しかも、まだピッチピチ活きてるよ。



三枚にはおろせても、活魚をしめることはさすがに出来ず、

親にお任せして刺身に・・。



刺身



漁師盛り!!!





思えば、この季節に実家で暮らすのは本当に久しぶり。

 


高校を卒業し、一人暮らしを始めてこの方、

帰省するのは盆・正月。

ゆっくりと田舎の春を堪能することは無かったな~・・。



日本の春もあと少し。






ウーロン茶はサントリーのこと

コンビニでこんなの見つけました。

 


これは、買い、でしょう♪



ウーロン茶




サントリーウーロン茶・・とオマケ。




そのオマケに食指が動きました!!!



中国宮廷料理フィギュアコレクション


「満漢全席」



いや~。サントリー。

粋なことをやってくれました。


パッケージを見ると、

ワタクシが是非食べてみたい!!

と思っているメニューがズラリとラインナップ。



きっと海洋堂の職人魂で、

豪華なメニューの数々を見事に再現している・・はず。



実はまだ中身は見ていない。

これを開封するのは北京に戻るまでお預け。

いや~楽しみ。




さらに、最近のヘビーローテーションといえば・・。




CD



「Chai Chai」



サントリーウーロン茶の、

あのTVCMで使われたCMソング集。


昔から変わらない、CMののどかな世界観にぴったりと合った

柔らかい女性ボーカルに癒されます。




中国に赴任する前に思い描いていた、


「李白、杜甫といった詩人たちが

のんびりと詩を詠むような牧歌的な世界観」

 

そんな中華幻想を思い出しました。

(実際は全然違っていた・・)






中国語の発音は、世界の言語の中で一番美しい


と思っているワタクシ。



改めて中国語の美しさに魅了される一枚。

 

オススメです。





もっぱらビールはキ・・

でも、ウーロン茶はサントリーかなぁ。



・・ 

まんまとサントリーの戦略に乗せられてしまいました。



天敵登場!

(注)ゲテモノが苦手な方はスルーしてください。





忘れていた・・・。



この季節、故郷には、

ワタクシの天敵が登場するということを・・。



それをワタクシは、

 

「ゲジ眉」


と呼んでいた。

「タワシ」とも言ったかもしれない。

 

大きさ、・・成人男性の親指ほどはあろうかと・・。



コレ ↓


 

毛虫





正体は・・毛虫です。



ヒィィィィ~~~!!!


 

すでに、この記事を書いている今現在、

もの凄い鳥肌がたっております!!

この写真を撮ったことも奇跡!!!


 

今年は毛虫の当たり年(?)

行きつけのスーパーの駐車場には

この黒い物体がそちこちでうごめいている。


もちろん、踏みつけられてスプラッターなものも・・。



・・拷問だ・・。


 

 
この手の虫が、本当に嫌いです。

低山登山ができない理由は、コイツのせいです!!


 

 
・・
そんな、ワタクシの天敵を

食べてくれる地域が中国にはある!!


 


◆某雲南料理店



写真付きのメニューに、

中華らしからぬチョココロネがっ?!


一瞬そう思ったところが・・。 


竹虫、柴虫という芋虫でした。

栄養摂りすぎ!というほどの太りよう・・。



・・調理法は「素揚げ」!




◆東北奥地某都市(記憶あいまい)


 

殿の出張の接待に出されたというメニュー。


蚕のから揚げ。


 

殿はがんばって食べた!


 

感想は・・


「クリーミィ♪」



ヒィィィィ~~~!!!




恐るべし中国食文化!

 

その奥深い食文化、そして貪欲な食欲で

ぜひそいつ等を食べつくしてくれ~~~!



自然破壊、環境保護・・

格好つけて言ってみたところで

そいつ等を前にすると理性がぶっ飛ぶ・・。

 

ダメ人間だ。



・・いかん。

気分が悪くなってきた。

軽マゾのワタクシも自虐が過ぎた。

と、いうことで終ることにしよう。




・・書き逃げ。


黄砂襲来

ワタクシ、現在、日本の西側在住。


 

空気も水も、それはそれはキレイ。

自然は多く残り、野生動物や野鳥と頻繁に遭遇する。



そんなかなり田舎の故郷の、春の風物詩。

 

それは、春霞ならぬ、「黄砂」!!


 

 

小さい頃から黄砂はやってきていた。

 

 

冬場にはくっきりと見えていた山並が

モヤがかかったように、霞む。


窓ガラスに黄色い汚れがこびりつく。

 

 



「タクラマカン砂漠の砂が、はるばる日本に飛んで来るんだよ」

 

 

この季節、父は必ず一度は口にした。 

 

 

 

遠く大陸から、偏西風にのってやって来る砂塵に

ロマンを感じていたのも、今は昔。

 


 

今日の黄砂はひどかった。

 


どんよりと黄色の混じった青空に、

輪郭のぼやけた風景。


太陽が不気味なオレンジ色だ。

  

 

故郷の、こんな夕日を見るのは初めて。

北京のそれと同じだ。

 

日本でこんな景色を見るとは・・・。

 




 



 

年々ひどくなる黄砂。

鹿児島の桜島の火山灰のように、

黄砂のひどいときは洗濯物を外に干せないという。

 


大陸の環境汚染は、

確実に日本へやって来る。

 



黄砂


殿にとって、また私にとっても大切なヒトが、

日本に、桜の便りが聞かれはじめた頃に倒れ、

裏の神社の老桜が満開を迎えた朝、

息を引き取った。

 




