真空管アンプの出力トランス変更(2)  アンプのf特とひずみ率測定 | そうそう変わるもんじゃねえな (前略、ドイツにて。あらため)

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ゆるーく日常をつづります。と言いながら、6年ぐらいほったらかしにしていたブログ。2018年に入ってから思うところあって復活したけれど、とりあえず三日坊主の危機は脱出。でも、あまり更新しないなぁ。

 

 

この話の続き。

 

真空管アンプの出力トランス変更(1)  取り付け | そうそう変わるもんじゃねえな (前略、ドイツにて。あらため) (ameblo.jp)

 

6L6PPのアンプでタムラF486からゼネラルトランス販売PMF-22Pに置き換えて性能がどう変わるかを確認するためにf特ひずみ率を測定したけど、結論は出力トランスを変えても大差なかったという結果になったことと、聴感的にいえばどちらかというとPMF-22Pのほうがパワー感があって好まく感じました。通常はパワー感を感じる=ひずみ気味になっているのですが、ひずみ率自体に明確な差はありませんでした。もしかすると、OPTの発熱の違いが現れている可能性があるかもしれません。3時間ぐらい通電して聞き比べた後のOPTを触ってみると、明らかにタムラF486のほうが温度上昇しています。PMF-22Pのほうが温度上昇が抑えられております。損失が少なく感じます。

 

 

f特(周波数特性)

Philips の6L6GC のPPでNFB を16dBをかけてDFで4ちょっと超えの設定。スピーカーの代わりに6オームのだミロードをつないで、1W負荷として結果をまとめました。左右チャンネルの平均にしようとおもったけれど、チャンネル差はほぼなかったです。

 

 

もうちょっとNFBをかけたほうが低域のf特が良くなるけど、10Hzなんて再生できるスピーカーを持って無いし、アラフィフになると、10KHz超えた領域も、そこまでフラットである必要がない。私の耳でも、まだ15KHzぐらいまでは聞こえていますが、1dB落ちているかどうかなんてわからないです。DF稼ぐためだけにNFBをかけているだけです。

 

 

ひずみ率 (雑音ひずみ率)

100Hz, 1KHz, 10KHzの平均雑音ひずみ率を縦軸に、アンプ出力を横軸に整理しました。

アンプの電源トランスの容量的に20Wが限界。F486がそもそも15WクラスのOPTなので、16Wまでで測定終了。PMF22Pは20Wまで測定しました。PMF-22Pのほうが若干ひずみ率が低いですが、誤差の範囲かな。

 

使用機材:

  • FFT: Wave Spectra: 
  • ADC:Yamaha AG06
  • DAC:IfI ZEN DAC
  • DMM:ADVANTEST R6551 & R6552
  • Wave form Generator: HP33120A
  • ほか。