銀之丞の誕生日2018-久々のフルコースごっこです♪- | COCOのおいしい話

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*Ginnojo's Birthday Dinners 2018*

 

先週の火曜日は夫銀之丞の誕生日でした。

 

この日に先立つこと3日前の土曜日、姉のジャスミンから夫にプレゼントが届きました。

 

それは…。

 

 

*Fresh Lobsters from Jasmine

 

生きたロブスターと、写真はないのですがキャビア、でした。

 

こんな食材のお相伴にあずかれるなんて何という幸運♡

 

こういう物は、届いたらその日のうちに、が一番おいしく食べる方法ですよね…さて、如何に料るか?

 

以前やはり姉からロブスターをもらった時は、「ナージュ風」に料理して、こんなに美味しい食べ方があったのかと感激したのですが(→「『およげ!ロブスターくん』―銀之丞のバースデーディナー2013」、「(Jasmine&COCOの)バースデーディナー2013」)…。

 

何せ、作るのにはちょっと手間がかかるので…。

 

夫に「どうやって食べたい?(ビクビクッ)」と聞いたところ。

 

「シンプルに、茹でたのをレモンとお醤油で食べたいな!」との返事(ホッ…)。

 

暴れるロブスターを押さえつけつつ釜茹でにするというダーティーワークはいつものように銀之丞に任せてしまった私。

 

気がつけば、夫は茹で上がったロブスターを解体し、殻までむいていてくれていました。

 

 

 

 

こうしてあると、食卓で目を吊り上げて硬い殻と格闘しなくて済むのでいいですね。

 

ロブスターとキャビアに助けられて、私はぐっと手抜きをして、やったことと言えばアスパラガスを茹で、簡単なサラダを作り、チャイブを切ったくらい…。

 

 

お誕生日、前祝いの食卓です。

 

 

*Pre-birthday Dinner with Krug Champagne and Far Niente Chardonnay

 

 

*Boiled Lobster with Soy Sauce and Lemon

 

キャビアに合わせてクリュグのハーフボトルと、夫が「ロブスターには断然これ」と決めているナパバレーのシャルドネ「ファー・ニエンテ(Far Niente)」を開けました。

 

ロブスターはいいゆで加減で、いつもはテールの部分と比べると若干味が落ちると思っていたハサミの部分までが柔らかくて甘くておいしい!!

 

「バターっぽい(buttery)」と表現される風味が持ち味のこのワインは、ロブスターにぴったりでした。

 

 

サラダはレタスにキュウリ、ブドウといちじくで、シャンパンビネガーとホワイトバルサミコ酢で作ったドレッシングをかけ、松の実を散らしました。

 

 

*Salad with Mixed Lettuce, Cucumber, Fig, Grape, and Pine Nut

 

キャビアにはシンプルに、ブリニ(小さなパンケーキ)とクレームフレーシュ(フランス風サワークリーム)に、ホンの少しチャイブを添えて。

 

 

*Caviar with Crème Fraîche and Chive Blossom

 

庭で摘んだチャイブの花がかわいくて♡(ネギボーズの花って、一輪一輪は百合の花の形をしていたんですね。)

 

大粒のキャビアは口に入れるととろけます…シャンパンが進んでハーフボトルがあっという間にカラになってしまいました(フルボトルを用意すべきだったかなぁ)。

 

 

そしてレストランで食べると大抵捨てられて(!)出てこないこのロブスターの頭は、飾りじゃあないんです。

 

 

 

 

2匹ともメスで、中には卵がたくさん入っていました。

 

残念ながら、この卵は固くしまっていて、火が通り過ぎたレバーのような食感で、あまりおいしくはありませんでした…。

 

是非、半生の状態で味わいたかったなぁ…丸ごと茹でてしまったので仕方ありませんが。

 

でも、ミソは!今まで食べた中で一番!と思うほど、リッチで甘くて苦味が軽くて、とってもおいしかったです。

 

 

さて、姉のおかげで豪華な前祝いが出来ましたが、本番の決戦は火曜日だったのです(…「決戦は金曜日」をご存知の方、どれくらいいるのかしら…^^;ショーワニナッタナア....)。

