住宅色彩セラピストのコバルトグリーンです
今日は介助を想定した浴室のレイアウトのお話です
介助を考えたときに必要とされるスペースは、
間口1600㎜×奥行1600㎜程度と言われています。
(壁芯-芯距離:1820㎜×1820㎜。
浴室は防水処理が必要なのでほかの部屋よりも壁が厚くなり、
その分内側の寸法が狭くなります)
一般的な1坪タイプの浴室ですね
洗い場で「シャワー用車いす」や「リフト」などの福祉用具の使用が可能
逆に、1坪タイプより小さい場合は、介助がむずかしくなります
間取りを決める時、浴室の面積を削る場合はよくよく吟味してくださいね
海外のバスルームは素敵だけど掃除が大変そう…
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さて、浴室の向きについて見てみましょう
まずはコチラの間取りをご覧ください
【間取りA】出入口の正面に洗い場があるレイアウト
↓↓↓
出入口から入ると、
正面にシャワーなどの設備と洗い場があります
私の実家のお風呂も間取りAのレイアウトと同じです
間取りAのレイアウトでのメリットは…
出入口からシャワーに向かって、
壁面を利用した手すりが設置できること
手すりで歩ける場合は有効なレイアウトですね
逆にデメリットは…
洗い場の横幅が狭いため、
介助者の移動がスムーズにできない点
つぎにこちらのレイアウトをご覧ください
↓↓↓
【間取りB】出入口の正面に浴槽があるレイアウト
我が家も間取りBパターンです
出入口正面に浴槽があるレイアウトの場合は、
出入口の幅を広げやすいというメリットがあります
介助がしやすい3枚引き戸も視野に入れることができます
間取りBのレイアウトは一般的に、
介助者が動きやすいと言われています
「シャワー用車いす」の出入りがしやすいのもメリットです
逆にデメリットは…
洗い場の移動の際、壁面の手すりに頼ることができない点
間取りAとBのメリット・デメリットを知ると、
利用者の身体の状況によってぴったりのレイアウトが見えてきますね
車いすを使わず、
手すりを利用して自力で入浴する場合は【間取りA】、
車いすや介助者が必要な場合は【間取りB】のレイアウトが使いやすいですね
余談ですが…
介助者2名を想定する場合は、
間口1600㎜×奥行2100㎜
(壁芯-芯距離:1820㎜×2275㎜)程度のスペースを確保すると、
身体を洗う介助もしやすくなりますよ
たとえば、
おじいちゃんのお風呂をヘルパーさん2名で入浴させるなどの場合は、
間取りBでさらに広めにしておくと間違いありませんね
モデルルームのお風呂は究極ですね
↓↓↓
手すりは浴室の中だけでなく、
洗面脱衣室側の扉付近にも「縦手すり」をつけると、
出入りの動作がスムーズです
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介助を意識して間取りをみると、
今まで見えなかったメリット・デメリットがわかりますね
これからマイホームを建てる皆さんのひとつのヒントになれば嬉しいです
最後までお読みいただきありがとうございました
(おしまい)