ひとりでバンドやろうぜ外伝

 音楽小学校0年生・第4楽章

大人の自由研究


03.超わかりにくい「調」について


長調と短調が得られたところで、今度は「調」そのものについて考えてみます。英語だと「キー」です。聞いたことありますよね、キーを下げるとかキーが高いとか。


例えばCメジャースケールを使って曲を作ってみようとします。こう決めた時点でもう#/bの出番は(一部例外を除き)ありません。そして必然的に明るめの曲調になります。この場合のキーは「Cメジャーキー」です。日本語だと「ハ長調」。


ところが楽器や人間の声が出せる音の高さ(または低さ=音域)には限界があります。この音域によってD#からメジャースケールを始めようか、はたまたGからメジャースケールを始めようかと決めることもあります。


メジャースケールとは前述の「全全半全全全半」を守ってさえいればCに限らず12個の音のうち、どこから始めても構いません。しかしその場合#/bがバンバン出てくるので、ピアノや管楽器等はめっちゃ弾きにくくなります。このように音域や楽器の都合によって、Cメジャーキーばかりというわけにもいかないのがキーの実際の運用です。


なら「とりあえずCメジャーで曲を作って、後の都合によって他のキーから始めてもいいじゃん」という考え方を「移調」と言います。英語だと「キートランスポーズ」。カラオケのリモコンで「-ボタン」を一回押すと半音下がります(元がCキーならBキーになる)が、あれも立派に移調です。


それとは別に曲の途中でキーが変わることもあり、その場合は「転調」と言います。英語だと「モジュレーション」ですが、英語はあんまり使われません。ラストの方で半音上げ転調をする曲が分かりやすいですね。米米クラブの『浪漫飛行』や、ボンジョヴィの『リヴィンオンアプレイヤー』なんかがそうです。


次にAマイナースケールで曲を作ってみようとしたとします。CメジャースケールをAから始めればAマイナースケールですが、その場合のキーはもちろん「Aマイナーキー」です。日本語だと「イ短調」。


この場合も#/bはほぼ出てこないので、あらゆる楽器で弾きやすく作りやすいキーと言えます(声が出るかは別として)。このCメジャーキーとAマイナーキーの関係を「平行調」と言っています。英語だと「レラティブキー」です。


ちなみにCマイナーキーは使う音が異なる(#/bが出てくる)のでCメジャーに対して平行調ではありませんが、Cから始まるのでやはり関係はあります。この関係を「同主調」と言います。英語だと「パラレルキー」です。あれパラレルって平行じゃないの。いや違います。一般名詞のパラレルは「並行」なので、平行とは意味が違うんですね。


てことはキーはメジャーキーで12種、マイナーキーで12種の全24種があることになります。いやーやっぱりめっちゃ分かりにくいですが、これ以上簡潔に説明できません。