 

夫はいつも通りに出勤しましたので、普段と同じ、7時前に夕食が始められるように準備しました。

 

 

 

 

家でのフルコースごっこは久し振りなので、今回は張り切りました。

 

クロスを敷きナプキンを折って、使う食器を一通り並べてみて…こういう作業をしている時が一番楽しいです。

 

 

さて、準備が整いまして。
 

ヴーヴクリコのロゼを開けて「Happy Birthday!!」クラッカー

 

 

 
 

アミューズの一品めは冷たいウニの洋風茶碗蒸しです。

 

 

*Sea Urchin Flan Topped with Wasabi & Soy Sauce Marinated Cucumber

 

生クリームとコンソメ出汁入りの卵液に、荒くほぐしたウニを入れて塩こしょうし、デミタスカップに入れて蒸し上げ、冷やしておきます。

 

サーブする直前にウニを乗せ、細かいさいの目に切ってわさび醤油で和えたキュウリを添えました。

 

以前からずっと作ってみたかった料理だったのですが(6、7年前にこのデミタスカップを買った時から^^)、何故か機会がなくて。

 

ウニと生クリーム入りなので濃厚ながら、冷たい喉ごしとキュウリが夏のおもてなしにぴったりだと思います。

 

 

アミューズにもう一品、夫の好きな生牡蠣を。

 

 

*Fresh Oyster with Caviar & Champagne Vinegar with Chive Blossom

 

塩水で洗った生牡蠣に、シャンパンビネガーをホンの少量かけ、キャビアとチャイブの花を乗せました。

 

姉がキャビアを3缶も送ってくれたので、こんな風にしてまだまだ楽しめる訳です。


もちろん、この生牡蠣に乗せた分だけでは1缶使い切れないので…。

 

 

*Caviar with Blini, Crème Fraîche and Chive

 

オードブルにキャビアをクレームフレーシュとブリニで。

 

 

 

 

この缶は小粒だった分、プチプチした食感がおいしかったです。

 
 

 

 

このブリニ、届いたキャビアに付いて来た分だけでは足りなくなりそうだったので、この日の朝に近所のスーパーで買ってきたものなんですが…何だかどら焼きの皮みたい…?

 

 

 

 

食感も厚めでどっしりしていて、どら焼きに近い感じでした…私はもっと薄めの、一口サイズの物の方が好きかな。

 

 

続いて、お魚料理はフルーツと♬タイとヒラメの舞い踊り♪サラダです。

 

 

*Sashimi Salad of Halibut & Red Snapper with Orange, Peach, Mixed Lettuce & Watercress

 

タイとヒラメは気持ち薄めに切り、お刺身の大きさに合わせて切ったオレンジと黄桃と交互にお皿に並べ、小さなバジルの葉を散らします。

 

真ん中にミックスレタスとクレソンを混ぜて盛り、赤ワインビネガーと白バルサミコ酢、マスタード少々、オリーブオイル、塩こしょうを混ぜたドレッシングを回しかけて出来上がりです。

 

実は使った桃は、この日の朝、銀之丞に出そうと思って切ったのですが、甘くなかったので引っ込めたもの。

 

こうすると、ほのかな甘さが際立っておいしく食べられるので、うちではよくハズレの果物がサラダに登場します。

 

 

さて、そろそろお腹が一杯になって来ていたのですが、ここで私はキッチンへ立って最後の一品の仕上げにかかりました。

 

お肉料理の「ラムのグリル南仏風、ほうれん草のソテー添え」です。

 

 

*Grilled Lamb Provençal with Sautéed Spinach

 

ほうれん草は実は夫が一番くらいに好きな野菜らしい…ので。

 

下ゆでして切ったものをにんにくとバターで炒め、塩と、クミンを少しだけふって香りをつけました。

 

ラムは塩こしょうして、フライパンでレアの状態に焼き、アルミホイルに包んで低温のオーブンで保温しておきます。

 

