サポートメンバーのkodemariです。
こんにちは!
免疫力についてのシリーズ記事、6話目になります。
前話までは腸内細菌のお話でしたが、
今回は、白い食べ物についてのお話になります。
「白い食べ物が何なの?」
って思われる方が大半かもしれませんが、
実は、”白”く精製した食べ物というのは
見た目や効率を重視した結果であって、
健康に良いものではないんです。
どんな食べ物かというと、
白米、小麦粉、白砂糖、食塩、などが挙げられます。
結論から言うと、
精製されていないものを食べよう!ということなのですが、
今日はまず、そのしくみについて見ていきたいと思います。
(選び方など個々の食品についてのお話は、また次回になります)
1) ”精製”とは?
精製する、というのは、
原料を加工して、不純物を取り除く、ということです。
不純物を取り除くと、白く、見た目がきれいになったり、
使い勝手や保存性が良くなったりします。
玄米なら、糠を取り除いて白米に、
塩なら、濃縮や洗浄などの工程を経て塩化ナトリウムになります。
2)精製がなぜ良くないのか
精製で、どんな「不純物」を取り除いたのかというと、
ゴミや汚れもそうなのですが、栄養分もなんです。
この、栄養分がほとんどなくなってしまっている、ということが
精製食品の問題点になります。
でも、
もともと含まれていた栄養分は、ごく微量なはず。
大した影響ないのでは!?と思いますよね?
実は、
この微量な栄養分こそが、体にとって必要不可欠なものであり、
それを取り除くことのマイナス効果はかなり大きいのです。
大切なのは、自然のままの”バランス”なのだいうことは、
追ってまた述べたいと思います。
そもそも、
例えばお米の糠の部分には、
沢山の食物繊維やビタミン、ミネラルが含まれているのに、
それを全部取り除いておいて、
「食物繊維を摂らなきゃ!」
「ビタミンが足りないからサプリ飲もう!」
っていうのは、
おかしな話だと思いませんか?
ということで、ここからは、
精製食品を摂った時、体の中で何が起きているのか、
・ 炭水化物 (白米、小麦粉、上白糖)
・ 塩
に分けて見ていきます。
全体の流れが分かりやすいよう、多少大まかな表現になっている点は、ご了承くださいね。
3)精製された炭水化物は、どう消化されるのか
精製された炭水化物というと、
白米、小麦粉、上白糖などが挙げられます。
栄養分が取り除かれることにより、
二つの問題が生じます。
① ミネラルが取り除かれたことによる、ミネラル不足
炭水化物は、体内で糖に変換されてエネルギーになりますが、
その時、たくさんのミネラルが使われます。
でも、精製された米・小麦粉・砂糖ではミネラルが足りないので、
他の食材から取り入れるか、
体内のミネラルが消費されることになります。
食べる度にどんどん、体からミネラルが奪われてしまうことになりかねません。
ミネラル不足は、貧血、むくみ、骨粗しょう症、肌荒れ、精神不安定など、
様々な不調を引き起こします。
体は、それを避けようとミネラルを欲して、
更に何かを食べたい欲求がでてくるので、
過食や肥満にもつながります。
② 食物繊維が取り除かれたことによる、血糖値の上昇
精白された炭水化物は、食物繊維が含まれていないので、消化がされやすいです。
消化が早い
↓
血糖値が急激に上がる
↓
血糖値を下げようとインスリンの分泌が増える
↓
血糖値の急激な上下や、インスリン過剰など
↓
自律神経の乱れや、疲れや気分の落ち込み
動脈硬化、認知症、糖尿病になりやすくなる
また、インスリンは脂肪を貯める性質があるので太りやすくなったりもします。
精製されていない炭水化物なら?
未精製の米・小麦なら、ミネラル不足や血糖値上昇がかなり抑えられます。
玄米や全粒粉には、
最初からミネラルが豊富に含まれているし、
食物繊維が多いので、消化がゆっくりで、血糖値の上がり方も緩やかです。
ただ、
未精製の砂糖(黒糖やきび砂糖など)は、
上白糖と同じように、血糖値が急激にあがってしまうので、注意が必要です。
(ミネラルが多いという点ではオススメです。)
4) 精製された塩は、どう消化されるのか
精製された塩は、99.9%と純度の高い塩化ナトリウムで、
『食塩』『精製塩』として売られています。
① 減塩が叫ばれる理由
塩化ナトリウムを摂ると、
血中の塩分濃度が急激に上がるので、
体はそれを薄めようと血液の量を増やします。
これが血圧が高くなるしくみで、減塩が叫ばれる理由です。
ただし、適度な塩分は体にとって必要なものなので、
減塩し過ぎると却って、
頭痛や熱中症、筋力の低下などの原因になります。
精製されていない塩なら?
