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夏の終わりは秋よりもしみじみ

「夏の終わり」という語が呼び起こす感覚はいったいなんだろう。
秋ほどしみじみとすることなく、しかし秋以上にじんわりと湧いてくるなにか。
言葉にならないので、書くのをやめておく。

それにしても不思議だが、夏という季節はいつも幼い頃を思い出させる。
春だって秋だって冬だって、幼い頃から経験しているのに。
なぜか夏というと、小中学生の頃の夏休みの<感情>がよみがえる。
終戦記念日に、平和を祈るよりもむしろ、あと夏休みが2週間だと焦るような…

そういえばこの時期、幼い頃に徹夜をしながら宿題を片していたっけ。
虫の声を聞きながら、扇風機の風を浴びながら。
9月になるとまた始まる学校生活という名の闘いに怯えながら。

まだまだ暑いのに虫の声だけは秋。
虫たちが告げにくる季節。
そう、それが夏の終わり。