サポートメンバーのkodemariです。
こんにちは!

 

 

3回にわたってお送りしている免疫力をあげる野菜シリーズ,

 1.スーパーでの意外な選び方

 2.オーガニックの罠

 

に続き、3回目となる今日は、

 

 『理想的な野菜、知ってる?』

 

です。

有機栽培でも、ただの無農薬でもない、ある栽培方法が近年注目されています。

まだあまりメジャーではない栽培方法であるにも関わらず、

実は一番自然に近く、体に良い野菜ができるのです。

 

それが、”自然栽培”と、”固定種”です。

 

多分、聞いたことがない方がほとんどではないかと思いますが、

これは、私が一番お伝えしたかったことなんです。

でも熱くなってしまいそうなので、なるべく簡潔に、説明させていただきます。

 

<写真:家庭菜園、昨秋の収穫>

 

 

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<Series:3>

免疫力をあげる野菜 3:理想的な野菜、知ってる?

 

【目次】

 (1) 自然栽培って何?

 (2) 種に違いがあることを知ろう

 (3) 自然栽培の野菜、どこで買えるの?

 (4) 全体のまとめと参考文献

 

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(1) 自然栽培って何?


自然栽培とは、無農薬・無肥料の栽培方法です。

農薬や化学肥料はもちろん、

動物性肥料(堆肥)も、植物性肥料(米ぬかなど)も、使いません。

 

雑草と、土中に住む微生物の力で、自然に野菜が育ち、

人間は少しその手伝いをする、という概念です。

 

青森の、「奇跡のリンゴ」で有名になった木村秋則さんの影響で、

広く知れ渡るようになりましたが、

長い間、農薬と化学肥料を使い続けてきた従来型の農家にとっては、受け入れられにくく、

未だその数はとても少ないようです。

 

 

自然栽培の野菜は、

余分な肥料を与えないので、

硝酸態窒素が高い、濃い緑色になることはありません。

うまく栽培すれば、農薬など使わなくても虫がつかないそうです。

そして、自然に合わせて育つので、旬のものしか採れません。

置いておくと、腐らずに、枯れます。

そして何より、美味しいんです✨

 

<写真 左:スーパーの小松菜、右:自然栽培の小松菜> 

 

 

(2) ”種”に違いがあることを知ろう

 

栽培方法の他に、もう一つとても大事なこと、

それは です。

「種なんて、どれも同じでしょ?」って、思われるかもしれませんが、

実は全っ然!違うんです!!!

 

 F1(エフワン)

 

一般に流通している種と野菜は、ほとんどがこの”F1”です。

「ハイブリッド種」「一代交配」などとも言われます。

同じような形・大きさで一斉に収穫できるよう人工的に改良されているので、大量生産するには便利です。

ただ、1代目はうまく育ちますが、種を残さないか、残しても2代目は良い野菜に育ちません。

F1は、農薬と化学肥料をたっぷり与えて育てるのが一般的です。

 

 固定種

 

”固定種”とは、農家が代々種を採り続けているものです。

スーパーや八百屋さんにはほとんど出回りません。

固定種の野菜は、均一には育たず、形も大きさもバラバラですが、自然に育つ力を持っているので、肥料をたくさん与えなくても、深く根を生やし、自分の力で成長します。

そして、種を採り続けていくうちに土地になじんで、より強く育つようになります。

 

 

よく、「昔の野菜は味が濃くてもっと美味しかった」と言いますよね。

それは、固定種野菜のことです。

化学肥料で成長を早めて、太らせたF1の野菜は、味も個性も薄い印象ですが、

固定種の、例えば

ニンジンはとても良い香りを放ち、ギュッと詰まった味がするし、
ほうれん草はえぐみがなく自然な甘さで、

どちらも個性のしっかりした印象です。

<写真:私が育てた、固定種 黒田五寸にんじんのスープ>

 

 

・広大な畑で大量生産する一般栽培(慣行栽培)では、F1が使われ、

農薬と化学肥料が撒かれます

(効率と均一性が重視されるからです)。

 

・有機栽培では、F1・固定種、どちらの場合もあるようです。

 

・自然栽培では、固定種の種が使われることが多いです

(種の力が大事なのと、採り続けることでその土地になじむからです)。

 

 

 

肥料も農薬も一切与えず、

自然の力と種の力だけで、雑草のようにすくすくと育つ野菜、

聞くだけで、パワーが溢れそうな気がしませんか?

