ciamemo〜オーストリア・リンツより〜 -502ページ目

最後のゲネプロ

今からちょうど10年くらい前の話。大学時代におつきあいした人がバリバリのオケマン(オケの団員)で、よく練習やら本番を見学させてもらっていた。

もともとオーケストラ曲は好きだったけれど、そうやってオーケストラを身近に感じることが、それまでピアノの世界しか知らなかった私にはとても新鮮で、なおかつ沢山の生身の人間が一つの音楽を作り出すライブ感とでもいうのだろうか、そういうものに魅了されハマってしまった。

そしてその時に得た経験・・・オーケストラが故に作り出せるさまざまな音色や響きなどを聴き体感すること・・・が、現在、自分が音楽をする上のみにとどまらず、とても大きな財産になっているとつくづく思う。

とにかくそれ以来、私はオーケストラが大好きなのだ。で、その頃に「結婚する人は、オケマンがいいなぁ」と何気に思ったのを、実はつい最近になって思い出した。

そう、旦那様がオケの団員だからといって近づいたわけではないのだ(笑)知り合った頃はお互い学生だったし。ただあの頃「オケマンがいいなぁ」と思ったことは、きっと潜在意識に組み込まれいたに違いないと思う今日この頃。そして幸いにも、私が彼の仕事(オーケストラ)に興味を持つ事は快く思ってもらえている。

彼から「明日のゲネプロ聞きにこない?」と誘われることもしょっちゅうだし、逆に「めんどくさいな~」と渋っていると「終わったら○○でご飯食べようよ」とエサにつられることもあるくらいだ(笑)

よく考えたら贅沢な話だよな~。彼はリンツに来る前もいろいろなオケ(それこそアマチュアからプロまで)のエキストラで弾いていたので、私は海外に来ても、彼のおかげでさまざまなオーケストラを聴くことができた。

何が言いたかったかと言うと、今日、出産前ではきっと最後になるであろうゲネプロを聴いた。赤ちゃんが産まれたら、そう簡単には来れないだろうな~、と思うとほんのちょっとだけどさみしくもある。でもま、いつかまた機会があるでしょう。

陣痛仮体験

昨日の就寝前、お腹がギュ~っと痛くなった。

「お腹痛い・・・これが30分おきに来るようだったら陣痛かも・・・」と不安に怯える私。

「え~、ホント!?ちょっと驚かせないでよ」と慌てる旦那様。

「ねぇ、陣痛が来た時の状態、本で読んだけど忘れちゃった。もうちょっと詳しく教えてくれない?」と聞く彼に、私も再度、妊娠の本を開いて確認してみる。


最初の感じ方は人によってさまざまだが、下痢のような、生理が来た時のような感触なのだそうだ。それが30分に1回、規則的に来ると「陣痛」とみなされ、初産の人は5~9時間かけて10分感覚の陣痛になっていく。

「・・・で、10分おきになったら病院に行かなきゃいけないわけよ」

「ふ~ん」

「どうか今日はまだ安眠できますように(←オイオイ)」と母親失格なことをお祈りして眠りについた私。

結局陣痛は来なかったけれど、旦那様はそのまま、陣痛仮体験の夢に突入したらしい。しかも夢で陣痛を体験したのは彼自身!

起きた後に寝不足の顔で彼は言った。

「も~酷かったよ。本当に下痢のような痛みから始まってさ・・・」

つわりの時の「もらいづわり」といい、今回の夢といい、ちょっと影響受け過ぎです、旦那様。

お気の毒さま(笑)

〜しっぱなし

片づけや料理など、気が乗らないときは「歌う」「独り言を言う」に限る!と最近発見した私。てきと~にボソボソ歌ったり、つぶやいているだけで気がついたら終わっていることもある(←端から見たらあぶないよ、ア~タ)。

で、別に歌ではないけれど、居間をしぶしぶ片付けているときに、つい口から言葉が出た。

「食べりゃ食べっぱなし、飲みゃ飲みっぱなし、読みゃ読みっぱなし、脱ぎゃ脱ぎっぱなし・・・」(←念のため、原因である旦那様に悪意はありません。本当に!!←と必死に主張するところが怪しいが)

それを聞きつけた旦那様、「何それ!?何て言ってるの??」と興味シンシン。

「いや、たいしたことじゃなくってオホホホ・・・」なんてごまかすこともできず、正直に告白したらめちゃ大ウケ。←って原因はアータだよ!

その語感とリズムがお気に召したらしく、一気に覚えてしまった彼。それ以来、このセリフをブツブツ言っているとめざとく指摘される。

いや~言ってる本人は本当に悪意はないんだけどね。ただ、なんとなく言いながら掃除をしているとスッキリするだけで(←ホントかい!)。

お腹が・・

お腹が一日じゅう張っている。横になっても張っている。これは前駆陣痛なのかなぁ?

片づけ・掃除

陣痛が来るのを待っている間というのは、演奏会で自分の出番を待っている状況と似ているらしい。とよく聞いていたけれど、実際似ているところが多々ある。

誰も助けちゃくれないし、結局自分一人で乗りきらなければならないという不安。早く来て終わって欲しいと思う一方で、まだ来ないで欲しいと思う煮え切らない気持ち。

ただし!唯一違うのは、出番は「いつ」というのが分かっているのに、陣痛はいつ来るか分からない。こんなにも科学が進歩しているのになんでわからんのじゃ~!!(と吠えたところで始まらないが)陣痛がいつ来るか分かる方法を発見した人は間違いなく(私の中では)ノーベル賞ものだ。

故に、心の準備がままならず、何かと不安定な気持ちでいる。

この不安定な気持ちに拍車をかけるのが、実はお姑さんの来訪。産まれたら実家の母が手伝いで来てくれる予定となっているが、もちろんお姑さんも赤ちゃんを見に来てくれる。

そういや、わざわざグラーツから3時間もかけて来てもらって、日帰りっていうのもナンだなぁと旦那にそれとなく電話で聞いてもらったら、もちろんうちに泊まる予定でいたらしい。(よく考えたら当然の話なんだけど)

念の為に言っておくが、別にお姑さんが鬼というわけでなく、それどころかできたとてもいい人なのだけど、やはりぐちゃぐちゃになった家の中を他人に見られたくないのは、誰でも同じであろう。


ただでさえ、旅行など数日家を留守にする前は家をピカピカに掃除しないと気が済まない私。じゃないと帰って来たときに「やっぱり家が一番!」と喜べないではないか。

しかし、正産期に入ったのに陣痛はいつ来るかわからない。6月に入って私の身体はますます重くなり節々の骨も痛くなり、掃除はますます疎かになるばかり。ネコ2匹と旦那様は毎日ホコリを生産し(私もだが)、なんか家の中はすごいことになっているような・・・

かろうじて、食事を作った後の台所を片付けるのが精いっぱい。ま、それも自分が次回に料理ができるようにする為にやってるんだけど・・・はっ、いかんいかん、つい愚痴ってしまった。

そんなわけで、部屋が散らかるとブルーになり、ちょっと片付けると「陣痛、来てもいいかな☆」と思う、気まぐれな私であった。