ジャンク品のTA-F333ESXとTA-F555ESR。部品取り目的で購入。 | そうそう変わるもんじゃねえな (前略、ドイツにて。あらため)

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ゆるーく日常をつづります。と言いながら、6年ぐらいほったらかしにしていたブログ。2018年に入ってから思うところあって復活したけれど、とりあえず三日坊主の危機は脱出。でも、あまり更新しないなぁ。

先日、部品取りにジャンクアンプを2台購入しました。

 

1)TA-F333ESX

 80年代の79800円戦争時代でかなり売れたアンプ。私も1台持っていますが、使い込みすぎてフロントパネルのシルクスクリーン印刷が薄くて消えかかって、かなりしょぼくなっています。だから程度の良いフロントパネルを入手して手持ちのTA-F333ESXのフロントパネルと交換したいな、と考えています。

 フロンパネルに傷の無い「見てくれ」がきれいなジャンクを買おうと思って探したら、「通電せず」という個体を入手。フロントパネルは移植するとして、アンプ部分は直せれば直して部品取り予備にしようとおもっています。

 

さて、宅急便で配達されてやってきたジャンクとご対面。

ボンネットの中は埃だらけ。ヒートシンクの右に大型電解コンデンサが4つあるのだけれど、このコンデンサの上を覆っている透明アクリルのカバーに埃が大量に堆積していて、電解コンデンサーが全く見えない。そのカバーの右には、電源トランスが鎮座しているのだけど、トランスに貼られているシールの字が読めないレベルで埃が堆積している。

 ちなみにTA-F333の電源トランスには「SONY ES Audio Transfoamer」 という文字をデザインしたシールが貼られていて、ボンネットのスリットからその文字がのぞき見えるところに、発売当時、中学生で過ごした私には「SONYのセンスの良さ」を感じたものです。 

 

ただ、今思うと、当時中学生だった私のセンスは

中二病のセンス

 

で、Sonyのセンスも中二病レベルだったのでしょう。

だって電源トランスに「Audio Transfoamer」と書いたラベルを貼っているんですよ。

痛い

でしょ。

 

例えるならば車のボンネット開けてみたら、エンジンの一番目立つ部分に「高性能エンジン」ってシールが貼ってあるようなものです。

 

ちょいとスポーティーな車のホイールの隙間から見えるブレーキキャリパーに「ブレーキ」とデカデカ書かれているようなものです。

 

想像するだけで恥ずかしい。

 

 

 

 

なんだか思いっきり脱線してしまいましたので話を戻しますと、、中二病満載の恥ずかしいシールの文字すら見えないような埃まみれの物体は、動作確認すら終わっていない現時点ではアンプとは認識できない代物、というよりも単なる埃の塊です。部屋に持ちこめないレベルの汚物感。 

とりあえず物置に保管。


 

 

 

2)TA-F555ESR

 手持ちの555ESRの保守用に1台購入。私が所有している555ESRは不具合もなく、快調に使えているので、保守用にジャンクを買う必要はないのだけど、フロントパネルがきれいなジャンク個体があれば買っといてもいいかなというレベル。商品説明には電源を入れると、正常に立ち上がる、CD入力で両チャンネルとも音が出るが左右チャンネルで音の大きさが違う、という個体。リレーの接点不良かな、というレベル。

 TA-555は、初代のESX、そして2代目のESX IIまでがトランス2台搭載で人気があるけれど、ESRはトランスが1台になったモデルで人気はいまいち。ただしコンデンサ容量が大きいことから瞬間的な電力供給能力としてはESXIIよりもESRのほうが上かな、と思っています。そもそも、TA-F555ES○系シリーズの所有者で、自宅のオーディオとして使ううえで、連続フルパワー動作させる人はいないでしょう。

 このアンプのアイドリング電力は、だいたい60ワットです。TA-F5255ESXやESX IIに搭載されていたトランスは、1台当たり350Wぐらいの電源トランスを2台というのは、4Ω負荷のスピーカーで180Wx2の電力を賄うために必要な電源容量です。8Ω負荷120Wx2なので、アイドリング電力と合わせても、トランス1台で足りるかな。 6Ω負荷だと、150Wx2はトランス1台だとちょい足りない。そういう意味で言えば、最大出力での連続運転するにはトランス容量が足りないけれど、実用上はトランス1台で足りるし、瞬発的な電力が発生した時は、トランスを大きくするよりも、コンデンサを大きくしたほうが有利であることも事実なので、私にとってはESRのほうがESX IIよりも優れた(適正に進化した)アンプだと思います。

 

 さて、こちらのアンプも入手したものの、アンプ内の埃の量が尋常ではありません。清掃しないと自分の部屋に持ち込めないぐらいに汚いので、とりあえず物置に保管。

 

 

本当は、入手後に通電確認をしたいのだけど、ここまで埃まみれだと、通電で火が出たら嫌なので、軽く掃除をしてから通電確認をしてみようと思うけども、、、、しかし555ESRといい、333ESXといい、今回のジャンクは

 

半端なく汚ない。

 

どちらのアンプの埃も、1年2年という時間で堆積した埃の量ではない。見た感じでは10年以上、下手すると20年以上の埃の堆積量。 不幸中の幸いといえるかわからないけれど、どちらのアンプの埃をみても、乾いているので、タバコやキッチンの油煙などが付着するようなところに置かれていたアンプではなく、何十年という時間の止まった部屋とか、田舎の納屋で放置されていたアンプのようです。タバコのタールまみれの装置を掃除するよりは楽そうだけど、ほぼ完全分解しないとここまでたまった埃をきれいにすることはできないかなぁ。 

 

どうせ修理するのに完全分解したほうが楽なので、完全分解する前提で作業しますが、Gシャーシは、内部にリブがたくさんあるので、掃除するのは大変。高圧洗浄機で水洗いしたいレベル。 ちまちま作業したくない。1万円もらってもやりたくないレベル。喫煙環境にあったアンプならば、清掃不可能の判断をしたいです。

 

ただ、逆にいえば、10年20年のスパンで誰もアンプのボンネットを開けて手を付けていないアンプです。中途半端に修理しようとして失敗して転売に回されたような個体ではなさそうです。

単に経年劣化などで故障して動作しないアンプは、保護回路/ヒューズ抵抗などで深刻なダメージが出る前に使えない状態になっていますので、故障原因を探して直せば済みますが、修理に失敗してジャンクとして転売されている個体は、直せないレベルのダメージを負っている可能性もあるので、避けたいです。

 

何にせよ、急ぐ案件ではないですが、、部品取りにするだけなら急ぐ案件ではないのですが、物置の中に放置しておくわけにもいかないので、まずは部屋に運び込めるレベルまでの内部清掃から始めようかなと思っています。