*Galette des Rois with a fève*
またまたご無沙汰してしまいました。
先月の話になってしまいますが。
一月の風物詩としてアメリカでも定着しつつあるのでしょうか?…ガレット・デ・ロワ=King's Cake=王様のお菓子、を今年も買って来ました。
フェーヴと呼ばれる小さな陶器の人形など(元々は豆だったらしい)が入った一切れが当たった人は、その日の王様となり、周りの人に何でも言うことを聞いてもらえると言う、アーモンドクリームとバターの香りが芳しい、このパイ菓子。
本で読んだことはありましたが、買って食べるのは初めてだった去年(→「中身があるとは知らなかった!——ガレット・デ・ロワと、お気に入りチョコレートの盛り合わせ」)。
「フェーヴはどこかな、どんなのが出てくるかな…?」と楽しみにしていたのでしたが、結果は…。
まさかの「何も入っていない!」というオチでした。
今年は買おうかどうしようか…とラデュレのショーウィンドウを覗いたら、ガレットの上に、陶器でできたミニチュアのマカロンが数個、飾ってあるではありませんか!
「エーッ、このかわいいマカロンがもらえるの〜っ!?」と興奮して、一も二も無くオーダーしました。
これが店頭に貼ってあったポスターなのですが、5種類のフェーヴが載っているのが見えますでしょうか?
この真ん中の、上にリボンの飾りがあって、中には小さなラズベリーがはさんである、薄いピンク色のマカロンのフェーヴが欲しかったのです。
店員さんに「フェーヴはピンク色のが欲しいのですが」と頼んだら「ピンクの、残ってたかしら…?」と探してくれて。
「ありました!」との声に大喜びで買って来たのですが、開けてみたら…。
*King's Cake from Ladurée with a Miniature Macaron Fève
……。
これも十分かわいいんですけどね…。
来年こそ、ラズベリーマカロンを狙ってみます!(フェーヴ・コレクターになってしまいそうな予感…?)。
気を取り直してお茶の時間♡
今年はちゃんと王冠もついて来ましたよ!——紙製の繊細な造りで、ナカナカ綺麗。
この日は、この可愛いフェーヴをケーキに埋めてしまうのは汚してしまうようでなんだかもったいなくて(笑)、眺めながら食べただけだったのですが。
「せっかく王冠もついて来たことだし」と夫が言うので、残りふた切れの大きさになったところで(4人前と言うのを買って来たのですが4等分では大き過ぎ、二人で3回に分けて食べました)…。
私の見ていないところで夫が裏からフェーヴを埋め込み。
私が半分に切ってお皿に盛りつけ、夫に好きな方を選んでもらう、という方式で。
さあ、どっち?!
結果は…。
私が一日女王様に!
王冠をかぶってオーホホホホ!!
…ですが、特に下僕(?)に難題をふっかけたりもせず…と言うか、何の命令もおねだりもしないうちに一日が終わってしまいました(モッタイナカッタカナ~)。
このフェーヴ、裏にはこんな風に年号が入っていました…これはやっぱり集めてしまいそう…?
さて、この後、一月の下旬でしたか。
「ハリウッドでテレビドラマを撮っている者ですが」と言う人が、我が家の玄関を訪れました。
何でもこの付近でドラマの撮影に協力してもらえる家を探していて、一階の部屋を見せて頂きたい、とのこと。
「もし興味がおありでしたらお電話を下さい」と言って、この日は名刺を置いて帰られたのですが。
私は「もしかして新手の窃盗団の下見なのでは…?」と疑ったのです(笑…でも日本でも物騒なニュースがありましたよね)。
訝しむ私に「名刺の住所で検索してみたけど、どうもホンモノらしいよ!」と、夫は少し興奮気味。
何でも「Killing It」と言うコメディドラマの、セカンドシーズンの最終回の撮影に使われるのだそうです。
このドラマ、夫も私も見たことはないのですが、舞台はフロリダ。
「その撮影を何故ロサンジェルスで?」と思ったのですが、夫が今好きで見ているニューヨークが設定のドラマにも、見慣れたロサンジェルスの公園が出て来たりするそうで、こういう舞台詐称(?)はよくあるらしいです。
さて、夫が「もしよければ是非ウチをお使い下さい」と連絡したので、数日後、またクルーの方が見に来られました。
一階にある3部屋のうち、リビングと、玄関横の部屋(ブログの3枚目に載せた写真を撮った部屋です)の写真を何枚も撮って行ったそうで(私は現場には立ち会いませんでした)、「検討して、また連絡します」と言って帰って行きました。
その後また2、3回、10人くらいで見に来ては部屋を眺め回し、写真を撮って行き…。
そうして、玄関横のこの部屋が。
(去年のクリスマスの日の写真です。審査時にはツリー等は片付けてありました。)
最終選考まで残ったのでしたが…。
結局、ウチの3軒先のお宅が使われることに決まったそうです。
次の週、家の前の通りを一部通行止めにして、撮影が行われていました(このため、この日ウチの一角には郵便物が届きませんでした← 恨ミガマシイ?)。
という訳で、残念ながら我が家のハリウッドデビュー!は夢と消えましたが。
ちょっとだけドキドキ・ワクワクが味わえた、いつもよりエキサイティングな一月となったことでした。