こんばんは。
雫石雪乃です。
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初めての方はこちらからお読み下さい。
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学校から休校期間延長のお知らせが来ました。
とりあえず、10日まで休校だそうです。
地方が5月いっぱいと言っているのに、東京が10日まで？？と思いましたが、まぁ我が家は決定に従うのみです。
こんなご質問をいただきました。
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雪乃さんこんばんは
ブログの更新いつもありがとうございます
今日のブログはちょっと泣いてしまいました
もうちょっとがんばろうよ、東京都民
のところです
私の住む長野市は昨年秋の台風で甚大な被害が出ました
やっとの思いでここまで来て、追い打ちをかける大打撃に揺れています（地震も最近多いです。みんなの不安が強いからかなとも思います）
長野市は4月に入って感染者が急増していますが、帰省されてる方やそのご家族が初発というケースが多いです
そういう状況を鑑み、地方に広げないようにと呼びかけてくださった雪乃さんの言葉がうれしかったです
ありがとうございます！！
ということで質問です
大事な人だからこそ会いたい
大事な人だからこそ会わずにいたい
このような違いはどこからくるのでしょうか？
相手を大切に思う気持ちに変わりはないのに、
その後の行動が真逆になる…人って不思議だと思います
とりとめのない文章でごめんなさい
ありがとうございました
明日もいい日になりますように☆
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私は東京に住み始めて26年ですが、その間に一度も怖い目にあったことがありません。
この26年の間に、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、その他、あちらこちらで洪水や土砂崩れ、台風の被害などがたくさんたくさんありました。
でも、東京ではこれまで一度もそういう実際の被害にあったことがありません。
そういう災害に見舞われるたびに、テレビでたくさんの悲惨な状況を目にしてきました。
テレビのインタビューでもたくさんの人の意見を耳にしてきました。
でも、結局、東京の人の意見はどこか他人事だなぁ・・・・とずっと感じてきました。
正直に申し上げると、阪神淡路大震災が起こった時、それは私にとって他人事でした。
あの日、大学に行くと兵庫県出身の友人が公衆電話にしがみつき、何度も何度も実家に電話をかけていました。私は彼女の必死の背中に向けて
「Y子、大丈夫？？」
と声をかけましたが、その「大丈夫」がものすごく他人事だったなぁと今になってとても後悔しています。
彼女がどれだけ不安な気持ちでダイヤルし続けていたかを考えたら、あんなに軽い「大丈夫」という声をかけるべきではありませんでした。
あの時、私はまだ二十歳であまりにも経験が浅すぎたのです。
だから他人の気持ちなどまるで分からなかった。
今ならあの日の彼女の気持ちが私には痛いほど分かります。
東日本大震災のあの日、私も同じようにつながらない携帯電話を握り締めながらいろんな想像を膨らませては
「どうしよう、どうしよう・・・・」
と思っていたから。
人ってどんなことも経験しないと分からないですね。
悲しいけれど、これまで災害にあった地域に親族や知り合いがいない人にはそういう苦しみに見舞われることがどんなに辛いことかが分かりません。
分かったつもりになることはできても、本当に理解することは不可能なのだと思います。
地震や津波、洪水などで家や人が流され、悲しみや絶望に見舞われながらもなんとか元の生活を取り戻そうとする苦しみは想像が出来ないでしょう。
まして、災害に見舞われ、借金をしてお店などを再建して「さあ、これからまた一から頑張ろう！！」と思っていた矢先に、コロナで休業を強いられている人たちの押し潰されそうな不安や苦しみにまで想像が及ぶ人などわずかだと思います。
だからこそ「今は我慢だよ」と言われることでもやってしまう。
大事な人だからこそ会いたい
大事な人だからこそ会わずにいたい
この違い。
この感覚の違いもまた経験によって大きく左右されるような気がします。
大きな苦しみや悲しみを味わったことがある人と、大きな苦しみや悲しみを絶対に味わいたくない人。
味わったからこそ２度と味わいたくないのか、味わったからこそ次はちゃんと受け止められると思うのか。
大きな苦しみや悲しみを味わって、
「あれだけのものを乗り越えたのだから、私はもうどんなことが起こっても大丈夫だ」
と思っている人には、自分のことよりも他人のことを優先する優しさとや思いやりがあるのではないかな？と思います。
長男君の卒業式の時に校長先生が
「本当に強い人は優しい人です。
先生はこの年になってつくづくそう思っています。
みんなもそういう人になってください」
と子供達に伝えていました。
逆に言えば、本当に優しい人とは強い人だと私も思います。
どんな逆境や苦しさも受け入れられる強さを持っている人こそ優しい人だと思います。
我慢するのではなく受け入れる。
やっぱりここが大切で。
先日、M子のパニック発作が起こった時、
「M子にパニック発作が起こるのは、自分の中から湧き上がってくる不安を
怖い！！怖い！！怖い！！
と言って受け止めようとしないからだよ」
という話をしました。
不安からなんとか逃れようとするんですね。
それがパニックを起こしてしまう。
だから、不安を受け入れないとダメなんだということを話していた時、Aちゃんがこんな風に話してくれました。
「分かるー！！私、子供を産む時にずっと”怖い、怖い”って言ってて、全然お産が進まなかったの。
そしたら、助産師産に
”いつまでそんなこと言ってるの！！赤ちゃんだって今すごく大変な思いをして頑張ってるんだよ。今、お母さんが頑張らなくてどうするの！！”
って喝をいられれてさ。
そしたらふっと我に返って、きっとあの時に腹を括ったんだろうね。
その後、スーッとお産が進んであっという間に子供が生まれたんだよ」
不安に駆られて行動している時、人の気持ちはどこかフワフワしています。
だから、そのフワフワをかき集めようと、少し心がパニックになってしまうんですね。
だから、他人や後先を考えずに
「ああ、あの人に会いにいかなくちゃ」
とかそういう風に思ってしまう。
でも、不安に心を奪われるのではなく、大切に思うべき対象をスッと見据えるとそのフワフワしていたエネルギーがクッと一箇所に集中して、本当はどうするべきなのかが分かるようになります。
不安や恐怖、そして自分の弱さを受け入れることです。
そうしたらいろんなことが大丈夫になりますよ。
自分のことを、もっともっと信じてあげてくださいね。
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