そうそう変わるもんじゃねえな (前略、ドイツにて。あらため) -5ページ目

そうそう変わるもんじゃねえな (前略、ドイツにて。あらため)

ゆるーく日常をつづります。と言いながら、6年ぐらいほったらかしにしていたブログ。2018年に入ってから思うところあって復活したけれど、とりあえず三日坊主の危機は脱出。でも、あまり更新しないなぁ。

GWに入ってここ最近を振り返ってみると、アンプの修理というかメンテが続いてしまい、スピーカーのセット数よりもアンプの数のほうが多い始末。

 

アンプ修理などでスピーカーのつなぎ換えが頻繁になり、音出し確認に使うための中古スピーカーを激安で買おうと思い、ONKYO D-152Eを手にしたのがコトの始まりです。

 

仕込みとして、GW前にD-152Eを4400円で買ってきたのですが、買ってきた時点では、まだこいつの本当の実力には気づいていませんでした。ということで、そのまま放置していました。

 

さて、4400円のD-152Eは、

①天板の色ムラ

②裏面から見たときに天板と側板のMDFの小口面が丸見え

という状態。

裏面には銘板があり、基本諸元が書かれています。

インピーダンス4Ω、Max Power handling 80W。そしてMade in Japan。

 

ダンピングファクターを高くとれない真空管アンプで4Ωのスピーカーは、ボケボケな音になりそうで厳しいなぁと思うが、パワートランジスタやFETなどでドライブする分には問題ないだろう。

 

しかし、

最大入力 80W (本当か?)

一回り小さい D-112NFXだって最大80Wだけど、、、、、

本当は 最大入力よりも連続耐入力が何ワットなのかが重要、

というか知りたい。

 

そして、

Made In Japanって、さすがに眉唾物である。 同年代のONKYOのD-112Eや後発D-112ELTDなどは中国製造にシフトしている。

いつまで日本国内で製造していたのか知らんけど、設計と品質管理がしっかりしていれば、MDFの箱をわざわざ日本で作るのは意味がないと思っている。

 

さて、

ネットの口コミを頼りに特徴を探ると、D-152E は D-112Eよりも上の機種で、同価格帯のD-112ELTDよりは評判がよく、D-212EXのレベルには達していないけれど、D-212EXよりも音に艶(つや)があるそうな。

 

まあ、

価格帯とかスペックだけで考えたような、模範解答のような口コミである。間違っちゃいないだろうけど、正しくもないのだろうな。

 

それから

艶 ?

ツヤって、なんじゃそりゃ。

 

感覚的な表現なのだろうけど、艶とやらが何なの。

音出しをしてみれば判るのだろうか。判るといいな。

 

D-112Eよりも上位機種なら、それなりの音は出るだろうと思う。

そしてD-112EXTよりも良い音が出る可能性があるのならば、

税込み4400円は安い。

もしも音が多少悪かったとしても、アンプの音出しチェック用として考えれば

「音の出るダミーロード」として使うだけなので、損にはならんだろう。
 

4400円のスピーカーチェックに戻る。

 

エンクロージャの外観を見て、瑕疵があるのは主に天面と裏面。

でもこれも常に見える場所ではない。

むしろこのおかげで相場よりも安いならば、お買い得である。

まあ、20年近く前のスピーカーで、特段「名機」ともいわれていないシロモノに

相場なんぞないだろうけど。

 

メインユニットのコーンには薄い焼け色を感じるけれど、

20年ぐらい昔のスピーカーなので、「それ相応」のレベル。

コーン面に変なシミ、汚れ、破れ、変形は無いので、脱色はしなくてもいいかな、と思っている。これでまともな音が出たら、お買い得だったな、と思えるだろう。

 

今回、D-152を選んだ理由は、スピーカーユニット(特にウーハー)のエッジが布エッジだということ。今どきのスピーカーのエッジはウレタンやゴムを使っているものが多く、製造後5年ぐらいは良いのですが、10年ぐらいたつとスピーカーの設置環境によっては割れや破けが出始める。20年は持たない。エッジ交換すればいいのですがそれがめんどくさい。

D-152Eのウーハーのエッジは少なくともウレタンやゴムエッジではないので、割れ破れがなければなければ張り替える必要もない。そのまま音が出せる。中古のスピーカーを手に入れる上で、意外と重要。

 

