未来色スケッチ -13ページ目

スタートラインが遠かった、準備不足の夏/前編

ようやく自分の中で消化できてきたので、少しまとめを。
つまらない自分語りかもしれないので、興味ない人は全力スルーで頼む。

*  *  *

何か月も前からずーっと楽しみにしていた富士登山計画、
今年は残念ながら遂行できずに終わった。

理由は後述するとして、先週末はその悲しみだとか悔しさだとか、
ショックに打ちひしがれていて「これからどうやって生きよう」とまで
思ってしまっていた(まあちょっと大げさではあるけど)。

初めて富士山に登ったのが一昨年のこと。
富士山に初めて登ったという人の話を聞くと、
もう二度と登りたくないという人と、
また行きたいという人にはっきり二分されるけれど、私は後者だった。

軽い高山病の兆候は出ていたし、決して楽な道のりではなかったけど、
またこの目で山頂からの景色が見たいとずっと思っていた。
前回見たご来光がすっきりと晴れた空ではなかったし、
剣ヶ峰に行く余裕もなかった。山頂でもゆっくりする時間がなかった。
これは次回のお楽しみだなぁと思うことにしていた。
(体力がなくて回りきれなかったというのは当然ある)

昨年はスケジュールがうまく組めなくて
宝永登山をするに留まってしまったので、
今年はなんとしても登りたい、と思っていた。
まわりに富士山に登りたいという人が一人もいなかったので、
この際だから単独登頂してやろう、と何か月も前から意気込んでいた。

なんとなく、日々をだらだらと過ごしてしまうことが多くて、
何かひとつのことをやり遂げてみたい、という気持ちと
富士登山シーズンがちょうどタイミング的に合っていたというのもあった。
行くなら今(今年)しかない、くらいの気持ちだった。
来年になったら富士登山熱も冷めているかもしれないからだ。

その決意が曇りだしたのが、富士登山予定の一週間ほど前。
週間予報を見るとお天気が悪そうな感じだった。
といっても、富士山の天気予報というのはあまりあてにならないことも多くて、
予報では曇りだったのに晴れたり、逆に降る予定がなさそうなのに雨だったり、
ということがあるのが山のお天気。
100%天気予報を信じる気はなかったけれど、天気が悪いのは困るなと思った。

その頃から、毎日富士山のお天気や登山者の実況を見ていると、
例年よりも天候の悪い日が多く、ご来光が見られなかった!という日が
続いていて、夜は雪が舞う日もあったらしい。
あれだけ意気込んでいたはずなのに、だんだんと気持ちが後ろ向きになってきた。

山行というのは、気持ちだけで押せるものじゃない。
すべて自己責任で、決行も、リタイアも、休憩も、全部自分次第。

ある意味、前回の富士登山の時のようにツアーでの参加だったら
よほどの荒天ではないかぎり中止になることはないので、
ご来光が望めなくても雨が降っても決行になる。
どうしても悪天候の中登りたくなければ、
キャンセル料を払ってツアーをキャンセルすればいいのだけど、
多少のリスクを背負って登るのとキャンセル料を支払うのと
どちらを取るのか、っていう話になる。

今回はツアーの時間に縛られるのが嫌で自分で往復と小屋を手配していたので、
直前まで決行するか悩んだ。
気圧の変化に弱いから、悪天候はできれば避けたい。
でももう一度富士山の山頂に立って、あの場所からの景色が見たい。
登っても絶景が望めるかどうかは運次第で、
確率でいえばかなり厳しい天候が予想されていた。
でも、悪天候予報が外れてもし絶景が見られたら…

毎日脳内で「たら・れば論」を繰り返した。
繰り返したってしょうがないってわかっているのだけど、
考えずに過ごすことができないくらい、頭の中が山行のことでいっぱいだった。
降雨情報やライブカメラ、ウインドプロファイラを毎日チェックした。
チェックしたところで当日の状況なんてわかるはずもないのに。

キャンセルすることは、なんだか負けるような気がしていた。
なんだかんだと理由をつけて、山行から逃げようとしているのではないか。
弱い自分を認めてしまうことになるんじゃないのか。
ネガティブな解釈ばかりが脳内を占めて、毎日悶々としていた。

