(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

77.1.含意がない動詞

 

70.1.でも取り上げましたが、try にはto~が続くか~ingが続くかで意味が異なります。このうちtry to~を過去形で使うと、実現しなかったことを含みます(その後に、実現したことを補足した場合は別です)。

 

(1)We tried to catch the 8:00 bus.

 

この場合、「8時発のバスに間に合わせようとしたが間に合わなかった」というニュアンスです。

 

この類の動詞には、wantやdecideなどがあります。

 

(2)I wanted to buy the book.

(3)I decided to stop smoking.

 

(2)は、「目的の本を買いたかったが買っていない」「禁煙しようと決心したが実行していない」という含みがあります。

 

(続く)

 

 

(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

76.completeとperfect

 

野球で、投手の完投(1人の投手が得点を許しながら1試合を投げきること)は「complete game」、完全試合(1人の走者も許さずにその試合を投げきること)には「perfect game」を使用します。

この違いはどこから来るのでしょうか。Longmanによると、

 

(1)complete:including all parts, details, facts etc and with nothing missing

(2)perfect:not having any mistakes, faults, or damage

 

completeは、「全ての要素が備わっていること」で、perfectは「失敗が無い」というニュアンスです。

なお、1人の投手が0点に抑えて1試合を投げきる完封は、shotoutで、日本語でもカタカナで「シャットアウト」と言います。また、ランナーは許しながらヒットを打たれずに完封する「ノーヒット・ノーラン」は、no-hitterと言います。

 

(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

75.complimentとcomplement

 

この2語は発音が同じですが、意味は全然異なります。

 

まず、complimentは、「お世辞」「賛辞」などの意味があります。

 

(1)You have a nice way with a compliment.(ほめるのが上手ですね)

(2)It is no compliment to say so.(そういうのはお世辞ではありません)

 

「うわべだけのお世辞」は empty compliment とか left-handed compliment などど言います。

なお、同じお世辞でflatterは「こびへつらい」の意味があり、ネガティブなニュアンスです。

 

次にcomplementは、「comple」の部分が「complete」を表わすところから、「補うこと」の意味があります。第2文型で、「SVC」の「C」がまさにcomplementですし、形容詞を使用したcomplementary medicineは「東洋医学(Eastern Medicine)の別称です。