体内の塩分濃度を調整してくれるのは、やはりミネラルです。
カリウムは、余分な塩化ナトリウムを汗や尿として排出してくれ、
マグネシウムやカルシウムは、血管を緩めたり血流をよくしてくれます。
塩の原料である海水には、
カリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
つまり
減塩すべきなのは「精製された塩化ナトリウム」 であって、
ミネラルを豊富に含む天然の塩は、厳しく減らす必要のないものなんです。
「いい塩梅(あんばい)」、「手塩にかける」などの言葉もあるように、
体が欲している天然塩を適度に摂るのが良いのだとも言われます。
※ ただし、腎臓由来の高血圧は話が変わってくるそうですので、
血圧が気になる方は調べてみてください。
5) 引き算とバランスが大事
キーワードは2つ、「引き算」と「バランス」だと思います。
「何かを足す前に、まず余計なものを引く」ことが大事と、前回 『免疫力⑤』で書きましたが、
今回で言うと
「精製するという工程」を引くこと。
そして「バランス」は、
自然のままのバランスで摂るということ。
マクロビオティックに、『一物全体』という言葉があります。
食材は丸ごと食べるのがよいという考えで、
例えば、野菜は皮を剥かない、根菜は葉も食べる、穀物は精白しない、という考えです。
玄米に含まれる栄養バランスや、
海水に含まれるミネラルバランス。
ごく微量なこれらの栄養素なんて、なくても大した変わりはないのだろうと、私も以前は思っていましたが、
そのバランスを崩してしまうことのマイナス効果が思った以上に大きいことが、
最近とても腑に落ちて、びっくりしています。
そして実は、バランスというのは栄養の問題だけでなくて、
例えば
腸内細菌叢のバランス、
酸素・窒素・二酸化炭素のバランス、
食物連鎖による生態系のバランス、
晴れの日と雨の日のバランス、
雑草の種が落ちた後、芽を出す種と出さない種のバランス、
・・・話が環境問題や異常気象にまで発展してきますが、
存在する事象はすべて、バランスが大事なのではないでしょうか。
自然のままのバランスを崩して無理に引いたり足したりすることは、
どこか不自然で、歪みが生まれる。
もしかしたら、
気持ちのアップダウンや、世の中に色々相対する意見があることなんかも、
全体を見るとバランスが保たれているのかもしれない、なんて、
そんな風にちょっと考えを広げてみると
何となく落ち着いて客観視できるような、
そんなことも考えたりしているところです。
私の個人的な意見ですが・・・、ちょっと話が逸れましたね💦
本来「食べる」ということは、栄養を摂ることが目的だったはずですが、
その栄養分が取り除かれた精製食品は、ただの嗜好品です。
確かに「一日のカロリー摂取量」を満たすことはできますが、
重要なのは「質」であって、
カロリー計算に意味がないということは、最近よく言われています。
でも、世の中にはそんな嗜好品ばかりが溢れています。
企業は常に、健康に良いもの・安全なものを作ってくれているわけではありません。
今の資本主義社会では、「儲かる」ということが第一前提となっているので、
効率や見た目ばかりが重視されて仕方のないことかもしれません。
ですので、
消費者である私たちが正しい情報を「知る」ということ、
知識を持って選ぶことが大切になってきます。
では、どんな風に食品を選んだら良いのか、
次回は
お米・小麦粉・砂糖・塩の選び方について、
細かく見ていきたいと思います。
最後に、
自然な環境が一番良いとおっしゃるお医者さん、本間真二郎先生の最新刊を紹介しますね。
腸内細菌のことから、コロナのことまで、詳しく書かれていてとてもオススメです!
最後までお読みくださりありがとうございましたm(__)m
過去の免疫力シリーズも、お読みいただけたら嬉しいです。
<サポートメンバー : kodemari 初心者歴4年>
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