こんにちは
山口裕輔です。
みなさんからみたら美容師はどのように見えていますか?
僕も学生時代の時はキラキラしている仕事のように見えていました。
実際に美容師になってみると、キラキラしている部分もありますが、それだけじゃないのを痛感します。
今年で美容師になって10年目になりますが、今では普通にやれていますが最初の一年は特に慣れるまできつかったのを覚えています。
まず、山口の特殊な経歴を紹介します。
1年目は長崎県の中心地の美容室に就職しました。
そこを1年で退職して今のCloosに入りました。
4月にCloosで働き始めたんですが、いろいろありまして当時のオーナーがお店を辞めることになりました。
そこで山口の選択は
別の美容室を探すのか
Cloosを引き継ぐのか
この2択でした。
当時の僕は22歳で美容師になって2年目でした。
普通に考えたら別の美容室を探す選択をすると思います。
しかし、当時の若い山口はお店を引き継ぐ選択をしました。
その時の心境は「やらずに後悔するならやって後悔しよう」というものでした。
23歳の年になった2017年にCloosを引き継ぎ美容室経営者としての人生が始まりました。
いろいろなことがありましたが、今年で7年目を迎えることができて無事にお店を続けることができています。
美容師になるためには美容学校に通う必要があります。
美容学校は2年間の昼間過程と3年間の通信課程があります。
昼間過程は平日は毎日朝から夕方まで学校に通い勉強します。
通信は期間が決まっており、その期間だけ学校に通い他は働いていることが多いです。
どちらがいいのか?と悩む人もいますよね。
僕の考え方として学校に通う目的は「国家試験に合格」するためです。
勘違いしている人が多いんですが、美容学校を卒業したからと言って美容室で即戦力になれるわけではありません。
もちろん、学校によっては即戦力になるようなカリキュラムを組んでいるところもあるでしょう。
でも、美容学校を卒錠してすぐにスタイリストで活躍してるという話は聞いたことがありませんので、美容学校卒業からの美容室即戦力とは考えない方がいいでしょう。
美容師になって2~3年ぐらいお店のカリキュラムをこなしてからスタイリストのなる流れが一番多いと思います。
山口は23歳の年に1人になっているってことはスタイリストになったのも早いんじゃないか?
と疑問に思う人もますよね。
山口は極めて特殊なパターンなので参考にはなりません。
むしろ極めて特殊なパターンだからこそ僕のなり方は他の人にはおすすめできません。
先輩たちにちゃんと技術をみてもらって成長してスタイリストになる方法がいいです。
美容師になってぶつかる壁の一つが「スタイリストのなるまでの期間」だと考えています。
1年目で美容師になってみたら思っていたのと違ったという理由で退職する人もいます。
ただ、そこは乗り越えたけどスタイリストになる前の期間に耐えることができなくなり退職するパターンは多いと思います。
美容師はスタイリストになったから終わりとうわけではなく、スタイリストは美容師にとっての始まりです。
もう一つが「給料」です。
カリスマ美容師さんたちが年収1000万円以上もらっています!!
