片づけ・掃除 | ciamemo〜オーストリア・リンツより〜

片づけ・掃除

陣痛が来るのを待っている間というのは、演奏会で自分の出番を待っている状況と似ているらしい。とよく聞いていたけれど、実際似ているところが多々ある。

誰も助けちゃくれないし、結局自分一人で乗りきらなければならないという不安。早く来て終わって欲しいと思う一方で、まだ来ないで欲しいと思う煮え切らない気持ち。

ただし!唯一違うのは、出番は「いつ」というのが分かっているのに、陣痛はいつ来るか分からない。こんなにも科学が進歩しているのになんでわからんのじゃ~!!(と吠えたところで始まらないが)陣痛がいつ来るか分かる方法を発見した人は間違いなく(私の中では)ノーベル賞ものだ。

故に、心の準備がままならず、何かと不安定な気持ちでいる。

この不安定な気持ちに拍車をかけるのが、実はお姑さんの来訪。産まれたら実家の母が手伝いで来てくれる予定となっているが、もちろんお姑さんも赤ちゃんを見に来てくれる。

そういや、わざわざグラーツから3時間もかけて来てもらって、日帰りっていうのもナンだなぁと旦那にそれとなく電話で聞いてもらったら、もちろんうちに泊まる予定でいたらしい。(よく考えたら当然の話なんだけど)

念の為に言っておくが、別にお姑さんが鬼というわけでなく、それどころかできたとてもいい人なのだけど、やはりぐちゃぐちゃになった家の中を他人に見られたくないのは、誰でも同じであろう。


ただでさえ、旅行など数日家を留守にする前は家をピカピカに掃除しないと気が済まない私。じゃないと帰って来たときに「やっぱり家が一番!」と喜べないではないか。

しかし、正産期に入ったのに陣痛はいつ来るかわからない。6月に入って私の身体はますます重くなり節々の骨も痛くなり、掃除はますます疎かになるばかり。ネコ2匹と旦那様は毎日ホコリを生産し(私もだが)、なんか家の中はすごいことになっているような・・・

かろうじて、食事を作った後の台所を片付けるのが精いっぱい。ま、それも自分が次回に料理ができるようにする為にやってるんだけど・・・はっ、いかんいかん、つい愚痴ってしまった。

そんなわけで、部屋が散らかるとブルーになり、ちょっと片付けると「陣痛、来てもいいかな☆」と思う、気まぐれな私であった。