Text or Nothing -131ページ目

Noun phrase について (2)

昨日に続き英語の名詞句について考えた。

A lot of paper was destroyed.
A lot of papers was destroyed.

上記例文は、A lot of paper/papers という名詞句が単数扱いにも複数扱いにもなるため、それにともなって動詞も活用されるということを示す。Huddleston (1988) によればこの名詞句の数(すう)は Head の lot に依るのではなく、of という句補語内の挿入名詞句 paper/papers に依るという。Huddleston は paper(s) を "the embedded NPs within the of phrase compelement" と見なし、名詞句の中の補部に挿入されたほかの名詞句と考える。

つまり、名詞句の Head が必ずしもその名詞句の数(すう)を決めるとは限らない。言い換えると、"a lot of..." という名詞句では Head の数(すう)は名詞句の補部によって挿入されたほかの名詞句によって左右される。

動詞句 Verb phrase も、単語の並び順のバリエーションはさまざまであり、オプショナルな要素とチョイスの要素とが絡み合って多くのパターンが可能であるが、名詞句ではより可変生や流動性が高いと言えそうである。何より数少ない例ではあるが Head の性質が絶対性を持たないことから、名詞句ではいっそう、その各構成要素どうしの結びつきに、言語の肌触りが感じられる…