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中央園芸のブログ

(株)中央園芸の庭づくりの様子や、日々の出来事



こんにちは、押田です。6月5日~7日に北陸に旅行に行ってきました。

日本造園組合連合会 青年部の全国総会が福井県の芦原温泉で行われましたが、福井から石川、富山へと名園や観光地を見て回りました。






福井県、永平寺。

横浜市、総持寺と並んで、今から750年前に開かれた曹洞宗の大本山。




杉の大木とモミジが美しい境内。初めて訪れました。




石垣。

このわずかなスペースにこれだけの土留めを行うことは、とても技術のいることです。

しかし、日本の城壁を初め、多くの建築物に付随して昔の職人たちは地元で産出される石を積んで、用を足してきました。

石垣には、「練り積み」と「空積み」というものがあります。

練り積みとは、石と石の間をモルタルやコンクリートで接着しながら積むやり方。

空積みとは、この写真のようなコンクリートを使わない、石の積み方。

もちろん、日本の城や古い寺社の土留めなどには、「空積み」の手法で施工が行われています。

この石垣はお城によく見られる、野面積みという積み方です。


土留めをするという目的、崩れてはいけない、強度が出なくてはいけない、という「機能」だけではなく、外観をも美しく見せるという技術。

これは長年日本人が行ってきた「ものづくり」の素晴らしさを物語っていると言えます。


現代土木では、型枠を組んで、コンクリート擁壁などを行うところでしょうか。

同じ土留めをするにしても、空積みの石垣とコンクリート擁壁の決定的な違いは、「空気と水が通るか」ということです。

昨今の全国的に見られる土砂災害にもいえることですが、空気(風)や水など自然の力を抑えることは到底不可能です。空気や水の力を上手く逃がし、弱めることで、数百年もの間、この石垣もそのままの形で残されているといえます。


石垣と建物の間の木々も、この石垣によって、呼吸をし、木々もここまで大きくなりました。

さらに言うと、これらの木々の根ががこの建物や石垣をより強固に支えています。





この石垣は「崩れ積み」という方法。

建物のすぐそばに、この勾配。

上から流れ落ちる土砂をどう逃がすか、この落差に適した土留めとは。


この場所に適した工法というのを、的確に捉え施工されています。

さらに木々の根が、この勾配の土砂を掴み、食い止めています。

このようなことは「数値」で計り、施工されてきたものではありません。

しかし、幾度の台風や大雨、地震にも耐え、このように美しく残されています。


安易に木を伐採し、コンクリートで擁壁や暗渠をつくっても、数十年で耐久年数をむかえてしまいます。

そして崩れてしまえば、さらに強度を増したコンクリート建造物を施工する。

コンクリートを使えば使うほど、水脈は遮断され、さらに空気や水の抵抗をまともに受けることになります。

こんなことをやっいているのが、現代土木というものです。


コンクリートの利点というもの十分にあるとは思いますが、このような日本の先人たちが培ってきた技術をもう一度学び、現場へと知恵を生かしていくべきだと感じます。





シャラの大木。





本当に美しいお寺でした。





建物のすぐそばに、この杉の大木!

現代の建築では、建物を建てる際に、地下にコンクリートの基礎を施工するため、
樹木の根は痛めつけられることになります。

このような大木が残っているということは、建物の地下深くまで根が張り巡らせていることと思います。

「建物に枝がぶつかる」、とか「屋根に葉っぱが入る」とかの次元の話ではありません。

建築物と樹木、自然とは遥か昔から常に寄り添ってきたのだと感じます。




さて、北陸旅行2日目は石川県、小松市。

芦城公園内にある茶庭、「玄庵」。





素晴らしい茶庭。




石と木と苔。シンプルでありながら美しい茶庭の景色を堪能しました。




つくばい周り。




茶室、「玄庵」。





前日の雨が苔を一層美しくしてくれました。




本当に素晴らしい茶庭でした!




続いて金沢に移動し、茶屋街で一服。





雰囲気の良い通り。

やはり金沢は京都の風情によく似ています。




続いて、懐石「つる幸」の庭。




金沢一とも言われる、「つる幸」。

凝縮された日本の庭園美。




こちらも素晴らしかった!




この日の最後に、ふらっと立ち寄ったのが、武家屋敷 「寺島蔵人邸」。





客室からの眺め。




今回の旅行は造園連 埼玉県青年部員4名の旅行でしたが、ここでも写真を撮りまくりました!