空いたフライパンにオリーブオイルを足し、飾り用のローズマリーの枝を揚げ焼きにして取り出します。

 

みじん切りにしたにんにく一片分を炒めて香りが立ったら、アンチョビ2枚、プチトマト20個分を半割りにしたもの、みじん切りにしたローズマリー少々を加えてさっと炒め、蓋をしてとろみがつくまで軽く煮ます。

 

塩こしょうで調味して、お皿に盛ったラムにトマトソースをかけ、ローズマリーの枝を飾って…出来上がりました〜(ふうふう)。ε=( ´。`;)

 

 

 

 

こういうお肉を焼くこととなると、銀之丞に百歩も千歩も及ばない私ですが、この日はまあまあ上手くいった方かな…?

 

今まではこういうラムに添えるのは、せいぜいバルサミコ酢と焼き汁で作ったソースくらいでしたが、プロヴァンス風-トマト、ニンニクとオリーブ油とハーブ-も、また趣が変わっていいものだと思いました。

 

 

やっとデザートまでこぎつけました。

 

夫はラムを一本と一口、平らげた後でしたので(夫にはラムを2本あげました)。

 

「デザートが入る余裕はあるかな?」と聞いたら「あるとも〜!」(英語でしたがそんなニュアンスでした。)↑ここも「昭和」でしょ〜?^^

 

私は超満腹で、ラムも一口しか食べられなかったくらいだったのでデザートはパスすることにしましたが(夫のを一口味見させてもらいました)。

 

バースデーケーキには、前日にダークチェリー入りのチーズケーキを焼いてありました。

 

 

*Baked Cheesecake with Cherries

 

最近見つけた、小麦粉が一切入らないレシピなのですが(コーンスターチが大さじ2入ります)、夫は「今まで食べたチーズケーキの中で一番おいしい」と言っています。

 

オレンジといちじくとチェリーを飾って。

 

「♪Happy Birthday Dear Ginnojo〜♫」

 

 

 

 

ケーキに入れたチェリーは種を取って、キルシュヴァッサー少々を振りかけてあります。

 

上の写真だとチェリーは見えませんが、次の日、私がおやつに食べたケーキの断面には…。

 

 

 

 

ホラ、赤いチェリーが入ってるでしょ?

 

 

 

 

チェリーは全部沈むだろうと思っていたのに、一つだけ浮いたのがあったのは意外でした。

 

卵だと古いとか新しいとか、トマトだと糖度が高いとか低いとかで浮き沈みが決まっていた気がしますが…?

 

種を取った後の穴に空気が入っていた、とかの理由もアリかな…?

 

ともあれ、しっとりネットリのチーズケーキに、さっぱりとした甘さのちょっと歯ごたえのあるチェリーのアクセント、気に入りました。

 

夫からは「このチーズケーキはステートフェアに出品すべきだよ! 間違いなく一等賞だ!」という新バージョンの褒め言葉をいただきました(アメリカンの言うことなので50%引きでお聞き下さい)。

 

あ、「ステートフェア(State Fair)」というのはアメリカの各州で夏の終わり頃に開かれる、農産品や手芸品の展示会、家畜の品評会、コンサート、フードブース等のレクリエーションを含むイベントのことです(ミネソタ州に住んでいた頃は毎年行ったものでした)。

 

「赤毛のアン」の舞台はカナダですが、「共進会」として似た催し物が出てきて、リンドのおばさんがバターとチーズで、ジョーシー・パイがレース編みでそれぞれ一位を取ったりしていました。

 

でも今回のディナーの一等賞は、間違いなくロブスターとキャビアのダブル受賞です。

 

おかげさまで豪華なディナーが2度も…いえ、実はキャビアがあと1缶残っているので(今晩いただく予定です)、1回の誕生日で3度も!おいしい思いができた、2018年の夫の誕生日でありました。

 

お姉様、本当にご馳走様でした。

 

そしておめでとう、銀之丞。

 

これからもずっと元気でいてね。

 

来週からは低コレステロールメニューの毎日です。

 

 

 

 

 

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