最終決断は、山行予定の2日前だった。
富士吉田ルートの小屋については、富士山吉田口旅館組合の宿泊約款に準じて
キャンセル料が発生し、前日キャンセルで80%を持っていかれる。
予約は素泊まりだし、全額払ってもそこまで痛手ではない。
でも、一本でも多く山行を楽しみたいので、キャンセル料を安くすませて
他の山行の交通費に回したりというやりくりもやっぱり必要かなと思ったりした。
そう思っている時点で、すでに意志が弱いなぁとも思ったけれど。

ここで自分が驚いたのは、中止を決めるのにパワーが必要だということだった。
予備日が設定できたり、決行日をずらす余裕があればキャンセルも難なく
できるのだろうけど、初心者でもできる富士登山シーズンはだいたい8月末までだ。
9月になると営業している小屋も少なくなるし、気温も下がるので
山行自体の厳しさは増すともいわれている(未体験だけど)。

予定していたのが8月末だったので、これ以上後ろ倒しにすることができなかった。
つまり、今年の登頂は絶望的ということになる。

キャンセル処理なんてメール一本でできるのだけど、
この一通のメールを書くのに深夜まで苦悶し、
最終的に出社前にキャンセル依頼のメールを書いた。
正直、ちょっと胃が痛くなるくらいだった。
今思えばアホらしいけど、そのくらい真剣に悩んでいたのだ。

中止になるショックと、楽しみがなくなってしまったことでひどく落ち込んで、
私自身ここまで富士登山を楽しみにしていたのかと、ちょっと驚いた。
この夏一番のイベントになるであろうことは予測していたけれど、
中止することでここまでダメージを食らうとは思っていなかったのである。

後編につづく。

たびねすの旅行ナビゲーターになりました!

はい、というわけでちょっと遅くなってしまいましたが、お知らせです。

Twitterには書いているのですでにご存じの方も多いと思いますが、
いろいろご縁がありまして、旅行情報ガイドのWEBサイト
たびねす」に寄稿させていただくことになりました。

実は昔こちらのサイトを見たことがありまして、
「旅行記事書くの楽しそう!でも登録制はハードル高いわ…」
と登録画面見て即刻回れ右した記憶があります。
自己PR書けって言われるだけでおおおおおって怯んでしまいますから。

こりゃ残念だけど無理だわー、と思ってそのままだったのですが、
先月スタッフさんからぜひ書きませんか、とお声がけいただきまして、
打合せという名の面接(!)などをクリアして
無事旅行ナビゲーターとしてデビューいたしました。

ナビゲーターの方々のプロフィールを見ると、旅行業界にお勤めの方とか、
旅行業界と関わるお仕事の方、さらにはカメラマンとか、ライターとか、
もう「ガチ」の方々ばかり…おおおお。
ホント、私のようなブロガーが混じって大丈夫なんだろうか…と
もはや不安しかなかったのですが、
せっかくいただいたチャンスなので、私でお力になれるのであれば…
ということでお引き受けし、すでに私のガイド記事も掲載されております。恐縮恐縮。

のっけから凡ミスかまして穴があったら入りたいくらいですが、
一本目はどうしても鉄道系のガイド記事が書きたくて、わがまま言わせてもらいました。
やっぱり私の旅好きの根っこには鉄道旅だしね。
とはいっても、内容はとっても入門編です。
2本目も、私の中ではド定番で書きやすいテーマにしてみました。

おそらく今後、ガイド記事を作成していくなかで、どうしてもブログの過去記事と
重複してしまう部分が出てくる…というか、おそらく
大半がそうなる思うのですが、
さらっと流してもらえると…うれしいです。はい。
最初はいろいろ手探りですが、そのうち流れもつかめることでしょう。
オリジナリティのある記事を書くことが当面の目標です。

あれこれつっこみたい気持ちが生まれる人も多いと思いますが、
できるだけ流してください。そして、誤りはこっそりと指摘してください(白目)。

よそ様のサイトと関わる、というのは今まであまりない経験なので、
いろいろ考えつつ、メモ代わりに思うところをまとめていきたいと思います。

すっきりさっぱり!後編

十数年ぶりにばっさりと、かなりばっさりと髪を切ることになり、
恥ずかしさをしのんで芸能人の写真を携えて、いざ美容院へやってきました。

平日だと仕事終わりにダッシュで行くことになるので、
全身から汗が噴き出してつらかった…。
でも休日は出かけてしまうことが多いから、仕方ないね。

今日はばっさりショートにしようかと…って言ったら、
担当さんの「ええー!」の一言に一瞬心が揺れました。
あんなに切る気満々だったのに、そう言われると揺らぐわ!(笑)
そろそろ切るかなぁという予感はしていたそうですが、
さすがにショートにするとまでは思っていなかったみたいですね。

