Text or Nothing -14ページ目

ボルドー vs エヴィアン

昨晩テレビをつけたらFrance2でサッカーの試合のただ中だった。
まだ後半戦が始まって間もない50分台でスコアは0-0。
見るからにフランスのチーム同士の対戦のよう。
サンドニのフランススタジアムだった。
見ているうち、フランス杯なるものの決勝戦の模様と分かった。

つい最近パリ・サンジェルマンが優勝したのではなかったのか?と疑問に思う。
そのはず、PSGのは championnat での優勝と言っていたからトーナメントだったわけだ。
この晩放映中の coupe というのは勝ち抜きだった。

で、試合をしていたのはボルドーエヴィアン
チームの呼称であって、すなわち地名なわけだけど、
まるで飲み物のようだ。

エヴィアンチームのユニフォームはピンク水色エビアンのボトル風。
対するボルドー濃いめの青。心なしかワインの色に見える。

解説者が気になってテレビ局のサイトを見てみたのだけれど…
「どちらが勝つと思いますか?」というアンケートの回答欄に
Eau de source 源泉水
Vin rouge 赤ワイン
なんていう選択肢があり、言うまでもなく前者がEvian、後者がBordeauのことだ。
どの人も同じようなことを考えるのだなと妙に関心した。

なお「引き分け」については beau jeu (みごとなゲーム)という、こちらはボルドーならぬボージョレーのワイン Beaujolais をもじった語があてがわれていた。

↓ 言葉遊びが面白かったので画面キャプチャをとってみた。
 

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その前日ぐらいにたしか日本代表がブルガリアと親善試合をして0-2だったはず。
日本代表は強くなったと思って応援していたのに…このところ弱いようだ。
にわかサッカーファンとしては、もうちょっとサッカーを学びたいところ。
そう思ってフランス杯の決勝戦をよく見てしまった。

ヨーロッパの試合は、日本の試合と比べて何かが独特だ。

●フィジカルなるものが強い(フィジカルとはこれか!と気づいた)
●だからなのか、ボールを取られることをおそれない(パスせずよく戦う)
●必然的にボールの奪い合いがテンポよい(奪われても奪い返せる)
●魅せるサッカー・華麗なるパス回しとは無縁。とにかくゴール(まるで雰囲気はラグビー)
●ペナルティエリア以外では束みたい放題(程度問題だし異論もありそうだけれど)
素人ながらこんなコトに気づいた。
なにごとも、見るというのは大切だなぁと思う。

見始めたとき後半序盤は0-0だったが、以降どんどん得点が入り始める。
1-0, 1-1, 2-1, 2-2 と、面白いぐらいに取っては取り返されての繰り返し。
いいところを見られて感動した。

2-2のまま迎えた終盤89分。
このままPKかと思いきや、青いユニフォームのディアバデがゴールを決める!
ボールが左サイドにやってきた局面、左がすごい人混みで、エヴィアンのGKラケ(かなりスゴ腕だった)もそっちばっかに集中しているのだけれど、人混みから右のほうへほぼ真横にボールが転がり、ゴール前に詰めていたディアバデがそれに反応してぶち込む。。。という感じ。日本代表の試合などで見慣れた美しいクロスとはちょっと違った。

結果、そのままアディショナルタイム4分を粘った末のボルドーの優勝。ピンク色(エヴィアンのカラー)のアフロヘアをかぶったエヴィアンのサポーターががっくり悲しみに暮れていたけれど、青の旗と一緒にピンクの旗もはためいていて心にしみた。

フランススタジアムにはオランド仏大統領も観戦に来ていて、優勝チームと一緒に記念撮影していた。政治について語るときの饒舌ブリはどこへいったのか、なんだかコメントは普通すぎて、サッカーに興味があるわけでもなくお仕事で来ているという感じのコメントでがっかりだった。

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最後の決勝弾を決めたディアバデがインタビューに応じてこう言った。
「このボール(勝利の記念に贈られたボール)をマリに持ち帰って両親に見せたいと思います」本音だろう。フランス杯優勝という場面で、“アフリカの祖国へ凱旋します” というような感想が出てきて、一瞬意外に思いもしたが、たしかにいつも思いは祖国の家族に向けられているのが真実だと思う。