っていうのを聞いて美容師を目指す人もいるかもしれません。
しかし現実はそう甘くなくて年収1000万円行く美容師は全体の一桁台ぐらいの数しかいないでしょう。
ネットで「美容師 年収」と調べてみたんですが厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると美容室の企業規模が10人以上の場合、男女合計で年齢がおよそ32歳時点で約312万円とうことでした。
美容師の男性のみの平均年収は約336万円で女性のみで302万円というデータがあります。
そして美容師の初任給は15~17万円で経験年数0年で平均年収は189万円らしいです。
僕も美容師になった当時はこのぐらいの給料でした。
スタイリストになるまでの時間はかかる。
最初の給料は高くない
拘束時間は長い
これが美容師が誰しも経験するところだと思います。
実際問題美容師は「離職率が高い」と言われている仕事で
僕の通っていた高校では美容師は離職率が高いからおすすめしない仕事でした。
一緒に美容師を目指していた友達も先生と話して公務員に進路を変更しました。
その友達は今消防士として働いています。(笑)
ただ、夢がある仕事でもあると思います。
年収1000万円以上稼いでいる美容師さんはいますし、今ではyoutuberとして活躍してる美容師さんもいます。
昔に比べて美容師の在り方が変わっているのも事実ですし、働き方改革で昔より確実に働きやすい環境が作られています。
ネガティブな要素も多いですが、ポジティブな要素もあるということは覚えておいてください。
美容師が離職率が高いというのは事実だと思いますが
美容師以外の仕事も1年目で離職している人は少なくないです。
どうしても会社員の離職と美容師の離職だと美容師の方が目立ってしまいます。
会社員はカテゴリが大きすぎるからですね。。。。
だから世の中で言われている「美容師の離職率が高い」は他の業種に比べて飛びぬけて離職率が高いというわけではないような気がしています。
例えば保険会社で働いている人も工場で働いている人も扱いは「会社員」ですよね。
でも「会社員の離職率が高い」とは言われないんですよね。
もし今、美容師を目指そうかなと思っている人はこれらのことをもう一度考えてみてください。
なぜ僕がここまで慎重になることを推奨するのかは
美容学校にかかるお金は約200~300万円ぐらいといわれています。
これだけの大金をかけてなった美容師をすぐに辞めてしまうのは本当にもったいないんです。
僕は両親のおかげで一番安い奨学金で美容学校に通わせてもらいましたが、30歳になる今でも奨学金は払い続けています。
美容師をやりながら払っているから割り切れますが、美容師を辞めた後10年以上美容学校にかかったお金を払い続けるのはきつくないですか?
これが大学費用だったら「大学卒業」という肩書はずっと残るからいいんです。
でも「美容学校卒業」という肩書も美容師免許も美容系以外の仕事ではなんの役にも立ちません。
これは美容師に限らず専門学校全般に言えることです。
専門学校は専門分野だからこそのメリットはありますが、関係ない仕事に就いた場合効力が弱すぎるのが欠点なんです。
だから専門学校に通う時はちゃんと考えてから選ぶべきだと考えています。
最近では高校でも美容科を作っていて高校生で美容師免許がとれるカリキュラムもあります。
すぐに美容師になれて美容専門学校に通う人に比べて2年ほど早く美容室で働くことができます。
美容師としての実践2年はかなり大きなメリットになります。
「私は美容師としての夢を曲げる気はない」と心から決断している人はそれでいいです。
でも「かっこいいから」「キラキラしているから」ぐらいの動機で高校生から美容師を目指すのはリスクがあるなと思います。
高校から美容科に通うことを決めるのは中学生の時代です。
中学の自分がそんな先の深いところまで考えて決断することができると思いますか?
僕は確実に無理です。
高校3年間で世の中を知ってから専門学校に進学するのでも全然遅くないと思います。
そのために子供のやりたいことを尊重させるだけでなく、親がちゃんと調べてそれを子供に伝えることが大切だなと思います。
ちなみに山口は美容師になったことを後悔していません。
美容師になってよかったと思っています。
僕が美容師が向いているのか向いていないのかは正直わかりません。
ただ、人と関わることは好きですし、様々な世代の人や様々な職種の方と話すのは勉強になるし刺激になります。
技術も商品の知識も美容業界は常に進化しています。
それを勉強していくのも楽しいですし、お客さんに喜んでもらえた時は最高に嬉しいです。
前にメーカーさんがいっていた印象に残る言葉が
「美容師はありがとうを言われる仕事」でした。
美容師もお客さんにありがとうございました。といいますが、お客さんもありがとうと喜んでくれるんです。
こちらはお金をいただいている立場なのに感謝もされるとなると、こんな仕事はあまりありません。
大変であることは間違いないんですが、今のところ続けれるところまで美容師を辞める気はありません。
まぁ美容師以外にやりたい仕事もやれる仕事もあるかわからないんですが。爆笑
美容師として美容師を目指してくれる人が増えるのは嬉しいことですが
せっかく目指すならちゃんと美容師になってほしいので
もし美容師を考えている人がいれば、この文章を読んで参考にしてもらえたらと思います。
あくまで山口の考え方なので、他の美容師さんがみて
「お前何言ってんの」って思う人もいるかもしれませんが
それは山口はこんな考えているんだ。へぇ~~ぐらいで読んでもらえたらと思います。
美容師を目指す人がいたら僕はあなたのことを応援しています。
頑張ってください!!!
長々とすいませんでした。