 

手に入れるのは難しいかもしれませんが、

機会があれば是非、一度食べてみてほしいと思います。

 

<写真:家庭菜園の、左から大根の花と種、採種用ニンジンの花の蕾、2年目の大麦>

 

 

(3) 自然栽培の野菜、どこで買えるの?

 

自然栽培の野菜は、JAから化学肥料や農薬を購入しないので、JAでは扱ってもらえません。

ではどこなら買えるのでしょう?

私が、岡山で知っている情報としては、

 

 ・農家さんのところに直接買いに行く

 ・自然食品のお店で探す

 ・朝市やマルシェに行ってみる (「自然栽培」と書いて出店されてたりします)

 ・ネット通販や、地域によっては配達をしてくれるところもある

 ・スーパーで取り扱っているところもある

 

自然栽培の農家さんは、まだとても少ないので、

このブログで、特定の農家さんを紹介して、殺到してしまうのも本意ではありません。

申し訳ありませんが、

自然栽培、自然農法、などで検索してみてください。

 

 

<写真:有機栽培ですが、畑のトマト・きゅうりで作ったごはんと、麦茶>

 

 

 

(4) 全体のまとめ 

 

自然栽培とか、固定種って、

今まで聞いたことがなかった、という人がほとんどだと思います。

でも、本来の、自然に一番近い食べ物であることは間違いありません。

 

このブログが、そういう野菜があることを知るひとつの機会になれたら、

これほど嬉しいことはありません!

 

 

ただ、

「こうでなければいけない!」と厳しく考えすぎてしまうと辛くなるので、

大らかな気持ちでいることも必要だと思います。

なんとなく、頭の隅に入れておいていただけたら幸いです。

いつか、固定種の自然栽培が、農業の主流になるといいなぁと、秘かに願っています(*^^*)

 

 

免疫力をあげる野菜シリーズ、全体についてまとめます↓

 

■ 旬の野菜を選びましょう

■ 緑の色が薄い野菜を選びましょう

■ 有機(オーガニック)野菜にも、農薬が使われている場合があるので、よく洗いましょう

■ 有機JASマークがついている野菜でも、質は様々だということを覚えておきましょう

■ 農薬と化学肥料がなくても育つ、自然栽培という方法があることを知りましょう

■ 一般に売られるF1の野菜以外に、昔ながらの固定種野菜があることを知りましょう

■ 安心な野菜は、↓の順で選びましょう

  自然栽培の野菜 > 有機(オーガニック)野菜 > スーパー(慣行栽培)の野菜

 

 

 

(5) 参考文献

”奇跡のリンゴ”の木村秋則さんの著書は、どれも読みやすいのですが、
こちらが一番、分かりやすくておすすめです↓

 

 

 

 

その他、参考文献の一部を紹介します↓

 

 

 

 

 

 

 

『日本農業再生論』については、
現代ビジネス 『日本人だけが知らない!日本の野菜は海外で汚物扱いされている』

で、一部要約を読むことができます

 

 

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免疫をあげる野菜シリーズは、ひとまずこれで終わりです。

長々とお読みくださり、ありがとうございます。

 

でも実は、まだ話したいことがたくさんあります。

なので、もう少ししたら、

野菜についてのお話会を開催したいなーと、妄想しておりますので、

お近くにお住いの方は是非、
引き続きブログをチェックしていてくださいね!

 

 

 

<サポートメンバー:kodemari (岡山初心者歴 3年3ヵ月)>


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時々種や野菜のことをつぶやいています