一昨日はN響の今シーズンの「心に残ったコンサート」について書きました。当ブログの評価点数で言うと満点(五つ星)はソヒエフ指揮の1公演、次の四つ星は9公演、三つ星が7公演、二つ星が1公演、最低の一つ星が1公演と、今シーズンのN響は海外オケと引けをとらない素晴らしい公演が多かったですが、N響と双璧をなす都響はどうでしょうか。都響の昨シーズン(23年4月から3月)の定期演奏会には比較的よくいきましたが、当ブログの評価点数で言うと満点(五つ星)は該当無し、次の四つ星は3公演、三つ星が6公演、二つ星が2公演、最低の一つ星が1公演でした。四つ星評価だったのは、ギルバート指揮の第九、インバル指揮のベト8&ドヴォ8、カディッシュ(=インバル誕生日公演)の3公演で、ギルバートとインバルは都響と関係性が良いのだと思います。




心配になるのは、音楽監督の大野さんの指揮の公演で、例えばシーズン開幕の 23年4月のマーラー7番などはあまり記憶に残っていません↓。


N響ほど心に残る、インパクトのある公演は少ないですが、都響は指揮者・ソリスト・曲目などの企画力が秀逸ですし、先日のブルックナーの演奏力も素晴らしかったです。ソリストでは藤田真央の師匠のゲルシュタイン、ヴィオラ名手のツィンマーマンやヴァイオリン鬼才のラドゥロッチらを聴けるのは貴重な機会でしたし、ホルンの王であるステファン・ドールがモーツァルトの協奏曲とアルプス交響曲をオケと一緒に吹いていたのも印象的でした。N響との違いは指揮者と楽団員のレベルの違いがあるのでしょうか。来月と再来月にはフルシャとハーディングが都響を指揮しますので見逃せません。2人ともベルリンやウィーンの常連指揮者なので、超名演を期待したいと思います。ハーディングに関する話題はいくつかありますので、8月のハーディング公演のブログを楽しみにしていてください。本日もお読み頂き、ありがとうございました!