サポートメンバーのkodemariです。
こんにちは!

 

 

免疫力をあげる野菜シリーズ、

 1.スーパーでの意外な選び方

 2.オーガニックの罠

 3.理想的な野菜、知ってる?

の、3回にわたりお届けしています。

 

2回目の今日は

 『オーガニックの罠』

 

有機(オーガニック)野菜についてのお話です。

一般的に、”有機” ”オーガニック”というと、自然なイメージが浸透していますよね。

でも!

実は、「有機野菜なら100%安心!」とは言いきれないところがあるんです。

 

<写真:家庭菜園の、左上から、ズッキーニ、さつまいも、トマト、落花生>

 

 

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<Series:2>

免疫力をあげる野菜 2.意外な選び方

 ~ 有機野菜を買う時に気をつけたいこと ~

 

 

【目次】

 (1) 有機栽培とは

 (2) ”有機栽培=無農薬”ではない

 (3) 有機野菜の落とし穴

   ①野菜の色

   ②虫

   ③肥料の質

 (3)有機のまとめ

 

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(1)有機栽培とは

 

有機(オーガニック)栽培とは、

化学的な農薬と、化学肥料を使わない栽培法です。

農薬は、

化学的に合成されていないもののみ使えます。

肥料は、

動物性肥料(牛や鶏の堆肥、魚粉など)や、植物性肥料(米ぬか、油かすなど)を使います。

有機として認定された野菜には、有機JASマークが表示されます。


有機とオーガニックは同義です。

 

  

 

 

 

(2) ”有機栽培=無農薬”ではない

 

農薬は、認可された29種類であれば、

量の規定はありません。

記載の義務もないので、
どの農薬を使っていても、

無農薬であっても、減農薬でも、

どれも同じ”有機JASマーク”がつけられているのみです。

 

また現在、「無農薬」と表示することは、禁止されています。

長い間土地に残されている農薬や、

風で飛んできた場合などの規定がないからだそうです。

 

 

このように、

有機JASマークがついていても、

実際どのような栽培をしているか、知ることはできない上に、

農家によって、その栽培方法には大きな差があるのが、現状です。

 

有機野菜といっても安心せず、念のためよく洗いましょう

 

 

(3) 有機野菜の落とし穴

 

① 野菜の色

『1:スーパーでの意外な選び方』でお話した、

「”緑の濃い野菜が美味しい”はウソ」 というのは

有機野菜でも同じです。

 

<写真:再掲 スーパーのほうれん草>

 

緑色は、硝酸態窒素という窒素肥料の色です。

化学肥料にも、有機栽培の堆肥にも、同様に含まれています。

肥料が多ければ多いほど、緑が濃くなります。

そしてこの硝酸態窒素は、健康に害になるおそれがあるものなのに、

日本では基準値が設けられていません。

 

濃い色の葉物は、

ゆでこぼしたりゆでこぼしてから絞ったりして食べましょう。

 

 

② 虫

有機野菜によく言われる
「虫がついているけど、それだけ美味しいってことよね」

なんて言われますが、

それも間違いです。

①でお話した硝酸態窒素は、虫の大好物です。

肥料が多すぎるから虫が寄ってくるのだそうです。

 

わかめごはんさんによる写真ACからの写真>

       

 

③ 肥料

肥料の量についても、規定はありません。
 

・ 肥料(多)、農薬(多) → 緑が濃くて虫がつかない野菜
・ 肥料(多)、農薬(少) → 緑が濃くて虫がつく野菜
・ 肥料(少)、農薬(少) → 緑が薄くて虫はつかないか、ついても少しの野菜

 

土壌の残留成分や気候などによって、一概には言えないと思いますが、

あくまで理論上では、こういうことになりますね。

 

 

また、肥料の質についても、規定がありません。

特に動物性堆肥については注意が必要で、

・肥料として畑に施す量が適切か

・充分に発酵されているか

・堆肥の元となる動物が、抗生物質などの薬品をどれだけ与えられているか

などにより、

虫の付き方や野菜の質が変わってきます。

 

とくに3つ目の「抗生物質などの薬品」が残留していた場合、

有機の「化学的に合成された肥料を使わない」という原則には

そぐわなくなってしまうのではないでしょうか。

 

 

そしてやはり、
量についても質についても、表示の義務はありません。

 

 

(3) 有機のまとめ

 

スーパーで売られる一般の野菜(慣行栽培といいます)に比べると、

有機野菜の方が、

化学物質を使わない分、安心であることは確実ですが、

過信は禁物です。

 

「有機」と一言でいっても、実は色々違いがあるのだということ、

その違いは、野菜には表記されないということを、

是非、覚えておいてください。

 

食べる際には、一般野菜と同様、

よく洗ったり、ゆがいたりするよう心掛けてください。

 

 

<写真:我が家の、米ぬかだけで育てている畑>

 

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今回は、一般的にもよく言われている話だったと思いますが、

なるべく簡単に読めるよう、意識して紹介させていただきました。

より深く知りたい方は、コメントからご質問くださっても大丈夫ですし、

シリーズの最後に参考文献も掲載する予定ですので、是非そちらもご覧になってください。

 

 

免疫力をあげる野菜シリーズ、

 

 

 

も、引き続きご覧くだいませ。

 

 

 

<サポートメンバー:kodemari (岡山初心者歴 3年3ヵ月)>


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