この口径のスピーカーだと、そこまでコーンやボイスコイルが重いわけでもないので偏芯することは無いと思っていましたが、さすがに20年前のスピーカーなので、ウーハーのエッジが下側に若干偏芯している様子。コイルはタッチしていないけれど、少し手を打ったほうがいいかな。

 

手を打つといっても、こんなのはメインユニットを180°回して取り付ければ済む話。20年かけて重力で下方に垂れてきたのなら、天地を入れ替えれば(20年後とは言わなくても)そのうち元に戻るだろうという、

気の長い計画。

 

 

ん?ユニットの裏をを見ると、チープな板金の防磁シールド(?)仕上げ風の

 Made in Chinaのユニット。

 

ペア(2本)で発売当時6万円のスピーカーだったと思うのだけど、

ビジュアル的には本当にペア6万円の中身かどうか不安に思う。

25W そして 3.5Ω の記載が。

 

もちろんインピーダンスなんて周波数で変わるだろうし、ネットワークの抵抗成分が加算されるから、アンプから見て4Ω相当になっているのならば、それはそれでいいのかもしれない。

とはいえ、3.5Ωは低い。もしかするとアンプを選ぶかもしれない。

 

 

 

耐入力は25ワットか?    多分そうだろうな。

まあ、このサイズのスピーカーに80Wの信号を流し込んでも、音が割れてまともな音なんて出ません。 

そもそも、瞬間でも25ワットも流し込んだらボイスコイルが一発でブチ切れてご臨終かな、と思えるレベルの、造りがしょぼいユニットに見えます。

最初から大入力に耐えられそうなイメージが湧いてきません。

(註:まだD-152Eの音を聴く前の感想です)

 

磁気回路はむき出しではなく板金の防磁シールド(?)がされているようだけど、

ゴムダンパーなどがついているわけでもなく、変な共鳴音が出そうです。今どきブラウン管のモニターを使っているわけではないので、磁気シールドとかなくてもいいかなぁ。スピーカーの近くに機械式時計もPCのハードディスクを持ち込むつもりもないので。まあ共振などで変な音が出ない限りそっとしておく方針ですが。。

 

音出しする前にとやかく言うことではないかもしれないけれど、

そこはかとなく

クセの強いスピーカー

の予感。

 

そしてエンクロージャーの内面をのぞき込むと、しっかりと吸音材が入っています。目の粗い比較的硬めの吸音材で4.5面分ぐらい貼られていました。

吸音材が貼られていない部分は、正面の板の内面、ツイーター周辺の左右側板の天面から下に向かってわずか5cmぐ程度の長さ。MDFむき出し。正面の板の裏側には吸音材が貼られていないが、きわめて普通の処理。

 

ツイーターの周辺の側板に吸音材を意図的に貼っていない理由は減衰を考えてあえて貼っていないのかどうかは知らんけど、6万円のスピーカーで吸音材の長さを10cmかそこらケチってどうするという話。意図があって貼らなかったのだろうと思い込むことが精神の安定には必要です。

まずは音出しのため、メインユニットの天地を変える以外は元通りに組付けていきます。

そして アンプ(TA-F555ESR)に繋いで、音出し開始です。

 

。。。おいおい、D-112NFXよりも自然な臨場感だし、

全然良い音を出しているぞ、

これ。

 

ニアフィールドでの比較で、D-112NFXが完全に負けている。

しかも、D-152Eのほうが中高音が前に出ている。総じて華やか。だけど締まって聞こえる。

よく情報量が多いとか、少ないとかそういう言い方があるけれど、D-112NFXと比較するとD-152Eはこもったり、もやもやするような余計な情報がも少なく、解像度が高く感じます。

ツイーターも自然な鳴り方で、近くで聴いても、しっかりとメインのユニットをサポートしている。

低音もこのサイズのスピーカーにしては驚くぐらいに出ている。

もしかすると好みの問題かもしれないけれど、D-112NFは音に包まれている感覚がするし、ボーカルの声もリスナーの近くに感じるけれど、でもD-152Eと比べると、残念ながらD-112NFXはピントが合っていない(ボケボケな)感じがする。

 

いつの間にか、D-152Eを基準にしてD-112NFXを評価してしまった。

 

うん。

うれしい誤算。

良い意味でD-152Eの内部の見た目のショボさに騙されました。

 

