【音楽家を目指す方へ】はじめに フリーランス、自営業としての自覚を持とう
こんばんは!工藤です。
さっそく1日サボってしまった。一応連載って形にしたいので、これじゃ1年かかるかも(笑)
■はじめに
・フリーランス、自営業としての自覚を持とう
まず音楽家を目指すという方はイコール個人事業主になる、わかり易く言えばフリーランスになるという事を自覚しましょう。いきなり大学卒業と同時にオーケストラやプロ吹奏楽団に就職する方もいますが、レアケースです。(そう言えば同期のクラリネットの太田はそのレアケースだったような・・・)自衛隊や警察等の音楽隊に就職するプロならまだ少し可能性が上がりますが、それでも激戦です。加えて入隊した後、地獄がまってます。(笑)
さて話を戻して、大体のプロを目指す方は、まずはフリーランスプロを目指す事になるでしょう。そこからオーディションを受けて、プロオーケストラやプロ吹奏楽団に入団するパターンやコンクールで入賞を果たして、仕事を獲得していく・・・なんてみなさんは思っていますよね?それが大きな間違えだったりします。
もちろんそのような方もたくさんいらっしゃいます。でもコンクール入賞で仕事が増える訳でもなければ、プロの楽団に入ったから安泰って訳ではないのです。楽団での給料はそこまで高くありません。自身の演奏活動やレッスン、大学講師をするなどして副収入を得ています。そうしないと家族を養うレベルに達する事が出来ないのです。加えて終身雇用制ではないオーケストラも増えてきています。
オーケストラ団員は正団員で300万~500万円程度。(NHK交響楽団は別格ですが・・・)1人で生活するには十分の額ですが子供が2人以上いるとなると厳しい年収になります。サラリーマンの平均年収と同等で保証がない訳ですから厳しいですね。加えてオーケストラの正団員の競争率なんて、コンクール入賞より厳しいのですから、その夢を追う事は否定しませんが、同時に目の前の仕事をしっかり増やしていく事が重要です。
つまりどんな音楽家もフリーランス、自営業としての自覚が必要なのです。つまり音楽家も起業家もさほど変わらないということ。今大学や専門学校に在学している方は、授業やレッスンをしつつしっかりとフリーランスとして社会に出る準備をしましょう。あと恥ずかしがらず自分の師匠や学校の職員、仲の良い講師や研究員がいるならその講師の方にもきちんと相談しましょうね。忘れているかもしれませんが一線のプロは身近な所にいるのですから。
ちなみに私は大学2年後期から起業し、2年間かけて社会に出る準備をしました。音楽の世界に入るなら大学1年の時から技術の修練と同時に営業活動や社会勉強をすべきでしょう。その辺はまた後日に話していきますね。
では明日は「自営業の心得」について書いていきたいと思います~
【目次】プロ音楽家になるために具体的に何をすれば良いのか?
こんばんは!工藤です。なんとなく深夜に書いてます。
昨日の記事の続きです。気が向くままに書いていますが、今日は「プロ音楽家になるために具体的に何をすれば良いのか?」ってポイントを大まかな目次を作っていきたいと思います。これはただ音楽で稼ぐという事だけではなくて、優遇される国の制度や納税について~社会常識~はたまた営業方法まで多岐にわたり記事を書いていこうと思います。
とりあえず本のように目次を作ってみました。この流れで記事を書いていこうかなって思います。半年位かかるかも(笑)
記事を更新したら目次にリンクを張っていきます。出来るだけわかり易く書いていきますね。
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■はじめに
■制度、法律
・確定申告について
・領収書の重要性
・契約書の見方
・トラブルに対する対処法
■営業活動
・業界の常識、社会の常識
・ヒューマンスキル
・コンクール、リサイタルを考える
・横と縦の人脈
・ファンの重要性と獲得する手段
・生徒を獲得するコツ
・音楽でのお金の稼ぎ方
・仕事を見つける&仕事を作る
・WEBを使った営業戦略
・ポピュラーのビジネスモデルをクラシックへ
・お客様目線での営業
■音楽家として
・あなたのスタイル
・技術力、表現力
・お客様の為の演奏が出来ているか?
・芸術家として、芸術屋として
■さいごに
・あなたが目指す姿、生き方
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各項目を3記事くらいで書いていこうかなって思います。ってことは単純に25項目×3で75日間のお付き合いですね。もし暇だったら読んでやってください。
書いてみて思ったのですが、プロ音楽家(レッスンプロ含め)は100人に1人しかプロの音楽家になれないってのは真実かなって感じがします。だって上の項目をある程度クリアしてないといけない訳ですから(^^;) でも逆に言えばクリアできて、地道に活動すれば100人に1人になれます。
私自身起業してもう10年以上たちますが、起業組の6%に残れました。(起業後10年の生存率は6%だそうです)音楽家よりは確率が高いのですが、生き残るための手段は似たようなものだと感じています。起業の方が若干モチベーションが高い(覚悟がある)ので生き残れる率が高いのでしょう。
音楽家が生き残れないのには「諦める」からです。そしてなぜカンタンに諦めるかというと音楽家になる「覚悟」と「知識」が足りないまま社会に出るからです。
すこしでも役に立てる記事が書けるよう頑張っていきたいと思います~
プロの音楽家を目指す皆様へ
はじめましての方は初めまして!私の事知ってる方は、お久しぶりの記事です!
音楽大学を卒業し、音楽製作の会社を経営している工藤と申します。
プロのクラシック音楽家を目指す方向けの情報がすごく少ないなと思い、ブログに綴ることにしました。
私自身、プレイヤーとして少しだけ活動していますし、学生時代プロを目指しておりました。私自身が専業プロではありませんが、本業の仕事柄、ジャンルを問わずプロ奏者や裏方の皆様とお会いする機会が非常に多いです。そんな環境で見えてきた事があります。
今音楽大学でプロを目指している皆様や卒業数年目で右往左往している若手プレイヤーの皆様向けに色々な情報や、学ばなければいけない事、知っておかなければいけない事、仕事の営業方法などなど書いていこうかな思います。
完全に思いつきで記事を書いておりますが、もしよければ読んでいただければ幸いです。
ちなみにとあるサイトでプロの音楽家になる条件みたいなものを拝見しました。私自身、これじゃプロは育たないなって思いました。それっぽく書いていますが前提条件が間違っているのです。(昔の方の意見だなぁと感じました。)
例えばプロの条件に「演奏技術、音楽性に優れている」ことや「コンクール入賞歴」が絶対条件として挙げられておりました。技術は現場で鍛えられて上達するパターンもあります。加えて音楽性なんて、努力よりも人生経験の方が重要になってきます。ですから若手にとっては技術・音楽性は絶対条件ではありません。若いうちはいくらでも追いつけます。(もちろん人様に聴かせられるレベルである必要は必須条件であるとは思いますが・・・。)
「コンクール入賞歴」なんて本当に必要でしょうか?日本でのコンクールでの評価なんて、技術力評価ばかりです。それもその当時の技術力です。芸術に技術力評価なんて、私は重要に思えません。お客様を楽しませる事が一番重要なのです。受賞歴なんてあれば良い程度かと思います。
音楽家として生き残る方法だけではなく、音楽家にとって何が必要なのかを出来るだけ正確に書いていきたいと思います。出来れば毎日書き物として、続けていければよいななんて思いますのでお付き合い頂ければ幸いです。
では宜しくお願い致します。
では宜しくお願い致します。