【音楽家を目指す方へ】保険、年金制度の手続き
さてきがついたら14日以上サボりました(苦笑)
今日からまた頑張って書いていきますねー。飽きたからじゃなくて、ひぐらし奏地方公演や他の企画の準備でてんわやんわで(言い訳です・・・)
さて今日から制度、法律に入っていきます。法治国家に生まれた以上、法律を制することはビジネスを制します。という事は音楽家も法律を知らないといけない訳です。お金が苦しいくせに払わなくてもいいものを払ったりする必要がありません。覚えておきましょう。
さてさて音楽大学卒業後、すぐに来る請求書があります。それは・・・国民年金の請求書と国民健康保険の請求書(実家暮らしの扶養家族は除く)です。これが結構辛い出費になります。大体月2万円位でしょう。卒業後アルバイトと音楽家を掛け持ちしてると非常に辛いですね。
でも大丈夫です。1人暮らしの方の場合は免除手続き、実家暮らしの場合は猶予手続きができます。詳細はこちら!!
【参考資料】保険料を納めることが、経済的に難しいとき
この制度皆さん知らないのです。この制度を活用するためにはやはりアルバイトで働きすぎないのもひとつの手だと思います。年金は最低でも半分支給されます。音楽家を目指しているならアルバイト収入とセットで出費を減らしてその分、音楽活動へ時間に宛てるほうが有意義でしょう。
国民健康保険に関しては前年度の収入で自動的に金額が算定されて、請求書が届きますので手続きはいりません。その点は楽なのでカンタンですね。
余談ですが、よくフリーランスは福利厚生の保証がないから不安だという方がいますが意外とそうでもありません。それがこの国民年金や国民健康保険の制度なのです。事故で障害を受けたり、精神的な病になったりしても保証があるんです。本当に日本のセーフティネットは優秀ですね
・自立支援医療(国民健康保険)
→医療費の負担が3割から1割になります。長期にわたる通院治療が必要な方が対象
・障害基礎年金額(国民年金)
→1級 975,125円/年 2級 780,100円/年
その他地方自治体によって色々あるみたいので、暇な時にでも是非調べてみましょう。
次回は確定申告の話です!3月16日・・・それはフリーランスにとって恐ろしい日・・・(笑)
【音楽家を目指す方へ】計画を立てよう part2
この記事からご覧頂いた方はまず、この講義の概要と目次をご覧ください。あとこの記事では出来るだけ、省略用語を避けて書いております。
さてさて、今日は計画を立てる話の続編です。例えば私が今音大生で、演奏家を目指すというプランで計画を立ててみましょう。音楽の仕事だけで、30歳時点で月30万円程度を稼ぐのを目標にしましょうか。フリーランスで活動する事を前提とします。
まず月30万円の内訳をざっくり考えて見ましょう。
音楽教室所属個人、グループレッスン代収入 5万円位(1コマ45分 3000円程度×14回)
個人レッスン 5万円(60分 5000円×10回)
ライブ 3万円 (月1回程度)
エキストラや演奏依頼等 10万円位(月4回程度)
学校指導 3万円(月2回)
CD販売、音源販売収入等 3万円
さてこんなもんでしょうか・・・。結構悩みましたが、私自身、現役でないので数字に誤差があったら申し訳ないです(笑)さてさて、これを実現するには色々な準備が必要ですね。1つひとつ細かく解析していきましょう。ただ本当に細かい話は営業活動編でやるので、ざっくりと目標を立てていきます。あくまで一例でいろんな方法がありますので、参考程度に見てください。
■最初の半年ですべきこと
・音楽教室に所属する。
・ライブやリサイタルを定期的に開催する。
・自身のブログやWEBサイト、youtubeチャンネル、ニコニコ動画コミュニティ、名刺など広報窓口を開設する。
・収入源になるカンタンなCDを製作する。
この期間は基礎作りの期間ですね。
■1年目後半~5年目位
・さまざまな場所に顔を出して、挨拶に回る。ボランティア覚悟で色々な演奏機会を貰う。
・新しいスタイルの演奏会やライブをし、注目を集める。
・自分の好きなジャンルを確立して、その業界に入り込む
・定期的なライブや動画アップロードでインターネットでも現実でもファンを増やしていく。
・どんな仕事でもとりあえずは受ける。
・人脈作りに勤しむ。
■6年目~10年目位
・全国流通CDを作成、発売する。この時点でitunesなどデジタル配信も開始この頃には個人レーベルを立ち上げていればなお良し。
・発注元と仲良くなれるような人脈作りをする。例えば作曲家、レコード会社や音楽制作会社、ゲーム制作会社など商業分野の人脈作りに力を入れる。
・音楽教室に所属のレッスンだけでなく、個人レッスンの営業にも力を入れる。(実入りを多くする)
・youtubeなどWEBでも一定のファンを獲得する
これで10年目位には月30万見えてくるのではないでしょうか?いやぁ想像なんで実際はこうはなんらないと思いますが(笑)
ここに数字を落とし込んでみて、月の売り上げ目標と年の売り上げ目標を立てて、作業をもっと細かく落とし込めばよいのです。音楽も商売である事は忘れなければ必ず道は開かれるでしょう。
こんな私も不器用で、結構商売下手ですし何度も失敗しています。前もブログで書きましたが恐らく商売人や経営者には不向きな分類でしょう。でも好きで続けて、計画立てて前進んでいたから今何とか生き残っております。
