20150219-2

Jacek Kaspszyk指揮
Warsaw Philharmonic(ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団)

ヴァイオリン協奏曲 ト短調 作品67
Ilya Gringolts (vn)
交響曲 第 4番 イ短調 作品61

2013年録音
レーベル:Warner Classics

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

その名前をアルファベットで見て、ヴァイオリン協奏曲のソリスト、イリヤ・グリンゴルツはてっきり女性かと思っていましたが、改めてHMVの解説を見ると1982年サンクトペテルブルグ生まれの男性ヴァイオリニストなんですね。
技術や音程に不安などはありませんが、何となく物足りないのは、その音色がやや線が細く、ソリストとしてのオーラも不足しているからかも知れません。
交響曲の演奏は丁寧でいて大袈裟でない迫力が感じられるものです。
ワインベルクはソ連の作曲家ですが、生まれそのものはポーランド。
そんな作曲家の生まれた国の指揮者、オーケストラならではの思い入れもあるのかも知れません。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

豊かな厚みが感じられる響き、特に低音の量感は楽曲に見合ったものがあります。
残響も豊かな部類だと思いますが、音の輪郭はやや甘いといえ、音の切れ味は音響的には少し物足りなさを感じます。
しかしながら奥行き感も十全で、上方向への伸びやかさも感じられます。
タイトさや鮮烈さが高くないので、オーディオを楽しむための1枚とはならないかもしれませんが、温度感のある静寂も好ましい録音だと思います。

(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)

20150219

Garrick Ohlsson (p)

2つの詩曲 作品32
悲劇的詩曲 変ロ長調 作品34
悪魔的詩曲 ハ長調 作品36
詩曲 変ニ長調 作品41
2つの詩曲 作品44
3つの小品 作品45より 第1番『アルバムの綴り』
3つの小品 作品45より 第2番『おどけた詩曲』
スケルツォ 作品46
ワルツ風に ヘ長調 作品47
3つの小品 作品49より 第3番『夢想』
4つの小品 作品51より 第1番『儚さ』
4つの小品 作品51より 第3番『翼のある詩曲』
4つの小品 作品51より 第4番『けだるい舞曲』
3つの小品 作品52
4つの小品 作品56より 第2番『皮肉』
4つの小品 作品56より 第3番『ニュアンス』
2つの小品 作品57
アルバムの一葉 作品58
2つの小品 作品59より 第1番『詩曲』
ポエム・ノクチュルヌ 作品61
2つの詩曲 作品63
2つの詩曲 作品69
2つの詩曲 作品71
詩曲『焔に向かって』 作品72
2つの舞曲 作品73

2013年録音
レーベル:Hyperion

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

スクリャービンの詩曲全集です。
全34トラックからなり演奏時間も1時間20分弱と長いのですが、ロマンティックでフランス物の雰囲気、溢れんばかりのリリシズムが感じられる、文字通り『詩曲』を楽しめるアルバムだと思います。
HMVの解説に拠ると、ギャリック・オールソンは1966年ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、1968年モントリオール国際コンクール、1970年ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いたアメリカのピアニスト(因みに同ショパンコンクールで内田光子は第2位)との事。
音数が多い場面でも全く技術に不安のないオールソン、情感も豊かな演奏で、上記コンクールでの実績も頷けます。
ただ、似た感触の楽曲が並びますので、冗長さを感じなくもありません。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

高い透明度と潤い感のある録音です。
音の粒立ちにも文句のつけようがなく、低域の巻き弦の光沢感すら感じられるような実在感もありますが、その綺羅びやかさに嫌味がありません。
場面的にも余りありませんが、強奏時にも高域にキツさを覚えることもなく、響きの余韻も美しく感じられます。

(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)
20150217

John Eliot Gardiner指揮
English Baroque Soloists(イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)
Monteverdi Choir(モンテヴェルディ合唱団)
Robin Tyson (C-T), Paul Agnew (T), Peter Harvey (Bs)

教会カンタータ 第 83番『新しき契りのよろこびのとき』 BWV83
教会カンタータ 第 82番『われは満ち足れり』 BWV82
教会カンタータ 第125番『平安と喜びもてわれは逝く』 BWV125
教会カンタータ 第200番『我はその御名を言い表さん』 BWV200

2000年録音(ライヴ)
レーベル:SDG
ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツによるバッハ教会カンタータ全集のDisk8です。(全集は56枚組みBox)

Disk1 教会カンタータ 第 63番 / 第191番
Disk2 教会カンタータ 第143番 / 第41番 / 第16番 / 第171番
Disk3 教会カンタータ 第153番 / 第58番 / 第65番 / 第123番
Disk4 教会カンタータ 第154番 / 第124番 / 第32番
Disk5 教会カンタータ 第155番 / 第 3番 / 第 13番
Disk6 教会カンタータ 第72番 / 第73番 / 第111番 / 第156番
Disk7 教会カンタータ 第26番 / 第81番 / 第14番 他もご参照下さい。

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

Disk8に収められている楽曲に独唱者としてのソプラノは登場せず、第82番に至っては独唱者はバスのみ、第200番はカウンター・テナーのみです。
くどいようですがカウンター・テナーが余り好みではない私にとっても、ロビン・タイソンの歌唱は余り違和感がなく、聴き苦しさはありません。
とは言え、やはり個人的にはアルト・パートは女声で聴きたいと思ったりもします。
バスのピーター・ハーヴェイはこの全集でも登場回数の多い独唱者ですが、バスなのに透明度と潤い感が高い歌唱でとても素晴らしいと思います。
唯一の独唱者として登場する第82番などは、楽曲の穏やかさが彼の歌唱にとてもあっていて安らぎ感が高いです。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

左右への広がりも良く、ソリストたちへのフォーカス感も絶妙と言える録音です。
器楽の音には適度な綺羅びやかさが明瞭な輪郭とともに感じられ、小編成ならではの繊細さも十分感じられます。
オルガンへの送風音と思われる暗騒音が楽章間や楽曲が始まる直前には聴こえますが、演奏中は耳障りになることもなく、確かな実在感を演出する結果ともなっています。
このDiskにも聴衆ノイズは皆無です。

現在、ボックス・セットはHMVでは取り寄せ不可のようですが、Amazonでは購入出来るようです。
J.S.バッハ : カンタータ全集 ~ 巡礼 (2000) (Bach Cantatas / .../SDG
¥38,435
Amazon.co.jp

Disk8に収められた楽曲の単独アルバムはHMVでも在庫があるようです。
(下記画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)