新京 | 酒と散歩の日々                                               

 昨日に続けて書く。4月初旬に野毛の大岡川に桜を見物に出かけたその日のこと。当然夜桜である。

仕事帰りに京急線に乗って、まずは野毛の街へ。少し呑んで花見気分を盛り上げようというわけ。昨日はその一軒目、「チャコールスタンド野毛」での呑みを書いたが、そこから少し移動して「新京」へ。

 調べてみると、初めて行ったのは2022年のこと。この年の年度末で横浜勤めが終わったから、ある意味ぎりぎりのタイミングでうかがった(そこから野毛へは年に数度って感じ)。

 

 ある意味野毛のメインストリートである野毛小路のほぼ真ん中にある老舗の居酒屋。

暖簾越しにのぞいてみると、カウンター席がうまいことに空いていた。

 

 

 「チャコールスタンド」ではハイボールを呑んだので、ビールをもらった。アサヒのマルエフ。

 

 ここはカウンターの目の前にびっしりとつまみの短冊がぶら下がっているのだが、それとは別に「本日のおすすめ」の紙が置いてある。

 

 

 魚介類がびっしり。どれも美味そう。タイ白子とか寒ボラ刺身なんて喰ったことないぞ。白魚のおどり喰いはずいぶん昔に一度だけやったことがある。ちょっと苦手かな。

 生カキは、初めてこの店に来た時に喰ったな。その時以来、結構あれば頼んでいる。

 でも今日は、北海ハマグリ(特大)450円。特大というのが気に入った。しかし、どうやって供されるのだろう。

それと、短冊からナマコ酢。これもあれば、どの店でも頼んじゃう。

 それから、ちょっと期待をしてハムカツを。

 

 

 まず、ナマコ酢が出てきた(実はその前にお通しもね 出ていたが)。記憶ではここのナマコ酢は火を通したものを使っていたが、これは生のだ。ナマコ酢の見分け方は少し前に横須賀の「白根家」のご亭主に聞いた。

こりこりとした触感は何度喰っても、たまらん。

 

 

 北海ハマグリは焼いたのが出てきた。確かに大きい。おつゆもたっぷり。美味いね。

 

 最後にハムカツ。あまり居酒屋でハムカツを注文することはない。先ほど期待をしてと書いたが、好みのハムカツは肉屋で売っていたような、ぺらっぺらの薄いやつに衣をつけて揚げたやつ。ほんのりとハムの味はするものの衣に浸みたソースを喰うようなやつ。東海林さだおさんは確か、あれはハムではなくて正確にはソーセージだと書いていた。

 

 

 出てきたのは、分厚いやつ。これはこれで嫌いではないんだけどね。店のサービス精神でここまで厚くしたんですよという気持ちもわかる。が、どっかにぺらいハムカツで呑める店はないかねぇ。

 このハムカツも美味かった。考えてみれば、食事もせずにつまみだけでこの夜はいく予定。これくらいのボリュームのあるものをお腹に入れておいた方がいいか。

 

 さ、そろそろいい時間になってきた。店を出て、大岡川のたもと 都橋へむかおう。