
Vasily Petrenko指揮
Royal Liverpool Philharmonic Orchestra
(ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団)
序曲『コケイン(首都ロンドンにて)』 作品40
交響曲 第 1番 変イ長調 作品55
2009年録音
レーベル:Onyx
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
1976年生まれのワシリー・ペトレンコ、まだ30代ですがとても素晴らしい指揮者です。
同じロイヤル・リヴァプール・フィルとのショスタコーヴィチ交響曲全集も素晴らしい演奏が多かったのですが、このエルガーもイギリス物が少し苦手な私にとっても説得力がある演奏に思えます。
イギリスの音楽らしい雰囲気は失わない範囲で都会的な洗練が感じられますが、懐の深さが感じられるペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル、第2番の録音、リリースもとても楽しみです。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
漆黒の静寂感があり、適度な音の切れと立ち上がりの鮮やかさもあります。
定位も良く、左右への広がりもワイド、そして奥行き感にも不足を感じません。
フィナーレなどにも良識を感じさせる迫力があり、演奏同様、とても洗練された録音に思えます。
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Daniel Reuss指揮
Cappella Amsterdam(カペッラ・アムステルダム)
Philip Mayers (p), Angela Gassenhuber (p)
2つのモテット 作品74より 第1番『何ゆえ悩む者に光があたえられたのか』
4つの小品 作品119より 第1番 間奏曲
5つの歌 作品104
運命の歌 作品54
3つのモテット 作品110
3つの四重唱曲
祭典と記念の格言 作品109
2012年録音
レーベル:Harmonia Mundi
演奏



(評価は5つ星が満点です)ブラームスの合唱曲を集めた1枚です。
収録されている楽曲の内、2つのモテット 作品74より 第1番、5つの歌、3つのモテット、3つの四重唱曲、祭典と記念の格言は無伴奏の合唱曲で、運命の歌はピアノ連弾の伴奏付き、間奏曲はピアノ独奏曲です。
ロマン派の代表格たるブラームスですが、アカペラの合唱曲、或いは伴奏が付いていても極めてシンプルなピアノ伴奏だけの場合には、とても古式ゆかしい印象を受けます。
ルネッサンス期をさえ思わせるのは、その演奏形式に拠るものなのかもしれません。
とても清澄な歌唱が美しく、荘厳な中にも本来のルネッサンス期の楽曲とは異なるロマン派風の趣がありますが、交響曲などの重厚感のある濃厚さとは異なるブラームスの一面を樂しむことが出来ます。
録音


(評価は5つ星が満点です)アカペラ合唱曲に相応しい残響の楽しめる録音です。
その分少しだけ音の輪郭は甘いかもしれませんが、余韻を引きながら減衰する人の声の美しさは十分堪能でき、左右や上方向への伸びやかさも十分です。
ピアノ独奏曲などにはやはり音の粒立ちに物足りない印象もありますが、全体的には心地よく聴くことの出来る録音だと思います。
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Pražák Quartet
弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132 1999年録音
弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135 2003年録音
レーベル:Praga
プラジャーク四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集のDisk7です。(全集は7枚組)
Disk1 Beethoven - 弦楽四重奏曲 第4番 / 第5番 / 第1番
Disk2 Beethoven - 弦楽四重奏曲 第3番 / 第2番 / 第6番
Disk3 Beethoven - 弦楽四重奏曲 第 7番 / 第 8番
Disk4 Beethoven - 弦楽四重奏曲 第 9番 / 第10番
Disk5 Beethoven - 弦楽四重奏曲 第11番 / 第13番
Disk6 Beethoven - 弦楽四重奏曲 第12番 / 第14番もご参照下さい。
演奏



(評価は5つ星が満点です)ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲は『古典派』と言うにはかなり複雑な構成感があるように思えますが、そんな楽曲をプラジャーク四重奏団は見事なアンサンブルで聴かせてくれます。
これらの楽曲を一聴して理解できるほどの能力は私にはなく、中々掴みにくいとさえ感じてしましますが、思い切りの良い第15番、豊かな情感の高い16番と、プラジャーク四重奏団の演奏スタイル、或いはアンサンブルとしての成熟が4年の録音年の隔たりにあるかのように思われます。
録音


(評価は5つ星が満点です)SACDハイブリッド盤です。
特別に音響的な愉悦感を味わえるような録音ではありませんが、そのフォーマットの特徴である自然な音場展開はこの録音でも見事だと思います。
しかしながら、第15番が定位が中央に集まり気味で、左右への広がりに不満を残します。
第16番の録音ではそう言った感触はなく、音の見通し感にも優れたものを感じます。
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