決勝トーナメント進出をかけたコロンビア戦は、14という結果に終わりグループリーグ敗退となった。初戦のコートジボワールに先制しながらも12の逆負け、第2戦目のギリシャは00のドロー、第3戦目のコロンビアには前半に追いつきながらも後半に3失点で143戦で12大会前の大きな期待と真逆の結果となりそのギャップも大きくメディアも報じた

私なりの意見だが、準備段階で万全であったかどうか。これ以上の準備ができなかったのかもしれない。今季に入って怪我人が多くピッチには復帰したもののゲームフィジカルやゲーム感のない選手を起用しなければならなかったそれ以外の選択肢が無かったのかもしれない。ザッケローニ監督も優先順位や拘りに迷いがあったかもしれないザッケローニ監督でなければ分からない話なので是非聞いてみたいところ

日本代表の選手たちが口々に言っている自分たちのサッカーとは?これまでの日本代表が目指すパスサッカーに遠藤は不可欠だったしかし、遠藤は先発から外れコロンビア戦では出場すらしていない何が起きていたのだろうか?

サッカーの内容については、パスサッカー重視の日本のサッカーだったが、パスができなくなった時の打開策はドリブルそのドリブルで仕掛けて突破するプレイは日本代表の中では極めて少ない気がする

日本人はフィジカル面では劣ると良く言われるが、コンタクトプレイを避けるために素早いパスワークは必要な部分でもあるしかし、相手にとって一番嫌なプレイはエリア内でのドリブルで仕掛けられることである他国のチームは相手ゴール前では迫力がありダイナミックなプレイから突破するプレイが多いエリア内へ侵入(ペネトレイト)するプレイは相手にとって一番困らせるプレイである日本はその攻撃力はどうだったか

サッカーはボールを持ったらパスorドリブルの二つの選択肢があるはずましてやパスだけでは相手に読まれやすいドリブルで仕掛けるプレイは相手を悩ませ神経質にさせることができるそういったプレイは日本の攻撃力としては少なかった

育成年代では、11の守備で飛び込むなと指導される欧州や南米では育成年代はボールを奪うためにバチバチのサッカーをしている決してきれいなサッカーではなく次第に磨かれていくというものであるつまりU-17の世界大会では荒削りのサッカーをしていてクオリティは低いがU-20U-23へと大人の領域に近くなるに連れて磨かれゴツゴツ感的なサッカーから次第にクオリティの高いサッカーになっていく

例えばU-14年代でのサッカーはボール際では激しく、一つ一つのプレイも荒いが日本ではきれいすぎるほど守備の負荷は少ない

11の攻撃の能力を上げるには11の守備能力を同時に上げることが必要だと感じるこういうことが今後のテーマの一つだと

ファーストクラスの監督たちが良く言っていることだが、監督に必要な力(能力)3つあるという①サッカー力 ②マネジメント力 ③人心掌握力この3つの中で一つでも欠けていると監督としての求心力も低下するのだという次期監督は如何に???

何かと反省することは多いようだが、今後へ向けて詳細な検証が必要ですねそして一人のサッカー人としてこの現実を受け止め育成年代の選手育成や指導者育成に努めなければならないと痛感している上手く行かなかったということは上手く行く可能性もたくさんあると言うことサッカーに終わりはないですね!!!

一敗同士の対戦となった日本対ギリシャは、日本のペースで試合が流れた。しかし、一見日本のポゼッション率が70%と支配しているかに見えるがギリシャはカウンターのチーム。「持たせる」か「持たれる」かによってそのポゼッションの意味合いは変わる。ギリシャにしてみれば持たせて狙う方だったと思うが...


しかし、前半38分ギリシャに退場者が出て日本は数的に有利な状況となる。日本はコートジボワール戦に比べ全員が前への意思が高くギリシャの守備的な要因もあって攻撃の時間を多く作ることになった...


一人少なくなったギリシャはより守備的な意識が高くなり堅守速攻がより明確になる...


後半、両サイドバックが高い位置でプレイしサイドから再三のクロスを入れるが、ギリシャの高さと堅い守りに跳ね返されてしまう。


日本は、大迫から香川を投入。その香川から内田へのスルーパスから内田のクロスに大久保がビッグチャンスを逃してしまう...


