立場や役割が違うからこそ
想像力と視野の能力が開花する🌸
結婚7年目のおきむらです。
結婚してからというもの、「結婚したら子どもだね」と言われる機会が多くありました。
しかし、現在子どもはいませんし、私自身、今後この先子どもがいる未来を望んでもいません。
特に大きな理由はないのですが、子どもに関することに興味・関心を示す「き」の字も「か」の字も全くないのです。
「なんで子どもに興味が湧かないんだろう?私って変なのかな?」
そう思ったこともありましたが、ある一冊の本に出会って、この気持ちにスッと光が差したんです。その本がこちらです。
朝井リョウさんの『生殖記』は読んだことがありますか?
人間について独特な表現で描かれているけれど、的を得た表現で言語化していることが素晴らしい。読了後には、心のもやもやが晴れるようなスッキリ感がありました。
朝井リョウさんの歴代著作は、世間一般に言われるマジョリティな意見にメスを入れ、マイノリティな意見に焦点を当てている印象があります。
中でも、私が心の中で思っていたマイノリティな気持ちを解決してくれたフレーズがあります。
ヒトの場合、次世代個体が欲しいっていうのは、"種や共同体の拡大、発展、成長に何かしらの形で関わっていたい"という欲求の悪魔で一部分ですから。他の種とは違ってヒトには社会や国家という共同体がありますし、そちらに寄与することで拡大、発展、成長欲求を果たすやり方もあるわけです。
ー 『生殖記』156ページ(一部抜粋)
このフレーズを読んで、「ああ、私は子どもを望む欲求とは違う欲求で、共同体の拡大・発展・成長に関わろうとしているんだ」と気づきました。
この本でいう欲求に当てはめるのなら、私にとっての「種や共同体の拡大、発展、成長に関わっていたい」という欲求こそが、家事代行という仕事であり、ブログで学びをシェアすることなのです。
僕もブログ書く
自分の「想像」を越えた方々をサポートする喜び
私自身は子どものいる未来は望んでいませんが、子育てをされている方々を心から尊敬しています。
私の想像を超えた目まぐるしい一日をお過ごしになっているにも関わらず、ご自宅を整えようとするバイタリティが素晴らしいと感じています。
自宅を整えるために家事代行を利用されている方も多く、そのサポートをプロとして一緒にできることが、何よりの喜びなんです。
子育て世代とは同じ境遇を歩むことは今のところはないと思っていますが、相手が求めていることを相手に聞いたり、見たりして、想像力を働かせ、視野を広く持つことはできると確信しています。
立場が違っても、気持ちを「慮る」訓練
例えば、最近の話です。
幼なじみで大切な友人のひとりから、無事に出産したと連絡をもらいました。お互い遠方に住んでいるため、たまに近況を報告し合っています。
その友人に出産祝いを贈りたいと思い、ものすごく悩みました。友人の今の状況を想像して、最終的にカタログギフトを贈ることにしました。
今は、出産祝いにカタログギフトを贈る人が増えているそうです。贈り物が被ってしまったり、既に持っているものだったりする可能性もあり、贈る側も贈られる側も難しいものですよね。
友人夫婦に欲しいものを直接聞くこともできましたが、「きっと今は自分自身と産まれてきた赤ちゃんのことで精一杯だろう」。そう想像し、ご夫婦で好きなものを選んでもらった方がいいだろうと考えて、この選択をしました。
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現場で培った想像力は、他の現場でも活かせる
相手のことを想像したり、慮ったりすることは、決して立場や役割が違ったとしてもできることです。
特に、私は家事代行として日々子育て世代のご家庭をよく見ているからこそ、想像はしやすかったのだと思います。
あの現場で見たこと、聞いたこと、感じたことが、違う現場、あるいはプライベートの場でも違う形で活かせることは実際によくあります。
だからこそ、想像力と視野の広さは本当に大事だと実感しています。
立場や役割は違えど、立場や役割が違うからこそ、私がお役に立てることがあると思いませんか?
あなたの家事代行Life、そして快適な暮らしのお役に立てれば嬉しいです。
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