怒りん坊を治す方法 | 裏庭のないしょ話

裏庭のないしょ話

心の中のこと

私はもともとものすごい怒りん坊で、

「なんであの人はああなの!?なんでこんなに頭に来ることが起こるの!?ムカつく、ムカつく!!」

って、ものすごく腹を立てたことがありました。あ、ちなみに20代の頃の話です。
こんなに怒るなんてもう存在自体が社会悪です汗

で、ムカついてムカついて、腹が立って、腹が立って。

「なんで私の人生、こんなに腹が立つことばっかり起こるんだろう?」

と思った時に、ふと、

「あ、違うじゃん。腹が立つことばかり起こるんじゃなくて、私が勝手に腹を立ててるだけじゃん。こんなことぐらいで怒らない人なんていっぱいいるよな・・・。これは相手の問題ではなくて、私の問題だ」

ということに気がつきました。
たぶんそれからなのですよね、心の問題に取り組むようになったのは。
あのまま行っていたら、今頃とんでもない迷惑おばさんになっていました。
ふー、危なかったムンクの叫び

人には心のクセがあります。

何かを言われたりされたりした時に、怒りで受け取る人、悲しみで受け取る人etc・・・。

これは、次男君が年中さんの頃のお話。

ある日の帰り、先生が見ていない隙にお友達に右手の中指をがっぷりと噛まれて血が出たらしく、絆創膏を貼ってもらって帰ってきました。

先生からご報告の電話があり、夜には、相手の男の子のママから電話がありました。

「うちの子が指を噛んだそうで、先生から電話があったんですけど・・・」

「ああ!そうみたいですね。別に大きいケガではないので大丈夫ですよ」

「うちの子は普段そんなことをする子ではないので、本人にこれから話を聞いてみようと思います」

「そうなんですね。うちの子が余計なちょっかいを出して、怒らせてしまったのかもしれませんね。すみませんでした汗

と謝ったら

「そうですね」

と言って、ガチャンと電話を切られてしまったのです。

あ、あれ?私、謝ったけど、なんか謝ってもらえなかった・・・かも?
記憶違い?

20代の頃の私だったら、明らかにここで腹を立てて電話をかけ直すぐらいのことをしていたのです(笑)。

ああ、20代で母親にならなくて良かった(*'∀`*)v

なんとな~く、もや~んとしたものを抱えたままお風呂に入り、そのとき起こった出来事をゆっくりと考えてみました。

でもね、何度考えても、相手の方はものすごく怒っていらっしゃって、謝るどころの騒ぎではなかった感じなのですよね。

相手の方はどうして怒っていたのでしょう?
こういう時に謝るというのは、わたしにとっての常識であって、相手に取ってはそうではなかったという風にも無理矢理考えることは出来ます。

が、そうではなくて、その時ふと

「こういう風な態度に出てしまうのはきっと相手の方の心のクセの問題であって、私は関係ないな~」

という風に思いました。
この「相手の問題であって、私の問題ではない」って、この時に思いついて今でもよく使うフレーズです。

このお母さんは、きっと子供の頃、なにか悪さをするとすぐに

「お前のせいだ!謝れ!!」

という風に言われて育ったのだと思います。
だから、人に何を言われても

自分が責められている。
謝るように強要されている。


という風に感じてしまうのだと思います。
それで、どうにかして自分のせいにならないようにしようと話を持っていく、自分が謝らなくて済むように出来事を終わらせるクセがついているのではないでしょうか。

これはこの人のパターンなのでなにかが起こった時に、必ず同じことを繰り返して相手を怒らせてしまい、

「なんでこんなにムカつくことばっかり起こるの!?」

ってなっているはずです。彼女が自分のことのクセに気づいて直さない限り、ずーっとこのパターンを繰り返しながら生きていかなければいけないのです。


この例を見ればよくわかりますよね。
腹の立つこと、嫌なことばかり起こるのは相手のせいではないのです。

バカだ、バカだと言われて育ったら、ちょっとしたことを言われても

またバカって言われた

という風に受け取って落ち込んでしまうかもしれないし、

いつもからかわれながら育った人は、ちょっとしたことで

またからかわれた

と受け取って、憤るかもしれません。

それはその人のパターンであって、私のように

「もうこんな自分、嫌だな~」

と思ったらその時に直せばいいし、もし自分以外の人がそうであるならば、その人とつき合わないか、 めちゃめちゃ怒っていたとしても

「この人が怒っているのは私の問題じゃなくて、この人の問題だし」

と、放っておいても良いと思うのです。

私がよく自分の心と向き合いましょうというのは、自分のこのクセに気づくためです。
何かに対してイラッとした時、

「なんで私、今イラッとしたんだろう?バカにされていると思った?私のせいじゃないのにって思った?」

こんな風に問いかけてみるんです。
そうすると

「ああ、今、私のせいにされていると思って怒ったんだな~。相手はそういうつもりで言ったのではないかもしれないのに。わたしのせいにするな!!って思ってもしょうがないよな~。それより建設的な解決法を見つけよう」

などと冷静に考えられるようになります。徐々に。

なにもすぐに変わらなくてもいいのです。
自分がちょっとでも生きやすくなるように、徐々に徐々に自分のクセを直していきましょう。


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