ORANGEの備忘記録 -25ページ目

便利な時代

今は便利な時代だなと思った事があった。

入院中は、着替えや身の回りの物を持ってきてもらう必要があった。

パジャマは病院の物だが、下着なんかは持参だ。だが、家の中、特にタンスの引き出しの中の事は、私しか知る者はいない。
指示を出しても、欲しいものが届く確率は低そうだ。
そこで、活躍したのが、ネットの通販だ。

ベッドからスマホで、注文する。下着など必要なものを自宅に届けてもらい、それをそっくりそのまま病室に持ってきてもらう。

日数もさほどかからず、実際これはとても役に立った。

本当に便利だなぁと実感した。














Android携帯からの投稿

入院2週間

卒園式の後、家族みんなでお見舞いに来てくれた。
式の様子をいろいろ話してくれた。

明日は、デザートクルーズに行くと言う。

義母にはもちろん、家族にも迷惑かけた。
クルージングに行って、楽しんで貰いたい。その日は、他にも初めて訪れた義母の為に、いろいろこの街を観光したそうだ。

次の日のエレベーターホールまでのリハビリは、クルージングに合わせて行き、出港を病院から見守った。


入院から2週間程経ったこの頃には、だいぶ歩行にもなれて、距離を延ばすことに恐怖感はもうなくなった。

歩けるようになって来ると、トイレにも行かれる。
それまではずっと管をつけていたので、トイレに行くことはなく、便秘がひどかった。

もともと便秘性だが、入院し、ますますひどくなった。

でもトイレに自分で行けるなら、便秘も少しは改善されるかな、と。

いざ、トイレに挑むも、管が付いたままでは、驚く程不快感!悲鳴をあげそうなのはなんとかこらえたが、思わずその場で、地団駄を踏んだ。

病室へ戻るとちょうど看護師さんがいらしたので、一つお願いがある、と管を外してくれるよう頼んだ。

快く引き受けて下さった。
ただし、トイレに行ったら、尿量をはかって下さい、と。

そうか、今までそんな事まで、チェックしてくれていたのか。全く頭が下がる。

さて、これで私の行動範囲は、さらに広がった。



Android携帯からの投稿

卒園式

歩行訓練のリハビリが、少し進んだ頃、次男の卒園式があった。

卒園式にはとても思い入れがあった。

それまで保育園でのんびり朗らか自由に生活していた。

働いている親になるべく負担にならないようにと、園で出来ることは何でもしてくれていた。

ところが、後1年で卒園というときに、急にこちらへ転勤で転居する事に。
こちらでは、右も左もわからない環境、しばらく専業主婦になって生活と子育てに集中する覚悟で、次男を幼稚園へ入れた。

ところが、保育園とは真逆のリズム。
親が関われる事には徹底して、あれこれ作業や役割があった。

子供も、苦労していた。
今までは、できないことはムリさせない、みんな足並み揃っていなくても、個性とされていた雰囲気があった。
ところが幼稚園では、みんなが足並み揃えて、ステップアップしましょうね!
やりたくない事は、この次、やりましょうね!

と、常に高みへと引っ張っていかれる。

子供は、初めて新しい環境に入るわ、あれこれ課題があるわで、しばらく馴染めず、心配された。

しかし、次第に要求されることが出来るようになると、しまいには30分近い上演のお芝居を、クラスで発表出来るまでになった。
おまけにクラスの子供達全員、誰の代役でもお互い瞬時に交替できるという。

何にもできずに戸惑っていた子が、ここまで成長したのは、ひとえに幼稚園の先生のおかげである。

子供も、この先生の事を未だに懐かしがる。

そんなこともあって、その幼稚園の卒園式には出席したかった。
先生方、ママさん達に会って御礼したかった。

でもそれが残念ながら、自分の不注意で叶わなくなった。

悔やんでもどうにもならない。

夫と、義母に任せておくことにした。

今思い出しても、胸が詰まる。