(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


64.過去形と完了形

多くの初級学習者は、過去形と完了形を混同する傾向にあります。

(1)He lived in Tokyo last year.(彼は去年東京に住んでいた)
(2)*He has lived in Tokyo last year.

過去形は、過去のある時点の話題を述べるだけで、その1文だけでは現在との関わりはわかりません。いっぽう現在完了形は、過去の出来ことでも必ず現在と密接に結びついています。よって、last yearのように、過去のある時だけを表わす副詞を単独で用いることは出来ません。次のようにsince(~以来)をつけると正しくなります。

(2a)He has lived in Tokyo since last year.

完了形の「have」は、過去の出来事を現在まで「持っている」「抱えている」と考えるとよいでしょう。

(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


63. 気をつけたいカタカナ語(ジンクス)

「ジンクス」という語は、日本語では縁起の良いことにも悪いことにも使われます。例えば、次のように言えます。

(1)右足から靴を履くといいことがある。
(2)この道から行くと、よくないことが起こる。

いっぽう、英語のjinxは、ロングマンの英英辞典に次のように記載されています。

(3)someone or something that brings bad luck, or a period of bad luck that results from this

つまり、不運をもたらす縁起の悪い人や物ということになります。
jinxは、動詞としても使われます。例えば、いつも良くないことが起こる場所を次のように言えます。

(4)This place is jinxed.(この場所は不運をもたらされる)

冒頭(1)の、縁起が良いことを表わすのであれば、

(5)Whenever I put on my right shoe first, I have good luck all day.

などと言えばよいでしょう。
(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


62.5.veryを付けられない形容詞

程度の副詞veryは、形容詞の前に置かれてvery good, very tiredなどと使いますが、veryを付けられない形容詞もあり、これは段階に分けられない形容詞に見られます。

(1)*It is very possible.
(2)*He is very alive.(反対語のdeadも)
(3)*I am very exhausted.

他に、vital(very important)、unique、sufficient(very enoughは口語では使えますが、避けたほうが無難です)などがあります。

なお、veryではなく、quiteやabsolutelyをつけることは可能です。