天井クレーンの保全記録 -25ページ目

走行車輪について

お疲れさまです。

天井クレーン修理点検の中野です。

定期自主検査(月次)通称、月例点検。意外とよく点検するのが走行車輪。

車輪の摩耗やツバの摩耗、ギヤーほ歯当たりや給油状態。

走行車輪のコンディションを管理して行くのも月例点検では重要な役割をしています。

最初からしっかりしているクレーンの走行車輪はなかなか異常が発見されません。しかし、ある時点で急にツバが摩耗したり、車輪の踏み面が摩耗したりしだしますよね。

そんな時の殆どの原因は左右走行車輪の車輪径が違ってきて、色んな症状が出てきている事が殆どです。

しかし、

踏み面が片減りしたり、片方のツバだけがやたら摩耗しているは設置当初からクレーンの走行車輪取付け状態が不具合の場合が殆どです。

よくクレーンメーカーに相談しても建屋や走行レールの状態が原因と言われてしまう事が多いと思いますが、よほど建屋やレール敷設が曲がっていない限り殆どクレーン自体の精度の問題です。

特に走行速度が60m/min以上のクレーンは少し精度が悪いだけで走行車輪の不具合を起こしてしまいます。

そういう場合は、走行車輪を4輪同時に新規のものと取替、そのときに走行車輪のアライメント調整をお進めします。

ブレーキトルクの違い

お疲れ様です!

天井クレーン修理点検の中野です。

電磁ブレーキが壊れてブレーキが開放していないにも関わらずクレーンを使っていた!

これって不思議ですよね。

本来はブレーキが開放しない限り巻上モーターは回転しないと思っていました。

ホイストならもし巻上ブレーキが壊れて開放しなければ巻上モーターは回転できず、巻上モーターはほとんどの場合焼けてしまいます。

なのに今回はモーターが回転し、電磁ブレーキが壊れている事が気づかれず使用されていました。

どうも今回不具合を起こしたクレーンの設計時のブレーキトルク設定の値がホイストに比べ少し値が小さく設定されていたかもしれません。

クレーンが壊れたからっと言って元通りに戻す事は誰でも出来ますが、

ただ、こう言うことが気になるのが技流のイイところですね。

でもいつもお客さんからは煙たがれるようでです。特に大企業のクレーン担当者はクレーンの状態より自分の立場が大切なようですから






iPhoneからの投稿

天井クレーンの操作方法

お疲れさまです!

天井クレーン修理点検の中野です。

天井クレーンの操作方法は、

1、押しボタン操作(床上操作)

2、無線操縦操作

3、運転室からの操作

4、遠隔操作(運転室がクレーン以外の場所に設置されている)

最近はほとんどの場合、押しボタン操作、無線操縦操作ですね。

ただ、クレーンを操作する為には資格が入ります。まず、

5ton未満であればクレーンの操作方法に関わりなく「天井クレーン特別教育」で操作できます。

5ton以上であればクレーンの「運転免許」が必要です。

ただし、5ton以上でも運転者が荷の移動とともに移動する方式のクレーンに限って、「床上操作式クレーン運転技能講習」で操作できます。

運転者が荷の移動とともに移動する方式

これが問題なんですね。何が問題か?っというと押ボタン操作のクレーンであっても押ボタンが遠隔操作になっていると「床上操作式クレーン運転技能講習」では運転操作できません。

例えば、長物をクレーンで運ぶ場合、巻き上げ機から押ボタンコードが邪魔になってしまうため、押ボタンのコードを長くし、荷から離れて運転するように改造すると「床上操作式クレーン運転技能講習」では運転できません。

天井クレーンの使用状態に合わせて資格者の確保をするか、または資格にあった天井クレーンを設置する必要があります。

とりあえず5tクレーンを新規設置し、追々資格を取らしていくから!

なんて言っている会社は、ほとんどの場合その後ずっと無資格で運転されている場合がほとんどです。






ブレーキ用整流器

お疲れさまです!

天井クレーン修理点検の中野です。

今回また、電磁ブレーキ用ブレーキドラムのタワミ継手用ボルトのゴムリングが6本全て粉々になっていました。





調査してみたら、上下ボタンを押した時一瞬ブレーキが解放しますがすぐに閉じてしまってます。

つまり、電磁ブレーキを効かせた状態でずっと使ってたようで、そのおかげでゴムリングが焼け、粉々になってしまったようです。



前回も、違うクレーンで同じ事が起こっていましたが、その時は電磁ブレーキは正常に動いていました。

ところが今回は完全にブレーキが解放しない。(一瞬は解放する)

原因は多分ブレーキが直流24Vの整流器を取り付けていたのでその整流器がパンクしたのではないかと出力電圧を計ってみたら0V。


とにかく予備で在庫している整流器と取り替える事にしました。




整流器を取り替えた後試運転しましたが何故か一瞬ブレーキは解放しますがすぐ閉じてしまいます。

いったいどうなってんだ?

っと言う事で、新しい整流器の出力を計ってみたらなんと!

256Vになっています。

どうやらマタマタ整流器がパンクしたかもしれません。

とりあえず、使用停止にし、引き上げてきました。

どうやら電磁ブレーキの電磁石かコイルが壊れているかもしれません。

こんなの初めてですね! 

いい経験しました!



技流誕生までの秘話 その2

お疲れさまです!

天井クレーン点検修理の中野です。

クレーン設計管理会社をクビになり、個人で始めたクレーン屋さん。

点検修理をメインにしてきたおかげで、収益も上がり資金繰りも安定してきましたが人間ってよく出来たもので、今度はせっせと稼いだお金をせっせと使い始めたのです。

週4~5回のフィリピンバブ、点検や修理を手伝ってくれた連中にバイト代を払うと同時に仕事の後は必ずみんなを連れていったもんです。

大体、そんな事をやり続けるとお金なんかたまりませんよね。

そんな事が数年続き、ふとした事から自宅を購入する事になり、その後親友が経営している天井クレーン製造メーカーに就職する事になりました。

なぜ、いきなり就職したか?っというと、社長である友達の弟さんが癌で他界、気力を無くした友達に

「何か僕で出来る事が合ったら何でも言ってくれ! 何でもするから!」

なんて言ったら

「じゃあ僕の会社に来て仕事手伝ってくれ!」

っと言う訳で一旦会社に勤める事になりました。

後から考えてみると、色んなメーカーの方や大手取り先と仕事ができ、今の仕事のやり方の基本がその時養われました。

僕のやっていた事は、基本営業で、自分の仕事に関しては決まるまでのプランを自分で設計し、積算し、受注後を会社のスタッフに任せるという事をやりながら、会社全体の品質管理と品質保証という立場で、作ったクレーンの精度や発生したクレームを処理しておりました。

そのときに、どんな事があっても自分の会社がどんな立場におろうと問題が発生したときは冷静に、適切に判断、行動する事を学びました。

結局、社内で色んな問題が発生すると社長に言われる事は、

なんでそんな問題が起こったのか! 今までどうしてたんだ! 誰が責任者だ! 幾ら損するんだ!

なんて事になりますが、社長が親友だと言う事もあり、また何時でも会社やめるよ!っと言う事があったため、意外と冷静に判断、対応できたのかもしれません。

僕はかなり勉強させてもらいましたが、会社には相当損害を与えたのは言うまでもありません。

改めて、社長、その時は本当に申し訳ありませんでした!