病院への道すがら、長い桜並木があった。


 

毎日、車でその桜の下を走った。

つぼみが膨らみ、ぽつぽつと咲いていく様子を眺めながら 

「満開になる頃にはきっと目を覚ます・・」

と願っていた。

 


・・


その桜並木も、

帰宅したそのヒトを満開で迎えた。



 

そして・・

  

雪のように桜が舞い散る中、

そのヒトは荼毘に臥された。


 

翌日からは、暴風と大雨。

 

 

狂ったように咲いていた桜という桜を

跡形もなく散らして、

容赦なく、

一連の日々の終わりを知らしめた。

 

 

 

その頃はあまりの慌ただしさと、感情の揺れに、

考える余裕すらなかったけれど

この頃やっと落ち着いて思い返すことができる。

 
 
この一ヶ月弱の間の

忘れられない景色は、想いは、

これから、いつも桜とともにあるのだろうなぁ。

 


 

 

ブログから遠ざかっていた間、

メール・コメントを下さった皆様、

お心遣いありがとうございます。


もう少し、日本におります。

しばらくの間、ぽつぽつと日本から綴っていこうかなぁと

思っております。



しばし北京から遠ざかりますが

これからもよろしくお願いします。



富士山

来週から中国語学校が春休みだ。 

帰国するワタクシに出された宿題は、

 

 

「日本の春」をテーマに作文


 

う~ん・・・

 

はる・・ハル・・春~~・・

 


春は・・あけぼの?

 

 

 

あけぼの

 


渾身の一枚!


富士山のある「あけぼの」

(画像は秋の富士山だけど・・) 

 

 

 

富士山 3,776m


 

 

中国人が日本ツアーの行き先に必ず行きたがる・・

というか、見たがる山。

 

 

 

「富士山に登ったことがありますか?」

 

と何回か聞かれたことがある。

 

 

「あります。でも、富士山は登る山ではありません。

あれは、観賞する山です。私はそう思います」

 

・・そう答えている。

 



初めて富士山に登ったときに、

登山道のあまりの汚さにびっくりした。

トイレの周辺に糞尿の臭いが漂っていて、

周りにトイレットペーパーが沢山転がっていた。

 

 

当時、北アルプスのメジャー登山道には

ある程度バイオトイレが設置されており、

環境対策がとられていた。

それなのに、世界的に有名な富士山が

こんな状態なのかと正直驚いた。

 

 

 

ただでさえきつい傾斜、少ない酸素に参っているのに

登山道がこれではイメージダウンは必至。



富士山を世界遺産に!

と努力している方には申し訳ないけれど、

日本一の山に登ってやる!踏破してやる!!

といった達成感、征服欲を満たしたいという人でない限り、

富士登山はあまりオススメできないな~・・と思った。

   

  

では富士山には、外国人に誇れる美しさはナイのか?



とんでもない!!

 

 


 

ワタクシの「ベストオブ登山ショット」

  

  

  

北岳

 

 

北岳(3,192m)より富士をのぞむ

 

 

南アルプスの最高峰。

日本で2番目に高い山。 

ワタクシの一番好きな山。

 

今までで一番キレイだ!

と思った富士山はその北岳山頂から見た眺め。

 

富士山は、浮世絵のように

その円錐形の美しい姿全体を拝まなくては!

そう確信しました。

 

 

輝く雲海の中に浮かぶ富士。

富士以外まわりには何も無く、

一身に朝日を浴びているその姿はもう、

この世のものとはおもえない!

 

合掌しました。

 

 

北岳は気軽に登れる山ではなく、

技術・体力・装備はもちろん、ある程度の時間が必要で、

そうそう行ける場所ではない。

 

もう二度と目にすることはできないかもしれない

その北岳からの眺めが、

My Best of Mt,Fuji!!

 

 

 

まだ日本に来たことのない 

クラスメートの仏人マダムシモーヌ(仮名)

日本のイメージは富士山・桜」だそうで、

今回の宿題は、その二つを紹介することにした。

 

適当に春を絡めて。

  

めかおんちの野望

「王国建設」

 

 

このタワゴトは今に始まった事ではない。

かれこれ十数年まえから抱いていた野望だ。

 

 

かつて、この野望を恥ずかしげもなく

社内で言いふらしていた若かりし日のワタクシに

会社のデザイナーさん達が

なんと!!

 

当時の紙幣を利用して、王国紙幣をデザインしてくれたことがあったー!

 

 

新渡戸稲造が、夏目漱石が・・

満面の笑みを浮かべているワタクシにすりかわっている!!

 

 

今でもあの感動は忘れない。

 

 

王国を建設した暁には、絶対オリジナル紙幣を作ったる~~!!

 

そう思いました。

 

 


で、最近こんなん買いました。

 

 

プリンタ




Canon スキャナー機能付きプリンター

 

 

 
紙幣作る気満々♪


 

 

が・・・

 

これ・・まだパソコンに接続できていない・・。

うまくセットアップできません・・。

 

 

日本のメーカーのくせに・・

言語選択20ヶ国くらいあるくせに・・

選択肢に日本語がない!!

 

・・わからん。

 

 

 

一昨日も、昨日も、そして今日も

中国人がヘルプに来てくれたにもかかわらず、

未だセットアップできず。

  

 

せっかく高機能プリンターを買ったのに、

今のところコピー機能しか使えない・・。

  

 


「宝の持ち腐れ」

 


  


・・

めかおんちの自分を恨みます・・。