ORANGEの備忘記録 -29ページ目

私、若いんです

入院してから、何度も医師に確認される「足の痺れ」

昨日は平気でも、今日痺れが出ることもあるという。

毎日、確認してもらっていた。

幸いに、ひしゃげた骨は神経には触れておらず、手術をする必要もないようだ。
いわゆる温存療法で、自然に治癒して行くのを待つ。

担当の若い医師から、本当に神経に異常がなくて良かった、と何度となく言われた。

酷い場合、下半身に麻痺が出て、車椅子生活もあるんだ、と。
そうなるか、ならないかは紙一重。

後に夫からも、車椅子生活が一瞬頭をよぎった事を言われた。
心配かけてすまない…。

その医師にもう一つよく言われたのが「まだ若いから治りがはやいですね」

!!

仮にもアラフォー世代の私に、20代の若者から言われるのはさすがに違和感があった。

「あたしゃ、そんなに若くないワイ!」

怪我における「若い」とは、10代、20代と思っていたからだ。

よくよく調べてみると、腰椎圧迫骨折は、高齢の方に多いらしい。

生活の中でうっかりバランスを崩し、シリモチをついたとたん、骨粗鬆症でモロくなっていた骨が…というパターン。

高齢の方の骨折は、どの箇所であれそのまま寝たきりになる原因の一つだと聞いたことがある。
ましてや背骨だったらより深刻だ。

確かに、そのカテゴリーの中であれば、私はまだ若い。
自然治癒も望める。
そういった意味での「まだ若い」だった。

そこで一つ心配になったのが、骨密度だ。

もしかして、私も骨粗鬆症だったから潰れたりひびが入ったりしたのか??

「落ちた時の高さと距離が充分ありますから。」そんな状況なら健康な骨だって潰れる、という意味だ。

私は、たたみかけるように「そうですか」と苦笑いした。



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ノルマ

入院中は、定期的に看護師さんが、検温や血圧を測りに来てくれる。

尿の量や濃さもチェックする。

いつも飲む量が少ないと注意されてた。

それまで私は一日の飲み物のほとんどをコーヒーで済ませていた。
大のコーヒー好き。

しかし、看護師さんには、コーヒー、アルコール以外の物なら何でもいいから、一日トータル1.5リットルは飲むように、と。

幸いに?動けないので、自分でコーヒーを買いに行くことはできない。

夫に用意してもらってあるペットボトルのお茶をチビチビ飲んでいた。

普段あまり水分をとらない私に1日1.5リットル摂取はちょっと大変だ。

入院中に限らず普段から意識して、とるように言われた。
噂では聞いたことあったが、直接言われると身にしみる。

ちなみに私の隣のベッドの患者さん、入院が長いからと2.5リットル摂取を心掛けていると話しているのが聞こえた。

その人は現役の看護師さんだそうだ。
姿は見えないが、声の感じからまだお若い様だった。

…見習えそうにない。自分のノルマで、精一杯だった。

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MRI

入院中は意外と時間に追われることもしばしばあった。

串刺し定食で配膳される食事を終えると、歯磨きだ。

寝たきりのままする。

看護師さんに「お口の衛生は大事なのよ。寝たきりの状態では虫歯になっても治療できないからね。」と、頑張って歯を磨くよう促された。

寝ながら歯磨きをし、「吸い飲み」で口に水を入れゆすぐ。

首を横にし、口元に置いた吐き出し用の器へ出す。

くれぐれもこぼさないようにやるので、歯を磨くだけでも時間がかかる。

そうこうしているうちに、いろいろ検査の時間がやってくる。

いつ頃やったのか定かではないが、入院中に初めてMRIもやった。

内部は機械音がとてもうるさいから、とヘッドホンで音楽を聴かせてくれると言う。

ちょっと前のポップスと、ジブリ音楽のオルゴールとあるそうだ。

癒されたい私は迷わずジブリ音楽をお願いした。

ヘッドホンをつけ、機械の中へゆっくり仰向けで入っていく。

笑えるくらい機械音がうるさい。
ジブリも何も聞こえやしない。

おまけにこの閉塞感!かなり強烈だ。

恐るべしMRI。


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