シガー・カタログ<トリニダッド・ロミオ&ジュリエッタ・ダビドフ・コイーバなどの一般ブランド>   -3ページ目

BUNNAHABHAIN(ブーナハーブン)

正体がわかりにくいブナハーブンの新しい出発は、新たなミレミアムにおいてアイラが再生することを確固たるものとした。正体がわかりにくいとはどういうことかと言うと、ブナハーブンはアイラの蒸留所の中でも一番わかりにくいところにあり、表面的には最も難しい名前であり、最も微妙な繊細さをもつウィスキーである。ブナハーブンは、バーン・スチュワート・グループのもとでトバモリーとディーンストンの仲間となった。この会社は、極東ではスコティッシュ・リーダーズというブレンディッドウィスキーで知られているが、ブナハーブンを獲とくしたことによって、アイラ島のすべての蒸留所のモルトを含んでいる、カルト的とすら言えるブレンディッドであるブラック・ボトルも獲とくしたことになる。この買収のタイミングでちょうど、バーン・スチュワート・グループは、「スーパープレミアム」ウォッカであるベルヴェデールだけでなく、予想外の中心商品としてアンゴスチュラ・ビターをも有する企業グループに参加したばかりだった。


ブナハーブン蒸留所は、以前の所有者であるエドリントンがうまく管理してきていたが、その製品の生産に関しても、そのマーケティングに関しても一貫性がなかったと言える。当時、樽の在庫は減り続けており、これは、アイラ島を代表する歌である「ウェスタリング・ホーム(西の故郷へ海路を進む)」の歌詞をラベルに印刷しているウィスキーとしては好ましくない状態であった。なにしろ、ブナハーブンは、繊細ではあるが、それにもかかわらず、アイラの海岸的な特徴をもっているからである。 蒸留所は1881年に建てられ、1963年に拡張された。それは人里離れた入江に中庭を囲んで建っている。縁石は来訪者の車が海に転がり落ちるのを防ぐために置かれた。近くの難破船から持ち出された鏡が壁から下がっているが、それは一時期、緊急の用で所長が必要となったときに、彼を家から呼び戻すために使われていた。蒸留所の水は石灰岩を通って湧き、パイプで蒸留所に運ばれるので、途中でピートを取り込まない。スチルは大きく、業界では玉ねぎ型と言われ
る形をしている。

BOWMORE(ボウモア)

Dawn(夜明け)、Dask(夕闇)、Voyage(航海)、Legend(伝説)のような想像をかきたてるボトルの名前は、この場所の幻想的な性格を強調している。ボウモアの村はアイラ島の「首都」であるが、ただの村でしかなく、そこではラーガン川がロッホ・インダールに流れ込んでいる。じめじめしている荒野の外れにある円筒状の教会は丘から港を見下ろしている。


1779年に創立された蒸留所は、見事な状態のまま維持されているが、村の学校と間違えそうだ。学校の建物にもパゴダの飾り屋根がついている。地理的にも風味のうえでも、ボウモアのウィスキーは南海岸の激しいモルトと、北海岸の穏やかなモルトとの中間に位置している。しかし、その特徴は両者の妥協点と言うべきではなく、むしろ謎のようなものであり、テイスターたちはその複雑さを解き明かすことの困難さを知っている。仕込み水は、鉄を少々含む岩から湧き上がり、ラーガン川となって、苔、シダ、イグサの間を流れて下り、その間に土壌からピートを取り込む。島の高台のピートは根が多いが、ボウモアのピートはより砂っぽい。


蒸留所は独自のモルティングをしており、ピートは粉砕され、着火され、熱よりもむしろ煙を発生することになる。ボウモアの麦芽は、アイラ島の他のより激しいウィスキーに使われる麦芽よりも短い時間でピート焚きされている。このウィスキーの約30%がシェリー樽で熟成される。他の蒸留所に比べて西風に曝されているので、アロマとフレーバーの混ざり合いの中に、より多くのオゾンが含まれているのかもしれない。

BAUZA(ボウザ)


ボウザのボックスには、革命前のハバナの名残を感じることができるが、そのシガーは現在、ドミニカ共和国で生産されている。ラッパーはエクアドル産、フィラーはニカラグア産とドミニカ産のブレンド、バインダーはメキシコ産が使われていて、その組み合わせが非常に心地よいアロマと、マイルド~ミディアムの味わいを醸し出す。シガーはていねいに手で巻かれている。


ただし、ショートフィラーを使ったプレジデントは、ほかのものより質が落ちるので注意が必要。価格はきわめて手頃だ。