ここは古いドウダンツツジが多かったのですが、この古木で350年!






飛び石と苔の美しさ!




作庭志稲田の稲田さんも、確かめるように飛び石を歩きます。 

造園業者として、本当に勉強になった2日目でした!




3日目は富山へ。

南砺市の「樫亭」 。




樫亭内部から、庭園の眺め。




とても歩きやすい飛び石。

見た目の美しさよりもまずは「歩きやすい」という機能を重視している、とのこと。

作庭者の河合さんの言葉です。





南砺市や砺波市など、砺波平野に広がる典型的な景色。

家の周りの耕地で稲作を行い、日常生活に必要な資材を屋敷林から調達するという、つくり。


屋敷林は、風雨や吹雪、夏の暑さ、寒さから守るためだけではなく、

杉葉や小枝は燃料に、さらに家を新築する際には、この杉を建材として使用したそう。

まさに自給自足の仕組み。




このような農家が集まり、「散居村」という集落形態を形成しています。

昔、教科書で見た景色です。家屋の屋根も黒色が多く、景色としても統一感があります。




砺波平野は日本最大の「散居村」の景観が広がる地域。

まだまだこれだけ残されているこの景観に感動しました。




最後は世界遺産、「五箇山 菅沼集落」。

ここは昔から一度は訪れたいと思っていた場所。

ようやく念願が叶いました!


この水田にはおたまじゃくしがいっぱいでした。




建物の前をきれいな水が流れていました。

富山は水が豊富な地域です。




まさに日本の原風景といった感じの景観です。

初めて来たのに「懐かしい」。

子供を連れてまた来たいと思いました。子供たちは果たして懐かしいと感じるでしょうか?




さすがに世界遺産、本当に美しい風景です。

しかし、これはおとぎ話ではありません。

このような生活は数十年前まで普通に行われていたわけです。

現代の生活をすべて失うことはできませんが、先人たちの知恵を学び、現代に活かしていかなければなりません。

地産地消であり、物を大切にする心。自然と寄り添いながら暮らしてきた日本人の姿。


この旅行で様々な事を学びました。

この気持ち、無駄にしないよう心掛けていきます・・・。













こんにちは、押田です。久しぶりの雨、恵みの雨であります。溜まりに溜まっていた写真を整理、ブログも更新いたします。

第12回 ふかや花フェスタ、5月2日、3日のことであります。



今回、日本造園連埼玉県支部、青年部として、

「軽トラガーデン」を展示することになりました。

我々としては初の試みです。

「軽トラガーデン」とは、7~8年前に北陸、富山が発祥と言われておりますが、軽トラの荷台に庭をつくり、展示をするという、なかなか面白い企画です。










今回、青年部員、8名が展示をすることになりました。

仕事も忙しい中、初の軽トラガーデンに戸惑いながらも、前日の準備に追われました。














群馬県支部からも1台展示をしていただきました。

事前に作り置きができるところ、軽トラでそのまま運べるところがこの軽トラガーデンの良いところでしょうか。












こちらは東松山市の小岩造園さん。「かわや」という作品。

当日の朝に搬入、何とか間に合いました。

「かわや」とはトイレのことですね。とてもユニークなアイデアです。













寄居の金子園芸さんの作品。














横から見える景色が素晴らしい!

