(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


62.1.soとveryの違い

veryとsoは、どちらも形容詞を強める副詞ですが、ニュアンスが異なります。

(1)He is so tired.
(2)He is very tired.

どちらも、「彼は大変疲れている」という意味ですが、soは、veryよりもかなり強いので、veryと違って(3)のように繰り返すことはありません。

(3)*He is so, so, so tired.
(4)He is very, very, very tired.

またsoは、後に何か続く含みを持つことが多く、いわゆる「so~that...(とても~なので...)」構文で使われる一方、veryではこの構文は使えません。

(5)He is so tired that he can't walk any more.(彼は大変疲れているので、これ以上歩けない)
(6)*He is very tired that he can't walk any more.

なお、「まさにその~」の意味で、「the very+名詞」が使用されることはあります。

(7)This is the very book that I wanted for a long time.
(これは、私が長い間欲しかったまさにその本だ)


(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


61.15.気をつけたいカタカナ語(ダイエット)

今回取り上げる「ダイエット」は、カタカナでは、体重を落とすための運動や食事制限のことを指しますし、英語にもその意味はあります(go on a diet, I am on a dietなどと言います)。
ただ、英語のdietはもう少し範囲の広い単語であることを知っておく必要があります。

そもそも、dietはラテン語のdietaが語源で、本来は「日々の食事」という意味です。

(1)We should avoid an unhealthy diet.(我々は、不健康な食事を避けたほうが良い)
(2)This diet is prescribed to treat diabetes.
(この食事療法(dietary therapy)は、糖尿病治療のために処方された)(注)

また、日本の国会をdietと言いますが、ラテン語のdieta(日々の仕事)から来たと言われています。
なお、米国議会はcongress(con=共に、gress=進む)、英国議会はparliament(フランス語のparler=話す)と言います
(英国議会がフランス語起源なのは、11世紀にフランスのノルマンディー公ウィリアムによる征服により、イギリスの公用語が一時フランス語になったことに由来します)。


(注)しばしば「食餌療法」と表記されます。「餌」の字が当用漢字外なので、「事」で代用されています。
(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


61.14.気をつけたいカタカナ語14(ガッツポーズ)


野球で、バッターがホームランを打った時など、「ガッツポーズ」をすることがあります。また日常でも、何か嬉しいことがあった時に、このポーズをすることがありますが、英語では、fist pumpとかvictory poseなどと言います。

(1)He held up his fist(s) in triumph.
(2)She punched the air when she won the game.

なお、gutsと複数形にすると、「(動物の)内臓、消化管、はらわた、重要点、根性」の意味があり、「彼はガッツがある」は、
次のように使えます。

(3)He has guts.
(4)She is brave [courageous].

また、羊のはらわたで作った弦を使ったギターは、クラシックギターでお馴染みの「ガットギター(gut-string guitar)」です。