繰り返しになりますが、D-152Eのメインのユニットを裏から見ると、D-112NFXのユニットと比べると、大変「しょぼい」のです。本当にブリキのおもちゃみたいなチープなユニットです。エンクロージャの銘板にはMADE IN JAPANと書いてあり、MAX POWER HANDLING 80Wと書いてあるのに、25Wと書かれた中国製 の板金フレームのユニットが出てくるのですから、まともな音が出なくても、まあ、「ネタ」に使えるかな、と思っていたら、

音だけを聞いたらめちゃくちゃコスパが高い。

(中古で4400円ならばコスパが高いという感想だよ。)

 

スピーカーのユニットはペアで6万円のSPに入っているユニットには到底見えないが、音は極めてまともです。

 

ただ、ユニットのインピーダンスが低いので、トランジスタ/FETを増幅素子に使うアンプならば、そこそこパワーの余裕は必要かな。見た目しょぼいし、25Wのユニットだけど(苦笑。

 

真空管アンプとの組み合わせは、OPTに4Ωのタップがあればまあ使えるけど、ボケボケな音が出ても仕方ないと割り切らないといけないか、、、、、と思いつつもいつもの自作6V6 PPをつないでみたが、思ったよりもボケボケにはなっていなかった。動作点と負帰還量はもうちょっと見直したいかなぁとは思うけど。。。。まあ、ディスクリート系のアンプに繋ぐのが吉です。 おっと、脱線してしまった。今日はスピーカーネタでした。

 

さて、中間結論。

D-152Eは思ったよりも

まともなスピーカー

だということで。

 

少し前の自分に「内部のユニットのしょぼい見た目に惑わされるな」、と言いたいです。

 

一方で残念な点として、低音側で音程の繋がりが悪いというか、

低音域でやたら響く音とまったく響かない音があって、

低音側のf特性がガタガタしているというか、暴れん坊状態。

 

この辺りは、もう少し吸音材やバスレフポートまでの音の経路、部屋の中でスピーカーを置く位置を見直していけば改善できそうな感じです。

 

先ほどユニットをエンクロージャから外した際に内部の吸音材を見たときは、「おお、それなりに入っている」と問題ないだろうという判断魚しましたが、気になった部分が全くなかったわけではありません。

気になったのは吸音材の硬さです。ナイロンの繊維で、ごわごわしている感が強いというか、もっとグラスウール寄りの繊維の細かさと柔らかさが欲しいかな。

 

このままD-152E標準の吸音材のままでチューニングするのは、素性が解らないので、調整の方向性の予測が立てづらいので、早々に自分が使い慣れた銘柄の吸音材に変更することにしました。

 

ということで吸音材を入れ替えるために、スピーカーをサクサク分解していきます。

 

スピーカーを正面から見ると、底部に黒い袴状態の全面バスレフポートがありますが、エンクロージャ底面奥にバスレフポートを設けて、そこから、黒い袴部分でフロント側にバスレフポートから出る音をを導いているのだけど、これが2000年以降のONKYOのスピーカーらしい音を作っていると感じています。 

 

底面の4本のねじを外すと、エンクロージャーの底面にあけられた本来のバスレフポートがあります。ポートの中を覗き見ると、エンクロージャー背面下方にメインで使っている吸音材よりも低密度で薄い(10mm程度)のスポンジ状の吸音シート(モルトフィルタ)が貼られていましたが、劣化が激しく、触っただけでぼろぼろ崩れてしまいます。背面のMDFが透けて見えるような目の粗い吸音材というか、まったく役に立っていないようなスポンジの密度です。加水分解も進行しており、手でつぶすとべたべたして始末に悪いので、掃除機ですべて吸い取りました。

 

ちなみにオリジナルに近い密度のスポンジは、100均などで販売している使い捨ての台所用スポンジ。代用できそうかな、と思う。(下記の写真、黄色いスポンジ)

 

色は全く違いますが、厚みも目の粗さもオリジナルのD-152Eのモルトフィルタにかなり近似しています。

 

モルトフィルタのシート業販サイトなどで1枚単位で入手すると、そのほとんどを余らせます。使う量はおそらく120mm×40mmぐらいのサイズで2枚とか、「ほんのちょっと」だけです。使わず仕舞いで保管しても数年で加水分解とかでダメになるのならば、100均で購入できる「似たようなもの」でいいかなと思う。オリジナルにこだわる必要はないかな。

 