水辺があり、モミジ、アヤメがあって、奥は鏡が貼ってあります。

天井からの光の加減も計算された、独創的な作品。

金子さんのセンスが光ります。














正面は作庭志稲田さんの作品。

左側は、支部長の操栄造園さん。


前日に考えたという、稲田さんの作品はすごかったです。

昨年京都での技能競技大会でもチームを組んだ羽鳥さんも手伝っていました。

「チーム稲と鳥の魂」の再来です。








大谷石の荒々しい岩肌から水が流れる仕組み。

この2日間は大変暑かったので、とても涼しさを感じました。
















もはや軽トラの姿もよく見えません。

短時間ながら、よくここまで作ったなぁと思います。













さて、我が中央園芸は、軽トラ2台を使わせていただきました。

うちも2日前ほどに準備をしての展示です。














2台の軽トラをどのように配置するか、悩みました。

縦にしてみたり、軽ダンプを上げてみたり・・。

結局、この形に落ち着きました。


「雑木の庭をつくろう!」というタイトルで、いつもの雑木の庭をつくることにしました。



















奥からコナラやトネリコ、モミジなどを植えていきます。
















真ん中に小道をつくる、シンプルな構成に。

5月初めというのに暑い日でした。













いろいろ考えましたが、結局は普段通りの庭に落ち着きました。

ヤマアジサイの藍姫が咲きだしました。























2台つなげると、意外と広いです。

小さな雑木類ですが、けっこうな本数が入りました。













このスペースに軽トラが5台。

ロータリー風に軽トラを配置。

小さな森が出現しました。















会場には、ゆるきゃら全国2位のふっかちゃんが!

相変わらずのふっかちゃん人気です。
横にいる、黄色いのは鴻巣市の何とかちやんです。

忘れました・・。











地元深谷の山一造園さんも、軽トラ2台での展示。
















流木を使い、薪を敷き詰めた豪快な作品。

流木を伝う水の流れが、心地よい作品でした。














軽トラにたけのこ!

春の勢いを感じる面白い景色でした。













今回のふかや花フェスタは天候にも恵まれ、2日間で来場者数はなんと75000人!


多くの方に見ていただき、大変好評でした。


この軽トラガーデン、いろいろな場所でやったり、配置を考えてみたり、走ってみたり・・。

今後、様々な可能性を感じた良いイベントでした。










さて、こちらは5月12日、西武ドーム。


今回、造園連の大阪支部青年部が出展するということで、国際バラとガーデニングショウを見に行きました。

初日の開園直後でしたが、かなりの賑わいでした。











こちらが大阪支部青年部さんの作品。

石を高く積み、水が落ち、流れる。

周囲にも心地よい水音が響きわたります。


国バラは日本でも最大級のガーデニングショウ。

1日の来場者数は3万人規模。6日間で20万人以上の来場数があります。

庭の写真を撮りたくても、どうしても写真に人が入ってしまいます。







青年部の作品ということで、数名が一つのものを作り上げる。これは簡単そうでとても難しいこと。

青年部長の高橋さんも「一つにまとめるのに苦労した」と言われていましたが、様々な要素を木々や植物が調和させたように思います。











横からの景色が素晴らしかったです。


ドームという半室内の環境、多くの人の波をかき分けて、この庭の前に来ると、不思議と心が和みます。

木と水と石と土。

人間の本能的にも癒される庭だったと思います。

人気投票でも上位にランクされたようです。











はるばる大阪からの参戦。

このチャレンジ精神はすごいことです。


一度きりの人生、何事にもどんどんチャレンジしていかなくてはいけませんね。












他に、気になった作品をいくつかご紹介します。


ガーデンショウの常連、造園連の高橋幸雄さんの作品。

シンプルで力を抜いた作品ですが、あっさりと準優秀賞を取りました。











こちらも常連、埼玉、都幾川の木ごころさん。

どことなく懐かしさを感じる作品です。














こちらが今回大賞をとった、埼玉の毛呂山町、シツラエさんの作品。













とてもシンプルで派手さはありませんが、よく考えられた作品です。

風力発電を庭に設け、展示してあるもの全てにメッセージが込められていました。


このような作品が大賞を取るというのは、コンセプトやテーマをいかに消化し、庭に表現できたかを審査員は審査されたのだと感じました。

メッセージ性の強い作品でした。







会場の中のひときわ大きな木立を目指し、近づいてみます。

今回の国バラの見どころのひとつとなっていた、

上野砂由紀さんの「風のガーデン」でした。


大きな木立のまわりにバラや様々な植物が風に揺れる・・。

北海道富良野の雄大な景色を連想させました。

周りもすごい混雑でした。












熱心に写真を撮る女性たち!