今の美容院に通い始めてもう何年も経つけど、
ボブまでしか切ったことがなかったから、相当驚かれました。

ここで勇気を出して、写真の登場です。
このツラで芸能人の写真を出すとは…と内心引いてましたが、
「大丈夫、芸能人の顔は見てない、髪見てるはず」
って自分に言い聞かせながら耐えたね。ははは。
そう、美容師さんは髪とか骨格を見て提案してくれるわけですし。

自分がファンでもない芸能人の写真をiPhoneに保存して
持っていく日がくるとは思わなかったけど(苦笑)、
おかげですぐにイメージを汲み取ってもらえました。

ショートスタイルが得意(だと思ってる)な担当さんだし、
もうそこそこ長年通っているから私の髪のクセとかも知り尽くしてくれているわけで、
この担当さんならお願いしても大丈夫、っていう自信がありました。

私の予想通り、それはもうすばらしい仕事をしてくださいました。
いきなりバツッといくと修正しづらいので、少し長めに切って、
細かくリクエストを聞きながらカットしていってくれて。

私の尋常じゃない髪の量、クセ、つむじの位置、頭蓋骨の形、
いろんなことを加味すると正直カットが難しい頭なので、
完全に美容師さん泣かせなんですよね…。
難しいけど大丈夫!絶対可愛くする!って担当さんも意気込んでくれて、
みるみるうちに短くなっていきました。

他のスタッフさんにも「切っちゃうの!?」って言われたけど、
いいのよー切りたい気持ちを半月も我慢してたんだもの!

ロングからばっさりとショートにするっていう経験、
まさに十数年前に経験していて、さらにその時って
たぶん今よりももう少し短いショートだったので、
ばっさり切られること自体はまったく抵抗がありませんでした。
むしろ、「ああーこの感覚久しぶり!ばっさり切るの快感!」って。

そうだ…私はばっさり切る快感を味わいたくて伸ばしていたのであった…

昔経験していたからこそ、今切ることに対して抵抗を感じずに
むしろ快感だと思えたんだなと、過去の自分に感謝しました。
ばっさり切った経験がなかったら、
たぶんこんなに思いきって切ることはなかなかできないからね。

足元には切った髪の山がどんどん積み上がっていきました。
本当に、切っても切ってもなかなか減らない(苦笑)。
それでもこまめにはさみを入れて、
途中で乃木坂生駒ちゃんテイストを通過し(笑)、
どんどんどんどん短くなっていくのです。

いやーもうヤメテーそれ以上切らないでー!みたいなのは
一秒たりとも思わず、頭が軽くなっていくことに幸せを感じました。
数々の芸能人も手掛けるプロの人の仕事だから信用してたし、
信頼してるからこそ「ばっさりどうぞ!」って言えるわけで。
途中から「勝手に私好みにカットしちゃってるけど大丈夫!?」って
何度も心配されたけど、まったくもって大丈夫でした。

何よりも、担当さんがめちゃくちゃ楽しそうに切ってくれてる。
今までずっとカットしてもらってきてるけど、
こんなにはさみ入れるペースが早いことなかった(笑)。
こんなに切る日がくるなんて!って言いながら
超楽しそうにカットしてくれてて、それ見てると
あー客冥利に尽きる(っていうのか)なーと思ったりしました。

行くたびに「この担当さんすごい!」って思ってたけど、
やっぱりこの人はすごい。気持ち悪いくらい褒めちゃうよ!
もちろんスタイリストさんはみんなプロなんだと思うけど、
担当さんはプロ中のプロだなって感動してしまいましたよ。

参考までに、と持って行った写真を通り越して、
さらに理想の髪型に仕上がっていてびっくり。
私の骨格や髪のクセに合わせてカットしてくれてるので、
なにこのフィット感!(※ヅラではありません)

もうこれ絶対モテるよ!って大絶賛されてお店を後にしたのですが、
今のところモテている気配はありません(←
でも、めちゃくちゃ好評!ショート超似合ってる!って大絶賛。
パーマかけたり伸ばしたりしてたころよりずっと好印象…

ショートにすると今度は「だんだん短くしたくなる病」が
発症しやすいので、次回はどうなることやら。
いやー、楽しい時間でした。
また次回お会いしましょう!(!?