アジフライ(ハート) | 酒と散歩の日々                                               

 昨日の走水神社と今日の「味美食堂」はセットな内容である。「味美食堂」で飯が喰いたい時には走水神社に参拝に出かけるし、逆もまた然りの関係である。

 そうでなかったのは前回2月に「味美食堂」へ行った時くらいであろうか。あの時は、この場所から歩いて10分ほどのところにある横須賀美術館へ、宮武一貴さんの対談を拝聴しにうかがったのだ。その特別展も鑑賞しての帰り、「味美食堂」に立ち寄ったのだ。ちなみに、その時は、穴子天定食をいただいた。

 

 この日はランチタイムをかなり外しての訪問。ちょっとだけ客が外に並んでいたので、先に走水神社へ。これが功を奏して、参拝を済ませて店先に戻ると誰もいない。ほぼほぼすぐに入店することができた。ほんと、ここ有名になっちゃって、行列の途切れない店になってしまった。

 

 

 ここのメニュー構成はシンプルそのもの。穴子天かあじはフライか刺身、あとたこ刺身…の定食か単品(穴子天は丼もある)。あと、海老天丼(これを注文すると女将さんが、地のものじゃないですけれどいいですかと、必ず断りを入れる)。言い換えれば、穴子やあじ、たこは地物。特にあじは走水のあじとして、たこも走水のたことしてよく名が知られている。

 

 前回が穴子天だったので、今回はアジフライ定食ご飯大盛り、そして瓶ビール。注文する割合は、4回に1回くらい穴子天であとはアジフライ。

 

 

 ビールはすぐに出てくる。キリンのラガーね。お通しというかサービスで、魚の焙ったやつにポン酢をかけたのが出てくる。たまに違うのも出てくるが、これが出てくる確率が高い。始めて喰った時は、正体が不明でね。あまりの肉々しさに鶏肉と間違えたほど。その正体はまだ聞いたことがないけど、刺身などで落としたあじの端っこなどではないかと思う。口にすると、その歯ごたえとか魚とは思えないほどなんだよ。

 

 

 定食がやってきた。アジフライが2尾と切り干し大根の小鉢、あとは漬物とみそ汁。このみそ汁の具も地のわかめ。これでもかという量が入っていて、しかもしっかりとわかめ自体に旨味があってこれもビールのあてになるくらいだ。

 

 

 そして、アジフライ。タイトルにハートと入れたが、アジフライ=ハート型というのは世間一般の話。この「味美食堂」では、大きめのあじの場合はハートではなく、半身にしたものがフライで出てくる。いや、1つが1/4尾だったサイズのこともあった。さすがブランド品の走水のあじである。

 この日はね、ハート型だったがもうワンサイズ大きければ、多分半身でもおかしくないボリューム。これを塩でいただく。

揚げ物類はね、たっぷりソース派の私だが、こんなにいいあじをソースの味で汚してしまうなんてできない。

 この1枚で残りのビールを楽しみ、残りの1枚で白飯を掻っ込む。

 何度これをこの店で繰り返してきただろう。やっぱり美味いのだ。