ただ、こんな後ろが透けて見えるようなスポンジだと、低音域の減衰はほとんど期待できません。今回私が目指している方向性には合いませんので、使いません。

 

 

エンクロージャ内に貼ってあるメインの吸音材も取り外します。

写真手前にある白い吸音材がD-152純正の吸音材です。天面-背面で1枚、側面-底面-側面で1枚。左右分なので、合計で4枚です。

こちらは、熱帯魚の水槽の濾過用のフィルター材の硬さや密度に近いです。

 

 

上の写真の左上にもちょっと見えていますが、新しい吸音材はミクロンウールを使います。

個人的には、吸音材をエンクロージャ容積で中型から大型はグラスウール、小型はミクロンウールという感じで使い分けています。小型スピーカーにグラスウールを入れると、変化が大きすぎて微調整が難しいです。 

 

ミクロンウールのいい点は、若干多めに入れても、低音が不足するようなことはない。詰め込めば中音域がどんどん下がっていく。いわゆる「かまぼこ」カーブのf特の補正にはこれ一択。あとは、エンクロージャ内の場所場所で吸音材の厚さや膨らませ方や潰し方を変えて、調整していきます。 

 

 

吸音材を完全に撤去した後のD-152Eのエンクロージャ内の写真。ツイーターの取付穴から覗き込んだ形。右側が底面(底板)。底板内面側に斜めの梁を入れているのは底板の下をバスレフポートとして使っているので、共振を防止する目的かな。。

 

さて、ミクロンウールを内部に敷き詰めて固定していきます。

次の写真は、上記写真を時計方向に90度回した画像になっていますので、

下方奥が、エンクロージャの底部にあけられたバスレフのポートになります。

ちゃんとバスレフポートに向けて空間を確保し、吸音材が障害物にならないように注意します。

寸法的には、エンクロージャ内部の天面から背面を150mm×500mm1枚で成形しながら貼り付け。

側面と底面は、180mm×500mmに切り出した吸音材で側板上部50mmから70mmほどの空間は板が露出した状態になるように調整。背面内側に貼る吸音材は、効率よく吸音させるために、若干しわが寄るぐらいに貼り付けます。均質にしわを作るのが結構難しい。

 

 

ここまでくれば、あとは元通りにユニットを仮組で組みつけて、そしてひたすら音楽を鳴らしてみて吸音材を足したり引いたり、膨らませたり、薄くしたり、隙間に吸音材を追加したり、厚みを変えたりして再び鳴らす、を繰り返す。

 

今日は邦楽中心に節操のない選曲になってしまいましたが、

 

  • 踊り子/村下孝蔵
  • さらばシベリア鉄道/大瀧詠一
  • Nostalgia/浜田麻里
  • Cry for the Moon/浜田麻里
  • 木枯らしに抱かれて/The Alfee
  • バラと雨/布袋寅泰
  • Yes-No /オフコース

 

ほか昭和から平成初期の曲を中心に。。。。

 

 

で、D-152Eの吸音材変更前と比べると、吸音材変更後は、中音域をかなり絞った状態になりました。おかげで中音域の解像度が高くなったことと、低音が相対的に大きな音になったので、ここから変に響く帯域をつぶしていきましたが、   最初は音楽聞きながらカット&トライでやっていましたが、音楽聞きながらではすべての低音域での暴れを解消できませんでした。

 

で、1時間ほどかけて、アンプに正弦波を入れて周波数を変えていきながら、エンクロージャが共鳴する波長と、共振位置を触って調べて、エンクロージャ内の一部に鉛シートを貼ったりして、ハコ鳴りをコントロールしたりと、吸音材以外の改造も必要でしたが、そのあと再び音楽をかけて聴いてみてとりあえず納得できるレベルに仕上げました。

 

欠点は、、、、、、スピーカーとしての効率はかなり落ちた状態です。吸音材で減衰させている部分が増えているので、同じ音量で聴くのに、アンプのアッテネーターを今までよりも開け気味にしないといけないです。、

そして、今日1日D-152Eをいじり続けていたら、D-112NFXの音について(ニアフィールドで単独で聴く限りでは)不満がなかったはずなのに、D-152Eと比べると、なんだか音がこもっているように聞こえてしまうという不満が、D-152Eに切り替えようという確信になってしまいました。

 

