(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


62.4.quite a fewが「多くの~」になる理由

「少数の~」「2、3の~」の意味を持つa fewにquiteがついたquite a fewが、「多くの~」の意味になることに混乱する学習者もしばしばいます。
次の文は、「多くの本」という意味にはなっても、「かなり少数の本」にはなりません。

(1)He has quite a few books.

quiteは、goodなどをつけなくても直接名詞につければ、肯定的に強調されます。

(2)I saw quite a movie yesterday.(昨日すごい映画を見たよ)

元々a fewには、「(明確な数ではないが)数個の~、数人の~」の意味があり、それらの数を強調していることで、「かなりの+数個の」→「多くの~」の意味になったと考えられます。

なお、quite a few の他に、同じような意味で a good few, not a few, quite a lot, quite a bitもあります。


(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


62.3.その他の強意副詞の語順

suchとquiteは、次のように「such[quite]+a+形容詞+名詞」という語順です。

(1)He is such a kind person.(彼は親切な人です)
(2)*He is a such kind person.
(3)*He is such kind a person .

また、reallyは、場合によって語順が変わります。

(4)He is a really kind person.(彼は本当に親切な人です)
(5)He is really a kind person.(本当に、彼は親切な人です)

(4)は通常の副詞で、kindを修飾しています。(5)は、文全体を修飾していて、「彼が親切な人である」という事実を強調しています。
(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


63.2.tooとsoとveryの語順に注意

tooは、形容詞を強める副詞としてveryやsoよりもさらに強く、「~過ぎる」という否定的なニュアンスがあります。

(1)He is too kind.(彼は親切すぎる)
(2)He is so kind.
(3)He is very tired.

ただし、「不定冠詞(a/an)+形容詞+名詞」の語順の時は注意が必要です。

(4)He is a very kind person.

veryは、このように不定冠詞のすぐ後ろに続けられます。
一方、soとtooは以下のように、「too+形容詞+不定冠詞+名詞」の語順になります。

(5)He is so kind a person.
(6)He is too kind a person.

同じ語順をとるものとして、howやasもそうです。

(7)I remember how good a time I had.
(8)He is as great an artist as ever lived.(彼は古来まれな芸術家です)