造園業界主体のガーデンショウにはない光景です。


多くの女性たちを魅了するバラって本当にすごいなぁとここに来るたびに感じます。












「今年も来ちゃいました!」

神奈川の丸川さんの作品。丸川さんも造園連の青年部です。


全国各地から気合の入った作品が並びました。













この階段も面白かったです。


私にとってバラの庭は縁がないように思ってきましたが、偏見を持たずに、素直な気持ちで見てみると、自分の庭づくりでも生かせるものが溢れています。


これだけ人が集まるガーデンショウは他になかなかありません。


なぜこれだけ人が来るのか、停滞気味の造園業界も学ぶべきところがたくさんあるように思いました・・・。

























































































こんばんは、押田です。5月になりました。GW、暑くもなく、寒くもなく、大変気持ちの良い気候です。

3月から工事に入っていた、深谷市K宅の庭の改修工事が先月、完成いたしました。




外からの景色、新緑が美しい季節です。














最初にK宅を訪れたのは昨年10月。

工事を振り返りたいと思います。

 

お施主様のKさん宅。

「いつかはここに流れをつくりたい」と思いながらも、なかなか思い立たず、そのまま放置されていた様子。













とても広い庭のK宅。

コナラ、クヌギ、モミジ、シャラノキなど、雑木類も植えられていました。

昨年の10月でしたが、日差しが強く暑い日でした。

しかし、大きなコナラとクヌギのおかげで庭に入ると、ひんやりとした空気が流れていました。










所々に石が置いてあります。近隣の産地の石です。

既存の石を利用しながら、流れをつくりたいというKさん。


なかなか面白そうな工事になりそうな予感がしました。





















K宅の横には心地よい水の音が!


この道路の奥で水が湧いていました。

水量も豊富です。













この付近では数箇所で水が湧いていました。


荒川へも近いこの地域(旧花園町)はとても水に恵まれた地域です。
























さて年が明け、3月、いよいよ工事の開始です。


落葉期は置いてある石がとても目立ちます。

無造作に石が置いてあるという状況でした。














まずは、流れ(小川)のルートをイメージします。

木々の間を抜ける小川のラインを描いてみました。
















そして上流、滝口付近。

大きな既存の石の配置をやり直すことにします。


この時期、雨が多く、寒い日が続きました。













上流から下流へ、色々と流れのルートを考えます。


なるべく既存の木々は移植せずにそのまま生かしていきたいところです。






















樹木を掘り取り、移動することは大変なのですが・・。

1m樹木を左にずらしたい、向きを変えたい、

など、どうしても細かいところが気になってきます。


結局、手間はかかりましたが、ほとんどの木を掘り取る(移植する)ことになりました。













上流付近、もう一度、石を組み直します。

上流から下流まで20mほど。長いです。


これほど長い本格的な流れは私自身初めてでした。


気合を入れ直し、流れの制作に取り掛かりました!



















既存の石は地元の三波石や荒川の玉石などです。

一昔前は高値で取引されていた、三波石ですが、現在は価値も下がり、どこにでもある石になってしまいました。


「もっと皆さんの地元の石も見直して欲しい!」

京都の老舗石材屋さん、「北山都乾園」さんがそんなことを言っていたのを思い出します。

地元にある石、既存の石を生かしきることに価値があると思います。


地元を流れる荒川を模し、上流は秩父付近、中流は地元の寄居や花園付近をイメージし、流れを作ることにしました。









下流付近から上流付近を見る。

大まかに木々の移植も終え、その間を小川が流れるイメージ。

なんとなく流れの雰囲気が出てきました。























上流付近。

こちらもだいぶ小川らしくなってきました。

植栽も少しずつ植えていきます。























お施主さんのKさん。

定年後、趣味のゴルフをやったり、畑仕事をしたり、頼まれる仕事をしながら、とても穏やかに、楽しそうに毎日暮らしています。我々から見ても、理想的な暮らしぶりです。


工事の最初、K宅の庭のクヌギの木を伐採しました。

その枝や幹を使ってのシイタケづくりです。


大きくなったコナラやクヌギを伐採し、シイタケづくりに利用する。

昔の里山の生活のようです。

これぞ雑木の庭の最終形です。





「シイタケの菌が余った」ということで、うちでもやってみました。

ちょうどいいタイミングでクヌギの剪定枝を入手。

早速シイタケ作りを行いました。












そんなKさんがシイタケ作りをしている外では、湧き水のところで、おばちゃん2人が洗濯!

「川で洗濯」なんて光景、今どきなかなか見れません。













別の晴れた日は、「野菜を洗う!」

とてものどかな空気が流れる地域です。













我々もこの水路を使わない手はありません。


既存の石を洗うのは、ここを使わせてもらいました。

新人の鈴木君です。

おばちゃんに気を使い、下流側で石を洗いました~














さて、工事の方に戻ります。

流れの石組みも終え、下地のセメントを打ち、いよいよ水を流してみます。













「途中で水音を出したい!」というKさんのリクエストがありました。


途中に2箇所、落差が作ってあります。

うまく水音がするか、実験してみました。

緊張の一瞬でしたが、チョロチョロと心地よい水音が鳴りました!

