ひとりでバンドやろうぜ外伝

 頻出ギターコード全種音程一覧表

大人の自由研究


突然ですがトランプって52枚+ジョーカー2枚なのは知ってますよね。麻雀牌は136枚、百人一首の札は100組ですが、ではギターコードって何種類あるんでしょうか。今回の自由研究はこれです。


ある日ギターコードの勉強をしていたら、大変便利なサイトを見つけました。


https://guitarmagazine.jp/guitarchordbook/


これを眺めるうち、全然知らないコードや何が違うのか分からないコードばかりだったので、それらをハッキリさせるための音程の一覧はないのかと調べてみました。


ありませんでした。なので作りました。



それぞれの音の違いが一目瞭然です。しかしこれで全部なのかと言えばそうでもなく、


https://help.flat.io/ja/music-notation-software/jazz-chords-list/


このサイトを見ると不安になるくらい山ほど出てきました。でも普段使う範囲はこれで充分カバーできてるはずですので、作曲やアドリブの参考になさってください。


数えてみるとコードは約40種。これが12キーあるわけですから、約480種あるということになります。いやー膨大。でもおおよその数が出せただけでもオレはスッキリしました。


下記は一覧表を作る過程でまとめた感想です。あくまで感想ですので、それは違うだろうと思ったら各自調べることをオススメします。


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コードにおける音程の性質(キーCと仮定)


完全1度(P1) C

まずこれがないと話にならない

ルート音または根音という


短2度(m2、b9) C#/Db

長2度(M2、9) D

4和音までのコードにおいてはほぼ出てこない

1オクターブ上でテンションノートのb9、9として出てくる


短3度(m3、#9) D#/Eb

長3度(M3/d4、b11) E

メジャーとマイナーを決定付ける重要な音程

パワーコード(2和音)、sus4以外は省略不可

テンションノートの場合短3度は#9、長3度はb11として出てくる

またあまりない事例だが、長3度を減4度と解釈する場合もある


完全4度(P4、11) F

ギターにおいてはC(ルート音)の同一フレットのすぐ隣の高音弦にほぼFがあるため、2和音のバレーコードで使うことがかなりある

その場合のコード表記はC4(多分)

3和音以上の場合はsus4か、テンションノートの11として出てくる


増4度/減5度(a4/d5、#11) F#/Gb

ややこしいがF#もGbも増4度または減5度と呼ばれる

ただしディミニッシュコード(減和音)で使われることが大半のため、Gから減ったという解釈でGbと表記されることが多い

テンションノートの場合は# 11


完全5度(P5) G

2和音のパワーコードにおいて存在感が大きい音程

しかし4和音以上の場合は無くても大きな影響がないため、しばしば省略される

テンションノートだと12のはずが運用なし


増5度/短6度(a5/m6、b13) G#/Ab

意外なことに短6度として扱われることはほぼ無く、オーギュメント(増和音)の一部として扱われることが大半のため、Gから増えたという解釈でG# の表記が多い

テンションノートの場合b13


長6度(M6、13) A

涼しげな音程

ハーモニーパートなどでもよく使われる

セブンス、メジャーセブンスとの併用は不可

テンションノートの場合13


短7度(m7、#13) A#/Bb

不安な濁りのある音程

短音程だが単にセブンスと呼ぶ(マイナーセブンスは別のコード)

テンションノートの場合# 13


長7度(M7) B

透明感のある音程

Cmにこれを加えた場合CmM7(Cマイナーメジャーセブンス)と呼ぶ

テンションノートは運用なし


完全8度(P8) C

1オクターブ上

オクターブ奏法でお馴染みの音程

コード理論上は完全1度と同じと解釈されるため出てこないが、実運用のギター指板上においてはかなり頻繁に押さえている


ー終ー