イーグルスの名曲   「 ならず者 」 | 半兵衛のブログ

半兵衛のブログ

映画やドラマ好きなので映画やTVドラマのレビュー、ビートルズ関連の曲紹介や、古い洋楽ロック、気になるJポップスのレビューをしています。ペタは見ません、いいねを中心に訪問しています。

イーグルスは リンダ・ロンシュタット のバックバンドとして活動していたメンバーが1971年8月にそのままデビューしたアメリカのカントリーロックバンドです。
1976年発売の グレイテスト・ヒッツ1971-1975 はアメリカだけで2900万枚のセールスをあげるようなビックグループとなりました。

「ならず者」は1973年4月に発表されたイーグルスの2枚目のアルバムで、西部開拓時代の”ならず者”をテーマにしたコンセプト・アルバムとなっており、そのタイトル曲です。シングルカットはされませんでしが、名曲中の名曲だと思います。

ブリティッシュロックはサウンドを追求型のプログレッシブ・ロックとか生き方を表現するパンクなどが盛んな一方で、アメリカンロックのイメージはカントリーとダンスそしてジャズなどが基本のような気がします。重いものより軽いものが多く、知性の面ではイギリスに負けている気がしますが、イーグルスの音楽は知性があり、カントリーと・ロックがいい感じで融合しています。

この曲の2番目の歌詞・・「ダイヤのクィーンなんて引いちゃだめだ・・・」から「お前の欲しがるものは手に入らないカードばかりだ」のくだりは、人生における、現実と理想のギャップをカード(トランプ)の手に例えているのですが、さりげない表現の中にある深い洞察力がインテリジェンスを感じます。聴いていてぐぐぐっときます。

なんというか日本人が舟歌などの演歌を聞くと日本人にしかわからないものを感じるように、この曲の舞台は西部劇なので、きっとアメリカ人の琴線も刺激されるのではないでしょうか? ドン・ヘンリーの哀愁に満ちた歌声がどこまでも心にしみますね!

”ならずもの”は、

貧しい家庭に生まれ、誰からも相手にされず
おそらく生活のために、悪いことを沢山したのでしょう
生きる事の自由を力いっぱい主張したがために
ついにはお尋ね者となり、追われる身となってしまいました
ならずものは、社会になじめず、社会と対立します。

このアルバムのならずものを身近な人にたとえると
意外とこんな人どこにもいませんか?
社会に溶け込めずに、人との接触を苦痛に感じ、
どんどん孤独に追いやられる、わがままな人
そして、いつの間にか年をとってる人

それは私です!

こんな私のような人に対するメッセージなんですね

「現実を直視して、そろそろ目をさませ!まだ間に合ううちに・・・」

ある意味、社会復帰を促していますね。

-----------------------------------

DESPERRADO (ならず者) 

Desperado 何故、目を覚まさないんだ?
随分長い間、自分の殻に閉じこもっているね
意地っ張りだな
お前にはお前なりの理由があると思うけど
お前のやっている事が
自分自身を傷つけてしまう事だってあるんだ

ダイヤのクィーンなんて引いちゃだめだ
痛い目にあったのに
ハートのクィーンにかけてきたんだろ?
テーブルに並んでいるものが僕には
一番に思えるけど
お前の欲しがるものは
手に入らないカードばかりだ

Desperado もう若くないんだ
心の痛みと飢えは故郷を偲ばせる
自由、自由だって誰かが口にするけれど
お前は独りでさすらう囚人のようだ

凍てつく冬には足も冷えるだろ?
空から雪も降らず陽も差さない
昼も夜も区別がつかない
何も分からなくなってしまっている
もう心なんて無いって?変なこと言うね・・

Desperado そろそろ目を覚ましたらどうだい
フェンスから降りてゲートを開けるんだ
雨が降ってくるくかもしれないけど
おまえの上にはちゃんと虹がかかっている
誰かの愛を受け入れるんだ
まだ間に合ううちに・・・


               訳:半兵衛
--------------------------------------



Eagles - Desperado (Live from Melbourne) (Official Video) [4K]


○イーグルスの他の記事 クリックで記事に飛べます

・New Kid in Town
・我が愛の至上