タラレバではないがこのシーンで得点していたら結果も変わったであろう...


一方、ギリシャも数的に不利な状況でもCKから決定機を作る...やはりギリシャの高さは脅威...


終盤、交代枠を一つ残していた日本は、なかなかカードが切れない。横パスやショートパスが多く勝負球も出せない日本はクロスが多くなっていまう...パワープレイで吉田を上げるがギリシャの高さを上回る脅威とはならなかった...


日本は、ドリブルで仕掛けて突破する(勝負)プレイが少ない。しかもペナルティエリア内への割り込んで行くようなドリブルプレイは皆無である。前半から大久保のドリブルはギリシャをナーバスにさせていた。また、そのプレイそのものがギリシャを崩していくヒントだったと思うが...


本田、岡崎、大久保、香川と外しにくいメンバーだったと思うが、切り札として手を尽くせるカードはあったと思う...勝負する勝負勘はあったかどうか...


第3戦コロンビアとの対戦で可能性がなくなった訳ではないが、これまで以上に勝負に拘り日本魂いを持ってプレイする日本代表を期待したい...



前半本田のゴールで先制しながらも後半ドログバの投入後に2失点し逆転負けした日本。どう立て直すかが興味深いが、サッカーはプラン通りにいかないものであるし、うまくいかない時にどういうプランを持っているのかが大切。

日本は自分たちのサッカーができなかったという敗戦の弁が多いが、それは高い位置でボールを奪い攻撃重視のサッカーができる時(できる相手)はそれでいいが、コートジボワールのように一人一人のスキルレベルが高いと守備でもはまらなくなる時がある。その時にプランBであったりプランCもしくはDといった引き出しがあるかどうか。

相手を見て状況に応じてピッチ上の選手たちがやるべきことを共有しながらグループで連動し連携を取りながらプレイしなければならない。そういう積み上げをワールドカップまでに準備しているはずである。

サッカーは個々の力量が高ければ高いほどクオリティの高いゲームになるが、個々の力量+グループの関連性やチームの統一感が大切になってくる。

だれを起用しどのように采配するかは監督の領域でありチーム状況は現場でしか分からないものがあるが、ザッケローニ監督のチームマネジメントに期待したい。

ブラジルは地域によっては高温多湿がありフィジカルコンディションに影響するのかもしれないが、フィジカル的なものよりもメンタル的な回復が望まれる。

次のギリシャ戦は一敗同士の対戦。周りからの重圧もあると思うが、負ければあとがない状況で日本の実力が試される。

選手、スタッフの健闘を祈りたい!




21でブラジルが決勝進出しかし、ウルグアイの守備は堅かった!

4:3:3のシステムで中央を集中しながらボールへのチェックが厳しくブラジルの自由を奪う粘り強い守備から速攻に転じるサッカーを徹底していた。

南米では、ブラジルやアルゼンチン以外の国々はボールを握られることが当たり前になっている。だから守備重視で耐えながらカウンターを狙う文化ができている。

今回のウルグアイは、前線にフォルラン、スアレス、カバーニと点の取れるアタッカーを揃え、中盤ではスッポンのような粘り強い守備を見せたエヒディオを中心にボールへのアプローチが早くブラジルを苦しめた。


ウルグアイは、ブラジルDFダビドのファールによりPKを得るがFWフォルランがブラジルGKジュリオ・セザールに阻止される。


ウルグアイが先制したら違う結果になっていたかもしれないが、ブラジルもウルグアイも自分たちの戦い方を徹底していた。


この試合の特徴はフィジカルコンタクトが多かったことだ。体をぶつけ相手のバランスを崩させる


前半41分のブラジルの先制点は、ウルグアイの意表を突く速攻から生まれた。ネイマールに3人のウルグアイディフェンダーが引っ張られネイマールのシュートにフレッジが詰めるブラジルの巧さはチャンス感やピンチ感などを察知する能力が高くその状況に応じてスイッチの入り方が違う

後半、立ち上がりのウルグアイの反撃も素晴らしかったブラジル陣内に押し込んだウルグアイは、ブラジルDFの軽率なパスをカットした瞬間に決定機が訪れたカバーニのカットからのゴールは守備意識の高さが伺えるしかし、ブラジルが失点する時は昔からやってはいけないミスから失うことが多いこのゴールもペナエリア内でのリスキーなプレイからだった