成功です。




















 川砂利を敷き、ようやく完成が見えてきました。

























最後に、仕上げの植栽作業です。

もちろん雑木類を植え込みます。
















 下流付近も、枕木で橋をかけて、仕上げの作業となります。















ということで、完成です!

表土は落ち葉や枯れ枝を敷き詰める

「雑木林風の仕上げ」。

一気に雰囲気が高まりました。






















中流付近。

左に大きく蛇行していく手前で水音が鳴ります。






















知り合いの人からもらったという、石橋も据えてみました。

左側の平らな石も、元々あったもの。

ベンチとして再利用。















 こちらも元々あったシャラの木々。


雑木の庭の中で、シャラの木は他の木々と順応しにくいといわれています。

しかし、シャラの木を単独で扱うことなく、数本を集め、さらに気勢を考えて植えることで、他の景色と調和していきました。

シャラの小道ができました。



















上流からの眺め。

荒川の上流付近をイメージ。


さらさらと鳴る水音が心地よい庭になりました!






















夕方になり、すべての作業を終えて、新人の鈴木君が道具を洗います。


3月初旬は冷たい水でしたが、工事も終わる頃には水も暖かくなりました。


少し前のニュースで、ここから、数百メートルのところ日本最大級のアウトレットモールが出来ることが決まりました。


ここ旧花園町も以前は田舎町でしたが、現在は花園インターチェンジ付近から、国道140号沿いは郊外型のチェーン店が連続して建ち並びます。

さらに、3年後にアウトレット。

街が栄えることは決して悪いことではありませんが、最近覚えてしまった「水脈」のことが多少気がかりです。

いつまでもこんな素晴らしい湧き水が枯れることなく流れ続けて欲しいと思います。

中央園芸にしては長い、1ヶ月以上にも及ぶ工事となりました。

このような素晴らしい機会を与えてくれたKさんに感謝です。ありがとうございました!

















































こんにちは、押田です。雨の日が続いております。先月からの庭づくりの様子を紹介したいと思います。



 こちらは越谷レイクタウン、1年ぶりになります。

昨年、ペットと暮らせる賃貸物件の植栽工事を行いました。


今回はログハウス風の賃貸物件です。

越谷市の会澤工務店、今回も面白いアイデアの物件です。













植栽工事にとりかかりましたが、土壌が悪い。

そういえば、昨年の物件も土壌が劣悪でした。


やはりレイクタウンは造成地だけあって、残土を埋め立てているところ。しかもよく締固めてあります。

水道管や排水管などが通る場所なので、重機は使えません。

ここは手作業で、コツコツ掘り進めます。









 青い色をしたような土が出てきます。

粘土質で、水も通さないような土。

これでは植物は健全に成育できません。

昨年と同じような劣悪な土壌。


我々はこれを「越谷土」と呼んでいます。

(越谷の皆さんすみません・・)










