Text or Nothing -300ページ目

Memory …

iTunes の再生回数を見てみると Elaine Paige の歌う "Memory" がダントツ音譜
この曲にハマり始めたのは確か昨年末。11月末か12月の頭だった。
最近この曲ばかり聞いているから、2位の曲の倍は聞いたことになっている。

Elaine Paige も好きだけれど、この曲の歌詞が好き
それもそのはず、ミュージカル Cats はもとは T.S. エリオットの児童向けの詩集 The Old Possum's Book of Practical Cats (1939) 所収の詩にメロディをつけた作品。

だがエリオットが生きたのは1888-1965年。ミュージカルの初演は1981年
"Memory" が世界の人々を魅了したのは、作者の没後しばらく経ってからのこと。

昨年イギリスのBritain's Got Talent出場をきっかけに一躍有名になったスーザン・ボイルさんは、あこがれの歌手に Elaine Paige の名を挙げる。わたしが Paige に興味を持ったのは、スーザンのおかげ。何回目かのオーディションの曲目にスーザンはこの "Memory" を選んだ。

<抜粋>
Daylight
I must wait for the sunrise
I must think of a new life
And I mustn't give in.

日の出を待たなくては
新たな人生を考えなくては
屈するなんてとんでもない

When the dawn comes
Tonight will be a memory too
And a new day will begin.
夜明けがやってくると
今夜もまた思い出の一つとなるでしょう
そうして新しい一日が始まるでしょう。

平安朝の人々が後朝の別れを惜しむような時間帯。
エリオットはここに、日の出を待ち望むことの大切さを詠み込む。
朝の日の光に、心の太陽。
すてきな memory を作れるように、心の闇に暮れる tonight も、希望のうちに耐え忍ぶのだ。

-----
意外に英語にも明け方関係の語があるものだ。
dawn, daylight, daybreak, auroral, sunrise(順不同)