後半は前半よりもピッチ上に倒れる選手が多くテクニカルな面よりフィジカル的なシーンが多かったまた南米勢同士の対決とあって両チームのプライドがその闘志として表れていた

決勝点となったブラジルのゴールは、ネイマールの足の長いCKからパウリーニョがファーサイドでヘディングシュート打点の高さがゴールを導いたが、拮抗したゲームはセットプレイから決着がつくことが多い

終盤に決勝ゴールを決めたブラジルの勝負強さを見せつけられたゲームだった一方、ウルグアイも伝統的な堅守速攻でブラジルを苦しめた

ブラジルでは、ウルグアイ人を見るとサンゲドウルグアイオと「ウルグアイ人の血」と言われることが多い。

このゲームもそのウルグアイの闘志が表れていたナイスゲームでした!!!

コンフェデグループリーグの最終戦は、メキシコ。日本はブラジル、イタリアに敗れ既にグループリーグ敗退は決まっていたが、ラストマッチとして勝利を目指すべく挑んだ…


イタリア戦と同じくゲームの入り方は良く立ち上がりに香川の決定機など日本が積極的なサッカーでメキシコゴールを脅かした… しかし、世界のファーストクラスの強豪国は、ゴール前の突破力(破壊力)は日本との差を感じたメキシコのゴールだった…


日本の右サイドからのクロスの合わせたエルナンデスのヘディングシュートは、圧巻だった。日本ではよくいいクロスを上げろと言う指導者が多いが、エルナンデスはクロスに対して中の選手がダイナミックにパワフルに飛び込んでいる。クロスが蹴られてから0.3秒ぐらいの間にエルナンデスは、約5Mの爆発的なスピリントとジャンプをしている。エルナンデスの予測もあるが、ゴールを奪う迫力があった…もちろんクロスを上げる側にも狙いがあって精度がなければならない…


メキシコの2点目は、サインプレイで低いボールをフリックしてエルナンデスがファーサイドで決めるというトレーニング通りのコンビネーションプレイだったと思う…


ブラジルのネイマールの数々のゴールやイタリアのゴール前での迫力は日本も向上できる部分であると感じる…


ブラジル、イタリア、メキシコと各大陸の強豪国と対戦する中でイタリア戦のゲームが一番日本の力を発揮したゲーム…メキシコ戦ではイタリア戦の代償として貯金がない状態でのゲームだった…


アジアレベルと欧州や中南米レベルのサッカーの差を感じさせた今回のコンフェデではあるが、逆に世界のファーストクラスに肩を並べるためには多くの課題を得ることができたことが大きい… 高さを含めた球際の強さ(守備力)、個の突破力とコンビネーションプレイ(攻撃力)、タフなメンタリティと強靭なフィジカル…素早い攻守の切り替えやゲームを読む力…パスサッカーはかなり向上していると思うがゲーム全体をマネジメントする共通意識を向上させたいですね…


また、他の国もスカウティング能力が上がっていると思う…日本の弱点や強みは研究され尽くしている…その中でどのように戦うか。プラン以外のことが起きた時の個やチームの対応力も必要… 来年のブラジル杯までの強化計画は大変重要である。移動距離や時差、気候やグラウンド環境などは今回のコンフェデである程度のシミュレーションができたと思うが、個の力とチーム力を上げるためには中長期の海外遠征で強豪国とのマッチメイクをする必要がある…現在の日本代表での大きな課題は、選手層だと思う…ほぼ固定してきたレギュラーメンバーは必要だが、控えの選手がそのクオリティを落としてはいけない…もし遠藤が怪我などの何らかの理由でプレイできないとしたら…全てのポジションにスペアを準備しておけるかどうか…


代表の強化活動日数は限られていると思うが、国内でのAマッチよりも海外でのAマッチを組めることが今回のコンフェデでの問題解決につながると考える…



追記:やはり代表レベルで抱えている課題を逆算して育成年代からその意識を持って指導して行かなければならない…基本問題を解くだけでなく応用問題にも解けるように。言われた通りのアクションではなく自らが考えて行動して行ける能力を身に付けなければならない。

野心を持った選手や出る釘的な選手、いわゆる「ワル」的な選手をサッカー選手にしていくところに指導者の真の力が必要となってくる…