D-112NFXで音がモヤモヤしているように聞こえる原因は、D-112NFXは200Hz以下、特に120Hz以下の音が入ってくると、音質がこもる癖があるようだということまでは突き止めました。その辺りの帯域をカットすると、濁りが消えますが、低音がスッカスカになるので、両立させる方法が見つかるまではD-112NFXを使う機会が減りそうです。

 

いままでニアフィールドでD-112NFXで聴いていて感じていた包まれるような臨場感は、D-152Eと比べてしまうと、臨場感ではなく、エンクロージャ内で余計な音を殺しきれていなかった濁りが臨場感っぽく聞こえる(聞こえていた)、ということかなぁと想像します。

 

何にせよ、D-152Eのチューニング(というか、ほとんどデッドニング)を通じてD-112NFXで感じていた臨場感は、エンクロージャー内のコントロール不足で、たまたま小音量・ニアフィールドで臨場感を感じるような残響に聞こえただけだった、といえます。

 

チューニングしたD-152E、メインスピーカーとしてしばらく使おうと思います。

 

さて、この話の続き

 

 

ジャンクのTA-F333ESXの本体を分解し、埃をきれいに落とした後、再び組立てていきました。最後にバックパネルを取り付ける前にリレー接点をクリーニングしようとおもってスピーカー端子基盤を見たところ、

基盤が折れていました。

 

 

おそらく、アンプ裏面のスピーカー端子を下から上に押し上げるような力が加わった結果、基盤が割れた(折れた)ようです。

 

想像ではありますが、アンプをオーディオラックから引き出す際に、引っ張り出しすぎていきなりアンプが落下しそうになったけど、スピーカー端子がオーディオラックに引っかかってかろうじて落下を免れたけど、スピーカー端子ににアンプの全重量を乗って、内部のプリント基板が折れた、という感じの損傷かなと思います。

 

さっそくスピーカー(B)の端子を外します。銅のパターンにはクラックが入っていませんが、ハンダが割れかかっていますので、はんだをやり直しました。

基盤の部品面の割れをカッターで彫り込みます。

 

エポキシを流し込んで、基板を平らに整形しなおします。そしてスピーカー端子をプリント基板にはんだ付けしなおします。

 

リヤパネルも元通りつけていきます。

 

結局、ジャンク品のTA-F333ESXにフロントパネルを戻しました。スピーカー端子の基板が折れていたこと以外は、大きな不具合はありませんでした。

 

バイアスとDCオフセットを調整してからスピーカーに繋いで音出しをしました。

スピーカーA出力にONKYOのD112NFXをつないで、スピーカーB出力には JBL 4312BMk2をつないでみました。

 

スピーカーと自分の距離次第ですが、スピーカーから1メートルぐらいの距離で音楽を聴くのならば、迷うことなくD112NFXです。明らかに臨場感/没入感が違います。空間の中でどこに音の位置があるのかリアルにイメージできます。仕事中に小さめの音でBGMをかけたりするのにも、D112NFXです。一方でスピーカーから3メートルほど距離が稼げるのならばJBL4312Mk2かな。当たり前な話ですが、4312Mk2のサイズの3wayスピーカーを近すぎる距離で鳴らすと音の定位がめちゃくちゃです。

 

1日かけての音出しはそれなりに楽しめました。TA-F333ESXは名機だと思います。ただ、現在は555ESRと自作真空管アンプを常設アンプにしているので、押し入れにしまうしかないのですが、重ねて積み上げておくには重量がありすぎるので、下のアンプがつぶれます。アンプを縦にして保管し、アンプ同士を重ねないようにします。

 

 

 

こうやって見ると、当面は使わないのに整備済みのTA-F333ESX2台とTA-F555ESR1台保管とか、贅沢ですね。

 

 

 

さて、この話の続き。

 

 

 

TA-F333ESXのほうは「通電せず」状態で入手したので、まずはフロントパネルを外して移植しようということで作業着手します。 そしてTA-F555ESRは音が出るけれど左右アンバランスだという状況を直すところを始めます。

 

まずはTA-F333ESXを部屋に持ち込めるレベルまでは掃除を始めます。

 

ボンネットを開けてから紙ウエスに簡単マイペットを吹き付けて揉んだウエットティッシュもどきで埃を拭きとっていく。コンデンサのカバー(透明アクリル)とトランス回りをひたすら掃除です。

