勝手にポスター・ステッカーその10くらい 昭和40年代の蒲郡ステッカー | 偽クレモンのブログ

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戯れに、昭和40年頃の蒲郡のステッカーをデザインした。

SNS等に画像を載せるときは解像度を下げた方がいいよ、と忠告してくれる人もいるが、ま、別にこんなのどうされようと構わんし。そもそもこんなニッチな図案を喜ぶ人が世界にどれだけいるかね?

 

蒲郡と無縁な人に解説しよう。左上から

○第51代横綱 玉の海正洋

実は1944年大阪生まれ。1945の大阪大空襲で焼け出されて蒲郡に疎開。そのまま入門するまで蒲郡で過ごしたので、胸を張って’蒲郡の横綱’だと言う。まだ大関に成る前、玉乃島の時代に一度、地元の中学に慈善相撲のために訪問され、小さい私は誰かに連れられて見に行った。チョコボール向井並の黒い肌と引き締まった下半身で精悍!という印象だった。北の富士とは土俵人生通してライバル関係で、共に当面は角界を背負ってゆくと思われていた。。しかし、全盛時、27歳のときに虫垂炎の術後の肺血栓により鬼籍に入る。知らせを受けた北の富士は周り憚らず号泣した。全盛時に逝ったこともあり、戦後の横綱の勝率としては長らくNo1を誇っていたが、白鵬の張り手とラリアートによって破られた。勝手にシリーズで以前、慈善相撲の偽ポスターを造ったことを覚えている人がいるだか、いないだか。

 

○三谷の弘法さん

ここに描いてある建造物、製造物の中で現存しているのは、これと蒲郡クラッシックホテルの二件のみ。正式名は、金剛寺の子安大弘法大師像。左手で子供を抱いている。身長は18.7m。小高い山の上に立っており、私の集落から直線距離で10k離れているが、三河湾を挟んだ対岸に臨むことができる。じーっと見つめていると動いているように見えたものだ。弘法さんの前には、蒲郡の夜景を一望できる、カップル御用達の喫茶店があり、私もかつて有効活用させてもらったが、今調べたら、なんと健在だった。

ヒルトップ - 三河三谷/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)

 

○三ヶ根山 展望台

かつて蒲郡観光の肝だった三ヶ根山。その山頂にあった三層の円柱形展望台。最上階は床が回転するレストラン(いや、展望室だったかも)だった。展望台というアイテムが時代を問わないこともあり、意外に粘り強く2001年まで永らえた、らしい。しかし、三ヶ根山自体の集客力の低下は如何ともしがたかった。何回も行った記憶があるが、写真は残っていなかった。晩年は回転が止まってたという情報があった気がする。

 

○苺、蜜柑、アサリ

苺が当時あったかは定かでなかった。勢いで描いてしまった。蜜柑、アサリは蒲郡の産物の中枢。だが、あさりは近年、不漁が続いているようだ。オオアサリってのもあって、観光地の露天で焼いて醤油垂らして提供されているが、こちらも近年減少しているとのこと。

 

○三ヶ根ロープウェイ

形原温泉と山頂を結ぶ、1957年に開業した索道。三ヶ根スカイラインが開通するまでは、山頂へ至る方法は登山道かロープウェイしかなかったため、たいそう繁盛していた。休日は何時間待ちにもなり、乗るのを諦めて土産物街でおでん食って帰ったこともあったくらいだ。1969年にスカイライン開通。1976年に廃止。麓にも山頂にもその名残はあり、廃墟ファンのブログにもしばしば登っている。写真はロープウェイに乗れずに駅横でおでんを食う図。

 

○蒲郡クラッシックホテル

1912年に料理旅館として開業。私が子供の頃は’蒲郡ホテル’。その後、廃業の危機、プリンスホテルとしての復活を経て、現在は呉竹グループの手により開業中。竹島の対岸にあり、子供の頃から敷地内での写生会やらなんやらで、高級ホテルなのに割と身近な存在。今でも二階のラウンジは度々利用している。下は竹島の袂から蒲郡クラッシクホテルを臨む図。

 

○水中翼船

かつて三河湾・伊勢湾を就航していた観光高速船舶。蒲郡は鳥羽と結ばれていた。行き先が行き先だけに、一度も乗ったことはない。子供の頃、地元の海岸でのたくっていると、沖に赤と白の船体をリフトアップさせ波しぶきを上げて滑る勇姿が見られたものだ。描かなかったが、1969年からホバークラフトが登場。西浦の海岸に乗り上げるところを見に行ったことがあるが、とても豪快で惚れ惚れした。1982年に、そのホバークラフト共々廃止。地元から鳥羽まで自動車で行くのは今でも大変なので、一定のニーズはあるとは思うが。採算が取れるほどじゃないんだろうな。詳しく描かれているブログがあったのでリンクしておく。

水中翼船とホバークラフト | 超快速やまやのブログ (ameblo.jp)

さて、先ごろまでBSでウルトラセブンの再放送をしており、録画して全部観たが、その46話「ダン対セブンの決闘」で、水中翼船が大活躍(悪の宇宙人の乗物として)していて面白かった。舞台は残念ながら伊良湖だったが。アギラーがニセセブンと戦わされて困惑するシーンは覚えていたので、確実に視聴はしているのだが、水中翼船は全く覚えてなかったなぁ。

 

○竹島

対岸と橋で結ばれて自由に歩いて行き来でき、島全体が八百富神社の境内で、昨今、パワースポット・縁結びの場として、有用な観光資源であり続けている。しかも、島全体が天然記念物であるというバリューアップ物件。ここが天然記念物である理由は、wiki等で、対岸と400mしか離れてないのに異なる植生であること、と曰わっている。でもそれじゃ片手落ちも甚だしい。大事なのは、竹島は低地なのにその土地本来の植生を保っている、ということ。逆に言うと、日本において、低地(ちょっとした山地)はほとんど全て人の手が入った植生だということ。低地にある本来の植生ってだけで天然記念物になってしまうのだ。でも、それは憂うことではない。古の日本人がいかに森林と深く付き合ってきたかの証だ。現在の森林が放置されて人と野生の結界が曖昧になっていることこそが、憂うべきことだ。

堅い話は以上。私はここ数年、日にちをずらして八百富神社で初詣をしている。日にちをずらしても拝殿には行列ができているほど盛況だ。新年でなくとも、その賑わい具合は子供の頃の記憶と全く遜色ない。

 

○潮干狩り

昔も今も、蒲郡のアクティビティ系観光の肝。なのだが、先に書いたようにここんところ不漁が囁かれている。実は私は潮干狩り未経験で、特にやりたくもない。案外、蒲郡市民はやらないのでは?知らんけど。新鮮な魚介は近所の魚屋で買うものなのである。

 

○ニギス

三河湾で捕れる地のモノ。キスに似ているからニギスだが、キスとは別の種。で、キスの十倍旨い。三河湾周辺意外で何処で食えるか知らないが、ニギスのフライを見かけたらまず注文すべし。フライとして最高の美味さ。ただ、かく言う私もニギスを知ったのは成人した後の地元の居酒屋。子供の頃は魚ばっか食ってたが、覚えのある地のモノは、ホウボウ、コチ、ハゼ、シャコ、ワタリガニ、くらいだ。今となってはとんでもなく贅沢だが、当時は’また魚かよぅ・・・肉が食てぇ’といつも思っていた。ニギスは一般家庭には出ない類なのかな?