こんにちは、培養部門です。
不妊症検査の一つに子宮鏡検査があります。子宮鏡検査とは子宮の中を極小の直径のカメラを用いて観察する検査です。子宮の入り口から挿入することができますので、お腹に傷をつけることなく検査することができます。検査時の痛みを感じることがほとんどなく、痛みを感じやすい方でも若干の違和感や軽い生理痛のような痛みである方がほとんどです。麻酔を使用することなく外来で検査を行うことができ、検査自体は1分~3分で終わり、検査後はそのまま診察を受けて帰宅することができます。子宮鏡検査は保険適用で行うことができます。
では、子宮鏡検査でどのようなことがわかるのでしょうか。
子宮内に筋腫、ポリープがないか、子宮の形はどうか、子宮が炎症を起こしていないかなどの妊娠の妨げになっている原因はないか調べることができます。子宮が炎症を起こしている方は慢性子宮内膜炎が疑われます。慢性子宮内膜炎は自覚症状がなく約10%の女性が発症していると言われており、妊娠不成立や流産の原因の一つです。
子宮鏡検査を実施して原因が見つかった場合は、その原因を解消することで妊娠・出産への可能性を大幅に向上することができます。
子宮鏡検査を希望、ご興味がある場合は当院にご相談ください。
お知らせ
当院の初診について
当院の不妊外来を初めて受診される際にお電話での予約が必要な理由
当院は不妊治療に関わる先進医療を行なっております。
大垣市在住のご夫婦を対象として、自費診療でAMH( 抗ミュラー管ホルモン )検査、精液検査を実施した場合に大垣市から助成金を受け取ることができる制度が開始されました。
当院で行うことができます。お電話にてご予約をお願い致します。
大垣市在住のご夫婦を対象に妊活検診費( AMH検査・精液検査 )が助成されます
当院はPGT-A実施施設として日本産科婦人科学会に承認されています。
PGT-Aを行うことによって、複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方に妊娠率の向上と流産率の低下が期待できます。
↓詳しくはこちらをご覧いただければ幸いです。
※PGT-A対象者の方で当院に胚盤胞を凍結保存している場合、採卵を行わずに保存してある胚盤胞を用いてPGT-Aをすることができます。
PRP療法とは再生医療の一つです。
様々な医療分野でPRP治療は行われており、不妊治療分野ではPRP療法を行うと子宮内膜が厚くなるという報告が専門の学会から報告されています。
子宮内膜が厚くなると、移植した胚の妊娠率、出産率が向上します。
先進医療、PGT-A、PRP療法をご希望の方、ご興味がある方は当院の不妊外来診察を受診ください。
文責:培養部門
〔生殖医療専門医〕古井憲司