ToDoリストを作り、計画を立て行動する。これが音楽家として成功する第一歩といえるでしょう。所詮起業や経営となーんにも変わらないのです。ぜひ覚えておきましょう。
【音楽家を目指す方へ】計画を立てよう
この記事からご覧頂いた方はまず、この講義の概要と目次をご覧ください。あとこの記事では出来るだけ、省略用語を避けて書いております。
こんばんは!工藤です。今日は「計画を立てよう」というお話をしていきますね。わたしの苦手分野です(笑)だっていくら計画を立てても人生が計画通りになる事なんてないですからね。不思議なもので、計画通りの人生になって事一度だってありません。皆さんもそうではないでしょうか?
短期計画ならまだしも、長期においては中々思い通りにいきませんよね。しかし今音楽大学にいる皆様、社会に出てプロを目指している皆様は、そのプロになるという大きな夢を追ってきた方が大半だと思います。だからと計画を立てること自体を止めてしまうのは違うと思います。
ほとんどの方が計画ではなく「夢」を追ってきていると思います。その「夢」に大きな根拠なんて何一つなかったのでないでしょうか。だったらその「夢」を計画にして、形にしていきましょう。「夢」を叶える人達は、夢を目標へと落とし込み「計画」をきちんと立てられた人のみです。もちろんその計画は、絶対にうまくその通りになりません。でもその都度目標へのアプローチを変化させ、一歩一歩階段を上がることは可能です。
例えば10年後に楽器だけで生活し続けるという目標を立てたとしましょう。その為の収入目標と仕事内容を決めます。では5年後にはどういう状態でいなければいけないのか、どのくらいのペースで仕事をふやすべきなのか。3年後の収入目標は?営業目標は??みたいな話になります。個人事業主は会社と同じなのです。
イメージとしては小さい距離の近い、目標を達成していき、長い目標まで到達し、最終的に夢が叶っている状態に持っていく感じですね。
私の場合の10年間はこんな感じでした。
学生時代(10年前):ゲームやアニメ音楽のオーケストラを作って、業界を変えたい。
→莫大な費用と準備が必要。まずIT起業して資本を作り、余剰資金で音楽事業を回そう。その為にはポータルサイトを作って収益が上がるモデルを作らないとという発想でした。かんたんに書くとこんな感じです。
・2005年の自分の計画
ゲーム演奏会企画を立ち上げるも、予算不足で実現できず。
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IT業界でポータルサイトを作って収益が上げる。
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売却し資金を増やし、新しいポータルサイトを作る
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起動に乗せて収益を高める
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余剰資金をプールし、オーケストラ設立資金にする。
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音楽事業とIT事業の二本柱にして、音楽事業を黒字でなくても良いから回していく。
・2016年までの現実の流れ
IT業界でポータルサイトを作る。
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収益が上がる前に売却される(まさかの予想外!)
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新しいポータルサイトを作る、収益上がらず赤字。そして売却
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売却益で古物商をはじめる。とりあえず生活費を稼ぐ
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古物商とWEBサイト運営で収益をプール、演奏会裏方(印刷、デザイン)の仕事をして業界と繋がっておく
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音楽同人サークルでビジネスモデルを構想していく。
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アニメ、ゲーム音楽演奏会企画、構想を立ち上げ。ひぐらしのなく頃に奏を実現。CD製作では黒うさPクラシカルアレンジCD発売も実現。
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そして現在2017年、まだ夢に向かってます。
最終目標は、アニメ、ゲーム音楽で演奏会→業界を変えたいですからね。オーケストラはまだ作れておりませんが、目標さえ達成できればまぁ良い訳で(笑)この話はパート2つ続けましょう。初のパート2へですね。
次回は、実際のプロ奏者になるための計画例を書いてみましょう。ではサボらなければまた明日♪