両スコを使って、深く掘ってみると、多少水の抜ける層に到達しました。















ここに枯れ枝や竹炭を混ぜ、空気と水の流れを良好にしていきます。














植栽地はバーク堆肥、竹炭、タテヤマユーキなどを使い、しっかりと土壌改良を行いました。


このまま植えてしまえば楽なのですが、木々が元気に育つはずがありません。

手間がかかり辛いところですが、仕方がありません、全てはこれから植えられる木の為です。





















そんなわけで、ようやく木が植えられます。
















エントランスもコナラを植えます。

後で、シラカシも横に植えました。


コナラの横は「菜園スペース」になっています。











中庭付近も木々を植えていきました。















現代風のログハウス。

これが賃貸物件というのが面白い。

もちろんすぐに完売してしまったそうだ。


エントランスはコナラを中心とした雑木植栽。


このような建物には雑木がとてもよく調和します。












続いて、鴻巣市N宅。

とてもモダンな外観の建物。


庭全体を我々が工事をするのではなく、

枕木を敷いたり、ちょっとした外構工事はお客さん自らが行うとのこと。

自分の庭は自分でつくる。


効果的な植栽ポイントをNさんとよく打ち合わせをしました。











まずは、広いデッキの前に木を植えます。

室内から見ると、向かいの民家の視線が気になります。


ここは常緑のシラカシなどで視線を遮断していきます。

右側は、つる性の植物を植えるために、Nさんがこの日棚をつくっていました。とても器用なNさんです。













 シラカシ、コナラ、トネリコ・・。

コナラも高さ6~7mクラス。


このくらい高さのある木が入ると、建物がとても引き立ちます。

2階の窓からの景色も良さそうです。












デッキの前の植栽はひとまず完了。

木が植えられ、デッキの上で一休みです。
























続いて、前庭に取り掛かります。


こちらも正面の民家が気になります。


同じように大型の常緑樹が欲しいところです。


今週は毎日のように雨の降る日が続きましたが、この日はなんとか曇り空。


急ピッチで作業を進めます!






Nさんも一緒に作業を手伝っていただきました。


枕木の造作もNさんが自分でプランを考え、施工したもの。


そこに効果的な植栽ポイントを我々が見つけ、植栽していきました。











エントランス部分。

エゴノキとヒサカキの植栽。


仕上げは枯れ枝と落ち葉をミックスした、「雑木林仕上げ」。

土壌の乾燥防止、雑草対策、そして腐葉土となるので土に良い。

見た目もとても自然な雰囲気になります。


この仕上げ方法は、矢野智則さんのワークショップでヒントを得ましたが、枯れ枝や落ち葉を敷くことで、何か命が吹き込まれるように感じます。






作業は順調に進み、1日半で終了。

土壌条件が良く、重機が使用出来たので、仕事がはかどりました。


緑が入り、建物周辺に潤いが生まれました!


あとはNさんが芝生を張ったり、園路を作ったりするそうです。

まだまだ庭は完成ではありませんが、我々の作業はここで終了。







最後にもう一軒。

寄居町のE宅。


煙突のある平屋のお宅。


前庭に雑木を植えます。











基本的に寄居町は土が良いはずですが、ここは土が悪かった・・・。


穴を掘ると50cmほど下から、粘土の層が2mほど続いていました。

越谷土の再来です。(越谷のみなさんすいません・・)












重機が使えるので救われましたが、大掛かりな土壌改良となりました。


この光景に奥さんもびっくりです。














粘土の層はとても手強い。

しかしここで新兵器の登場。水圧式の土壌改良です。

土壌を団粒化させる「EBーA」と植物活力剤のHB-101を混ぜ、粘土層に動噴を使って投入します。













無事に土壌改良も済み、ようやく植栽作業に入ります。


室内から庭を眺め、植栽するポイントや、目隠しをするポイントを絞ります。


何度も室内に入らせていただきました。












コナラ、シラカシを中心とした木立群。


近くの雑木林に行けば必ず目にするものですが、そんな何気ない素材こそが、地域に根ざし、最も自然を再生する力があります。












小雨の降る中、こちらは本日の作業。


エントランスの前の雑木の木立(こだち)。

コナラ、ソロ、モミジ、トネリコ、マンサク、ヒサカキ・・・。


一時暖かくなったところで新芽が出始めましたが、ここ数日の寒さで新芽の開きは止まっています。









こちらも雑木に合う建物です。



連日の雨は作業が進みませんが、植物にとっては悪いものではありません。


たっぷりと水を吸い、もうすぐきれいな新緑を見せてくれることと思います。


来週はもう雨は降らないでほしいなぁ~




































こんばんは、押田です。3月下旬から日本中は桜の話題で持ちきりでした。

開花する、しない、とか、五分咲き、7分咲きとか。

風が吹いたり、雨が降れば、さくらが散ってしまう・・、など。

テレビも大きな事件がなければ、連日サクラのニュースが流れました。




こちらは、地元寄居町の江戸彼岸ザクラ。

3月27日の撮影。


樹齢は150年、高さは18m。

ソメイヨシノよりも一足先に開花するのが江戸彼岸ザクラ。

4月になる前でしたが、満開でした。

青空に伸び伸びと枝を伸ばすサクラ。

寄居町の至宝とも言われる、素晴らしいサクラ。


満開でしかも青空。こんな瞬間に立ち会えることはとてもラッキーでした。 とても美しい景色でした。






そして4月の4日、5日。

私のブログでも何度か紹介した国立市に行ってきました。


国立は南口へと駅を降りるとサクラばかり。

街中でありながら、迫力あるサクラの風景に圧倒されます。













駅のロータリーを過ぎると、こちらもサクラで有名な大学通り。

サクラとイチョウが交互に植えられています。

こちらも満開。













そして、「さくら通り」。

道幅が大学通りよりも狭いため、サクラのトンネルのような景色に!

