やる気120%?——元旦ディナー2023 | COCOのおいしい話

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*Happy New Year 2023*
 
あけましておめでとうございます。
 
すっかりご無沙汰してしまいましたが、夫銀之丞も私も、変わりなく過ごしています。
 
LAではコロナもまずまず下火になり、去年、一昨年と年末を一緒に過ごせなかったDC在住の姉ジャスミンも、今年は遊びに来ることが出来ました。
 
姉と一緒の誕生日とクリスマスとお正月…当たり前に迎えられると思っていた平和な毎日が、そうではないことを思い知らされたこの3年間でした。
 

去年のお正月は夫と二人だけだったこともあり、すっかり手抜きをするつもりでいた私。

 

ところが大晦日の前日になって、夫が実は日本風の正月料理をこの上なく楽しみにしていたことが判明し、急ごしらえで祝った様子を去年はアップしたのでした。→「やる気1%!?——手抜きのつもりが…元旦ディナー2022(十分手抜きです)

 

でも。

 

今年はやる気100%…いや、120%で臨みました。

 

何となれば。

 

元日に、お客様を一人お招きしてあったからです。

 

去年ロサンジェルスに越して来られた、夫のはとこのジュリアさんが遊びに来てくれました。

 

初めて会ったのは彼女が3歳の時だったのですが、今は26歳の立派なレイディです…23年も経ったなんてホント嘘のよう…。

 

 

さて、今年は卯年。
 
恒例の、姉が折ってくれる元旦のテーブルのナプキン、今年は…。
 
 

 

もちろんウサギです。^^

 

ジュリアはこのウサギ型のナプキンが珍しくてお気に召したらしく、ここで姉に折り方講習を受けていました。

 

 

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昔折り紙を折ってあげた時にすごく喜んでくれたことを思い出して…何だかジーンときてしまいました。

 

折り上がったナプキンは使わずに、ずっとお皿の横に置いて食事をしていたのも、とてもカワイらしかったです。

 

 

さて、アパタイザーはジャスミンが作ってくれたスモークサーモンのムースとブリーチーズに、ぶどう、バゲットを添えて。

 

お正月らしく、重箱に盛り付けました。

 

 

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*Smoked Salmon Mousse with Caper & Pink Pepper

*Brie & Grapes

*Toasted Baguette

 

モエのヴィンテージのロゼを開けて、「Happy New Year‼︎」ロゼワイン

 

 

この後はおせちとお雑煮を、ジュリアからお土産にいただいた広島のにごり酒と一緒にいただきました。

 

 

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*Assorted Osechi Plate (See Below for the Details)

*Soup with Mochi (Rice Cake), Oysters, Julienne of Daikon, Carrot & Burdock Root, Fish Cake and Mitsuba Green

*Stewed Chicken and Vegetables (Taro Potato, Lotus Root, Burdock Root, Carrot, Yam Jelly, & Shiitake Mushroom)


 

改めまして、「Happy New Year!!」日本酒

 

お雑煮は牡蠣雑煮です——私は仙台出身で、仙台のお雑煮と言えばハゼの焼き干しを使うのが定番なのですが…?→「エセ仙台雑煮と鴨のロースト赤ワイン醤油漬け

 

そして定番のいり鶏…実はここに痛恨のミスがあったのですが、それはまずさておき…(読者の皆さま、気づかれたでしょうか?^^;)。

 

黒豆、鴨ロースの赤ワイン醤油漬け、菊花かぶ、きんとん、カニサラダ、紅白かまぼこ——全て我が家の定番のおせちです。

 

 

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*Sweet Black Soy Beans

*Pan-Roasted Duck Marinated in Red Wine & Soy Sauce on Mizuna Leaf

Chrysanthemum Marinated Turnip

Mashed Sweet Potato with Apple Compote

Crab Salad in Citrus Shell

Fish Cake in Rein Shape

 

黒豆煮は日本のスーパーで買ったものです。

 

紅白かまぼこを手綱にして。

 

銀之丞の大好物の鴨ロース(彼はもう少しレア加減の方が好きだったかもしれません)には、水菜と柚子胡椒 and/or わさびを添えて。

 

菊花かぶにはレモンの皮と赤唐辛子をあしらって。

 

茶巾絞りにしたきんとんには、リンゴの蜜煮を入れました(姉も私も、栗の甘露煮があまり好きではないのです)。

 

ほぐしたカニの脚とゆで卵、きゅうりをマヨネーズで和えたサラダはキャビアを乗せて、柚子釜ならぬみかん釜で^^。

 

 

女優を目指しながらレストランの給仕の仕事をしているジュリアは、食への興味も造形も深く、日本の食材にもびっくりするほど詳しくて。

 

「一口一口がみんな違う味で美味しい」と、とても喜んでくれました。

 

彼女が勤めているレストランは、過去にはミシュランの2つ星を獲得した、LAでベスト、全米でもトップ10に入ると言われるシーフードレストランなのですが、山椒や柚子、牛蒡のような食材もよく使うのだそうです。

 

楽しい時間があっという間に過ぎて行きました。


デザートは、ジャスミンが作ってくれたティラミスに、キャラメライズしたリンゴとラズベリー、ブルーベリーのコンポートを添えて、銀之丞が淹れてくれたコーヒーと。

 

 

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*Tiramisu with Caramelized Apple, Rapsberry, and Blueberry Compote

 

この日のお料理はジャスミンと二人で、全て前日とこの日の朝に作ったのですが、いやあ、お陰で大助かりでした。

 

彼女とは双子のせいか「こうして欲しい」と思ったことが皆まで言わずとも伝わるので、正に腕が4本に増えたたような感じで、一緒に仕事をするととっても楽なのです。

 

でも、実はジャスミン、こちらに来る日の前日にひどい頭痛と胸の痛み、脈の速さを覚えたため、夜中にERに行って検査を受けて来たと言うのです!

 

そこでコロナでもその他の疾患でもない、と言うお墨付きをもらってから不眠のまま飛行機に搭乗(こちらのER、とにかくものすごく待たされるので時間がかかるのです)、這々の体でこちらにたどり着いたのでした。

 

熱こそなかったものの、どうもひどい風邪を引き込んだらしく、頭痛と咳と胸の痛みで、こちらに着いて9日余りは殆ど寝たきり。

 

特にどこかに出掛ける予定があったわけではありませんでしたが、ちょっとした外食もショッピングも出来なかったのは残念でした——7日に帰るまではまだ間があるので、これから楽しみたいと思います。

 

 

いつもよりは忙しい元旦を過ごしたせいか、夫も私も初夢は見られませんでした。

 

ところがジャスミンは、彼女の大好きな棒、じゃない、某刑事ドラマの主役二人(何故か一人は水谷氏ではなく、田村正和氏だったそうですが)のアシスタント役(?)として、高齢女性の誘拐事件の解決に挑む、と言う夢を見たと言うのです!(ズルイ!うらやましい!!)

 

果たして、彼女の一年はダンディー&ワイルドでお茶目なおじさま二人に挟まれた、エキサイティングでスリリングなものになるのか?!

 

ともあれ。

 

皆さまにとって、今年がより良い、明るく楽しい一年となりますように。

 

ではまた。

 

きっと近いうちに。

 

 

 

 

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