(今回も、私小山田の感じたことを雑多に綴っていきます)

53.will be とmust be(~に違いない)


mustには、後日取り上げるように「~しなければならない」と「~に違いない」の2つの意味がありますが、ここではwillとの対比で「~に違いない」を取り上げます。

次の2文を比べてみます。

1.He will be a kind man.
2.He must be a kind man.

1も2も、「彼は親切な男性に違いない」ですが、1は、かなり強い推量です。「きっと~に違いない」と訳してもいいくらいです。
いっぽう2は、そこまで強い推量ではなく、現状から考えて「おそらく~に違いない」というニュアンスです。

よって、日本語で考える「~に違いない」は、mustよりもwillのほうがより近いと言えます。

また、willの後ろは、be動詞も一般動詞も大体来ますが、mustの後ろはbe動詞のことが多いのも特徴です。
(今回も、私小山田の感じたことを雑多に綴っていきます)


52.2.未来表現(その他)

前回は、未来表現の中で最も馴染み深いwillとbe going toを扱いました。


・will・・・その場で決めたり、強い意志や推量
・be going to・・・以前から予定していたり、客観的な判断


今回は、現在形、現在進行形、未来進行形を扱います。
まずは、現在形の例です。

(1)The train leaves Yokohama at 9:00 A.M.

時刻表など、(ダイヤ改正でもない限り)ほぼいつも変わらない出来事を表わす時は、現在形を使用します。
元々現在形は、過去も現在も未来もほぼ不変の状態を示す「現状維持形」であることは、51.1.で述べました。

次に、現在進行形を使用する場合です。これは、同じ「予定」を表わすbe going toと対比して考えます。

(2)I am visiting Osaka next week.
(3)I am going to visit Osaka next week.

元々現在進行形は、その時点で既に進行している動作を表わします。
それが未来を表わす時には、ほぼその出来事が今起こっているかのように、
be going to よりもより身近な出来事として表わされます。

(2)は、来週大阪に行くことが確実で、大阪で寄る場所も決まり、乗る列車やホテルの予約も済んでいる可能性が高いと言えます。
いっぽう(3)は、来週大阪に行くことは予定をしているものの、夜場所が決まっていなかったり、列車やホテルの予約もまだという可能性があります。
ただし、この区別は必ずしも厳密というわけではなく、使い分けが難しいのであれば、be going toでも十分です。

最後に、未来進行形を見ていきます。

(4)We will be meeting him tomorrow evening.
(5)This train will be stopping at Yokohama and Atami.

未来進行形には、「未来のある時点で何かをしている最中だろう」「このままの予定で行けばその出来事が起こるであろう」という意味合いが含まれます。

(4)は、明日の晩には彼と会っているだろう、ということで、(5)は、特に列車アナウンスなどで聞かれますが、予定通りに行けば横浜と熱海に停車する、ということです(時刻表ではっきり決まっているので現在形でもいいかもしれませんが、未来進行形で長めに言うことで、丁寧に説明するということもあります)。

なお、列車アナウンスでは、willのみが使用される場合もあります。

(6)We will make a brief stop at Nagoya.

この場合、現在形でもいいのですが、willを使用することで丁寧さを加えるということもあります。


まとめると、未来表現を表わす現在形、will、be going to、進行形、未来進行形は次のようになります。

・現在形・・・時刻表など、いつもほぼ変わらない予定を述べる
・will・・・その場で決めたり、強い意志や推量(丁寧さを加える為の使用もあり)
・be going to・・・以前から予定していたり、客観的な判断
・進行形・・・be going toよりもより確実な予定
・未来進行形・・・予定通り行けば起こる出来事

上記は、必ずしも厳格な分類ではありませんし、その区別を丸暗記する必要はありません。
最初の段階では、willとbe going toの違いを認識することから始めて、あとは実際の使用で
身に付けていくことでいいかと思います。
(今回も、私小山田の感じたことを雑多に綴っていきます)


52.1.未来表現(willとbe going to)


現行の学習指導要領では、時制の種類に「未来形」の用語はなくなり、「助動詞などを用いた未来表現」と変更されています。

そもそも、「未来形」というのがあるとしたら、「複数形」「過去形」などのように、動詞に-sや-edがつくといった、それぞれの形を表わす形態素がないといけません。英語の場合は、動詞にwillなどの助動詞がついた形なので、「未来形」はありません。

また、よく中学生向けの問題集などで、willとbe going toを互いに書き換えさせるという問題がありますが、これは間違った知識を教えることになります。
では、そのwillとbe going toの違いをみていきます。

(1)I will buy the dress.
(2)I am going to buy the dress.

(1)は、店などで見て、買いたいドレスを「その場で」決めたニュアンスがあります。
いっぽう(2)は、以前から計画して、買う「予定」があったことを示します。

主語が2人称や3人称の場合は、willは話者の強い意志や推量、be going toは客観的に起こる可能性が高いと判断した場合に使います。

(3)It will rain tomorrow.
(4)It is going to train tomorrow.

(3)は、強い推量に満ちている場合の発話で、証拠が無い場合もあります。(4)は客観的な判断を含めており、雨が降る確率が高そうな場合に使います(注)。

まとめると、
・will・・・その場で決めたり、強い意志や推量
・be going to・・・以前から予定していたり、客観的な判断


次回は、その他の未来表現を扱います。


(注)天気予報番組では、一言で済むことと、より丁寧に響くことでwillが使われることもあります。