このような光景が2kmほど続いています。


国立のサクラが咲いたのを見たのは実はこれが初めて。

やっぱりサクラのトンネルは美しい!

この通りを歩いているだけで、とても幸せな気持ちになります。

やっぱりさくらはいいなぁ~

改めて思いました。





今回は、さくら通り沿いの公園で行なわれる、

「くにたちサクラフェスティバル」に「さくらネット」さんがブースを出すということになり、お誘いを受け、私も2日間参加しました。


シュロバッタのワークショップ、ミニ盆栽の即売、切花の販売などを行いました。









シュロの葉でつくる「シュロバッタ」。

昨年、造園連の群馬県支部の方に教わり、深谷の花フェスタでシュロバッタ教室を行い、好評だったので、今回、国立でも披露することに。


なかなかリアルにバッタを表現できるので初めて見る方はけっこう驚きます。









小さなお子さんでも作れます。

今回もたくさんの方に喜んで頂いたので良かったと思います。


2日間でかなりの数のバッタを作りました~












また、今回は久しぶりに創作寄せ植えの盆栽もつくり、展示しました。

一度、「雑木の庭」風の寄せ植えを作ってみたかったのですが、面白い形の鉢があったので、数日前に製作しました。


右側はコナラ、赤松、ネズミモチが入り、苔で山の稜線を表現。

左側はモミジの林に枯れ枝や落ち葉を仕上げ材に。


久しぶりでしたが、これも楽しかった。







サクラ通りの話題に戻りますが、左の大きなサクラが今後伐採予定のサクラ。


樹木医さんの診断により、「C判定、不健全」となり、倒木の危険があることから、開花後に伐採することになっています。












この木の写真を撮っている方を発見しました。


このあたりでも一際咲きっぷりが良いこのサクラ。

おそらくこの木が伐採予定ということは知らないと思います・・。

これだけ見事に咲いたサクラの木。

伐採されてしまうのは何とも無念であります。









 こちらもC判定(伐採予定)のサクラ。

満開だったサクラは徐々に散り始めました。


これが最後の開花になるかもしれないということを、この木はわかっているのでしょうか。

パラパラと舞い落ちる花びらは、まるで涙のように見えました。


こちらを見て、何かを訴えかけるような思いを感じ、国立からの帰り際、思わず写真に収めました。

長い間、美しい花を咲かせてくれた事に感謝です。






こちらは私の家にあるソメイヨシノ。満開です。

隣にある木は山桜。


先日、うちの奥さんと子供と私の両親でこの樹の下で昼間お弁当を作って食べたそうだ。

4歳の娘も数日前から、桜の木の下でおにぎりを食べることを楽しみにしていたようでした。


自分は今年ほどサクラをよく見た年はなかったように思います。

植木屋さんはあまり花見をしないとよく言われます。

それは、毎日樹木と接しているので、サクラを特別な存在にあまり思っていないからだと思います。(私個人的な考えですが・・)。

私も桜よりもハクレンやミツバツツジの方が「春」を感じてきました。

しかし、日本人にとって桜の木はやっぱり特別なものでした。




長い冬を超えて、ようやく訪れる春の景色。

1週間~2週間ほどで散ってしまう儚さ。

この花のおかげでたくさんの人が集い、語り、幸せを感じる。


昨年の11月、あるお客さんの庭に大きなソメイヨシノを2本植えました。

3日前に電話があり、きれいに咲いてくれてよかった、「ありがとう」と礼を言われました。

観光名所のような立派なサクラでなくとも、人それぞれ、自分の家に咲くサクラ、電車の窓から見えるあの大きなサクラ、国立のように街路樹でありながら、自分の物のように大切に思うサクラ。

人の数だけ大好きなサクラの風景があることを今年の春はとても感じました。


造園業者として「日本人の心」といわれる桜の木と、もっと向き合っていかなければいけないと強く思いました。