まだプリント基板上には埃が溜まっています。

刷毛(ハケ)で埃を掻き出しながら掃除をしていきます。

部品取りにするために全分解して保管ですが、とりあえず当初の目的は

333ESXのフロントパネルの移植(入れ替え)です。

 

ジャンク機からツマミとフロントパネルを外しました。

こちらは現在使っているTA-F333ESXのパネルと入れ替えるので、きれいにクリーニングする予定。加えてツマミ類も洗浄します。ジャンクTA-F333ESXのほうは、フロントパネル分解まででいったん中断します。

 

 

続いてジャンクTA-F555ESRも埃落としを開始。

 

ボンネットを開けると、、、、ジャンクTA-F333ESXよりもひどい状況でした。

 

 

180度回転させて手前側(写真の下方)をフロントパネルにしてからこれを塗装用の刷毛(ハケ)で埃を掻き出していきます。     ヒートシンク、そういえば黒かったなぁ(しみじみ)。

刷毛だと、どうしても奥まった部分やPCB(プリント基板)に引っかかっている埃までは掻き出せないです。このあたりはTA-F333ESXのジャンク品と同様な状態です。

 

ここまできたら、エアブローして、奥まった部分の埃を飛ばしてから分解→掃除→組み立てです。

 

電子部品周りは、住宅用洗剤(かんたんマイペット)、溶剤(炭化水素、エタノール)を適切に使いわけながら、掃除します。シャシーは、エアブローした後に食器洗い用の中性洗剤で水洗い。こびりついた油汚れではないので、高圧洗浄機を使ことなく普通に水洗いで汚れが落ちます。555ESRはPCB(プリント基板)間の接続にコネクタを使っている部分多く333ESX時代と比べると、作業性が大幅に改善しています。サクサク作業していったら、写真を取り忘れてました。

 

作業に集中すると写真撮影を忘れます。

 

洗って拭いて乾燥させた後に、自室に持ち込んで、PCB実装部品のチェック。

 

ハンダの浮きは目視で確認し、疑わしいところはDMM使って確認。 実際にはんだ浮きや剥がれはありませんでしたが、ハンダを打ちなおししました。若干雑なはんだ付け箇所が見られました。

 

とりあえず仮組み立てが終わったら、通電確認に移ります。仮組み状態なので、つまみ類はつけていません。

 

まずは電源投入してプロテクタの挙動を確認。 

規定時間で赤色から緑色に変わるので、プロテクタが作動するような故障はしていない状態かな。

スピーカー端子側にも音出しで怖いのはDC漏れでスピーカーのコイル焼損。 プロテクタが解除されているからDC漏れはそれほど多くはないと思うが、スピーカーをいきなり繋ぐのは怖い。入力に信号を入れて出力側をオシロで確認するのがベストかな。

 

通電後、コンセントとアンプの間につないでおいた簡易ワットメーターで消費電力を確認します。

TA-F333系もTA-F555系もアイドリングj時の電力は60W前後です。それを大幅に超えている場合には、バイアスの異常を疑います。

 

今回のアイドリングは80Wぐらいになっていました。おそらくバイアスが高すぎるのだろうとあたりをつけます。

 

アンプの電源をOFFにしてから、バイアスチェック端子にワニ口クリップ付きの配線をつないで、手元まで配線を伸ばしておきます。

 

再びアンプの電源ONにしてDMMのテストリードをワニ口クリップににくわえさせてバイアスをチェック。

バイアスが落ち着くまでしばらく放置。バイアス電圧が徐々に上がり続けた結果、30mV以上出ている状態であることが判明。左右両方のバイアスを15mV狙いで合わせます。

 

続いてDCオフセット調整。ただし、古いアンプはスピーカー接点のメンテなしでDCオフセット調整ができません。リレー接点手前から配線を引っ張り出して測定してもいいのですが、どうせリレーのメンテが必要なので、このタイミングで始めます。

 

電源を落として、リヤパネル分解+スピーカー端子基盤を取り出してリレーの殻割り+接点掃除。

薬剤をつけて接点をクリーニンした後に、エタノールで薬剤をリンシング。

ついでにCD入力とスピーカー端子もクリーニング。

CD入力は金メッキRCA端子なので界面活性剤入りの洗剤で拭いてからぶきすれば充分。

スピーカー端子はリレーの接点と同様に接点クリーナーとエタノールで処理。

 

