ダウト〜あるカトリック学校で〜 2008年アメリカ映画 その1 | 半兵衛のブログ

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ダウト~あるカトリック学校で~2008年アメリカ映画 その1


主演 メリル・ストリープ
    フィリップ・シーモア・ホフマン


1964年のカトリックの学校を舞台にした物語で、"疑い"がテーマです。

厳格な女性校長シスター・アロイシアスがフリン神父に"疑い"をもちます。


映画は始まるとフリン神父が教会で説教をします。
その中に、ほぼすべての、この物語の言いたい事が詰まっています。
ある意味この説教を物語化したような感じです。


★★★★☆ 星4に変更w


フリン神父の冒頭の教会での説教(全文)



確信が無い時どうするか
今日の説教のテーマです


去年 ケネディ大統領が暗殺されたとき
誰もが深い心の混乱に陥りました
絶望・・・・
進むべき道は?
今どうすべきか?
子供たちへの説明は?
自分は どう納得する?
あの時 人々は心を寄せ合い
絶望感で
ひとつに結ばれました
いいですか
絶望感が あなたと
他の人を結びつけたのです
社会全体にとっての悲劇でしたが
共に体験できたのです
自分だけ不幸を背負い
苦しむ男性や
女性のほうが
はるかに つらいでしょう
"私が病気だと誰も知らない"
"友達を失ったことを誰も知らない"
"私の過ちを誰も知らない"
孤独感を想像してみてください
窓越しに世の中を見るようだ
ガラスの向こう側には幸せな人々
こちら側には あなた



ひとつ 話をしましょう
貨物船が沈没しました
家事が起き 海の底へ
船員が1人だけ生き残った
彼は救命ボートに帆を張り
天を仰ぎ 星の位置で方角を読み取りました
そして戻る針路を定め
疲れて眠り込んだ
やがて空が曇り・・・
20日間にわたって・・・
星が見えなくなりました
正しい針路だと思っても確信は持てません
日が経つにつれ彼は衰弱していき・・
疑いを持ち始めました
針路は正しいのか
故郷に向かっているのか
それとも方向を見失い・・・
悲惨な死を迎える運命にあるのか
知る手だてはない
星がしめしてくれた方向は・・・
絶望的なあまり
空想したものだったのか
それとも真実で
たとえ報われなくても信じ続けるべきなのか
皆さんの中には
信仰の危機に陥り迷う方もいるはずです
その方々に言いましょう
"疑い"は確信と同じくらい
強力な絆になり得るのです
道に迷った時・・・
あなたは独りではない



父と子精霊の御名によりて アーメン



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