リヤバネルを仮組みした後に、DCオフセット確認。0mVを目指します。

トリマー(半固定抵抗)をドライバーで調整してプラスマイナス0.05mVぐらいまで合わせこむ。どうせ経時的にずれるので、ゼロに合わせるよりも、できるだけゼロ付近にするけれど、左右をそろえることに注力。

 

(ドライバーの先端が触れただけで変化するので、合わせこみに集中していて

写真取る余裕なしです。)

 

アンプのCD入力にPCのDACをつなぎ、電源ON。

プロテクタが解除された後にスピーカーBに切り替えて、spotifyで音楽を適当に選んで再生する。徐々にボリュームを上げていくと、左右均等に音が出てくる。

 

音楽を流しながら動作確認しつつ、他の入力に、ソースを入れて再生して動作を確認。

ボンネットを戻してサイドウッドパネルを取り付けて、これから半日ほど動作チェック。

 

今回は、隙間時間との勝負でした。

普通にサラリーマンとして仕事のある月曜日の隙間時間で作業をしました。

 

朝6時に起きて作業開始して、最初の1時間でTA-F333の埃落としhとフロントパネル分解。

残り2時間で、TA-F555ESRの埃落としと分解洗浄。水切りしてから天日干しした後、9時から在宅勤務。

 

お昼休みまでは洗浄したTA-F555ESRの部品を天日干しで乾燥させておき、お昼から、隙間に残った水分をドライヤーで強制乾燥させながら組みたてて、リレーの接点を処理して、DCとバイアス調整してからアンプの音出し開始。目標時間の13時を5分ほどオーバータイムしたので、サラリーマンとしては夕方の残業側で調整するが、そもそも勤務管理として勤務時間はつけて報告しているけれど、休日労働も残業も給与に反映しない勤務体系なので、昼休みが5分伸びようが、その分勤務時間を短くして申告すればいいだけなのですが、後ろ側で5分余計に働くのもケジメの1つです。

 

と言いながらもBGMを流しながらの午後の在宅勤務開始。 

 

もう7時間ぐらい通電していますが、アンプに負荷をかけるために、ちょっと大きめの音で音楽を聴いていますが、パワーが徐々に戻りつつあります。まあ、電解コンデンサがへぼへぼなのでしょう。使わなければ使わないで、タンデル(Tan δ、誘電正接)が大きくなってわけですが、タンデルの大きな電解コンデンサは、トランジスタアンプだと、パンチの無い音になってしまいます。でも7時間近く通電していると、それなりにパンチが出てきました。7時間ずっとヘビーメタルとハードロックをかけまくった成果でしょうか。思ったよりもお早いお目覚めです。しばらくは使い続けて本調子出るまで様子を見てみようと思いますが、、、、、

 

結構いい感じに仕上がりそうです。

 

電解コンデンサは使わない状態であったとしても15年ぐらいというのが寿命の一般論ですが、実際には20年30年40年経っても、カツ入れしてから性能を測定すると容量も漏れ電流も、タンデルも全然問題なしというバケモノじみた電解コンデンサもあります。そんな一方で、3年と持たない電解コンデンサもあります。 まだまだ再通電して半日程度ですが、電解コンデンサが本調子になるまでにはしばらくかかりそうですが、どこまで調子が戻ってくるか楽しみです。

 

ということで、ジャンクのTA-F555ESRを保守部品として整備したら普通に良品になってしまった、というお話。

 

しかし、、、、動作するTA-F555ESRが2台になってしまいました。部品取りとして持っていたいけれど、掃除してエージングしてみたら程度が良かったので、少し驚いています。このまま売ってもいいけど、また埃まみれのジャンクを買ってきて保守部品にするために整備するのもめんどくさいので、売らずに予備機としてしまっておこうかな。

 

ちなみに555ESRは、昔から持っていたほうのシリアルは、3500番台で、今回手に入れたジャンクは4000番台。ジャンクで入手したほうの個体のほうが新しいんですよね。333ESXのほうも、昔から持っているほうは200番台のシリアルで、今回手に入れたものは2000番台のシリアルです。

 

 

 

もしかして次回以降、TA-F333ESXも洗浄後に動作チェックしていきますが、このままいくとら、動作品のTA-F333ESXも2台になってしまうのだろうか。ソニーの似たようなアンプばかり4台も要らないぞ。(たいてい、こういうことを書くとフラグが立つのですが、、、、)