ふかや花フェスタ&国際バラとガーデニングショウ | 中央園芸のブログ

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(株)中央園芸の庭づくりの様子や、日々の出来事

こんにちは、押田です。久しぶりの雨、恵みの雨であります。溜まりに溜まっていた写真を整理、ブログも更新いたします。

第12回 ふかや花フェスタ、5月2日、3日のことであります。



今回、日本造園連埼玉県支部、青年部として、

「軽トラガーデン」を展示することになりました。

我々としては初の試みです。

「軽トラガーデン」とは、7~8年前に北陸、富山が発祥と言われておりますが、軽トラの荷台に庭をつくり、展示をするという、なかなか面白い企画です。










今回、青年部員、8名が展示をすることになりました。

仕事も忙しい中、初の軽トラガーデンに戸惑いながらも、前日の準備に追われました。














群馬県支部からも1台展示をしていただきました。

事前に作り置きができるところ、軽トラでそのまま運べるところがこの軽トラガーデンの良いところでしょうか。












こちらは東松山市の小岩造園さん。「かわや」という作品。

当日の朝に搬入、何とか間に合いました。

「かわや」とはトイレのことですね。とてもユニークなアイデアです。













寄居の金子園芸さんの作品。














横から見える景色が素晴らしい!

水辺があり、モミジ、アヤメがあって、奥は鏡が貼ってあります。

天井からの光の加減も計算された、独創的な作品。

金子さんのセンスが光ります。














正面は作庭志稲田さんの作品。

左側は、支部長の操栄造園さん。


前日に考えたという、稲田さんの作品はすごかったです。

昨年京都での技能競技大会でもチームを組んだ羽鳥さんも手伝っていました。

「チーム稲と鳥の魂」の再来です。








大谷石の荒々しい岩肌から水が流れる仕組み。

この2日間は大変暑かったので、とても涼しさを感じました。
















もはや軽トラの姿もよく見えません。

短時間ながら、よくここまで作ったなぁと思います。













さて、我が中央園芸は、軽トラ2台を使わせていただきました。

うちも2日前ほどに準備をしての展示です。














2台の軽トラをどのように配置するか、悩みました。

縦にしてみたり、軽ダンプを上げてみたり・・。

結局、この形に落ち着きました。


「雑木の庭をつくろう!」というタイトルで、いつもの雑木の庭をつくることにしました。



















奥からコナラやトネリコ、モミジなどを植えていきます。
















真ん中に小道をつくる、シンプルな構成に。

5月初めというのに暑い日でした。













いろいろ考えましたが、結局は普段通りの庭に落ち着きました。

ヤマアジサイの藍姫が咲きだしました。























2台つなげると、意外と広いです。

小さな雑木類ですが、けっこうな本数が入りました。













このスペースに軽トラが5台。

ロータリー風に軽トラを配置。

小さな森が出現しました。















会場には、ゆるきゃら全国2位のふっかちゃんが!

相変わらずのふっかちゃん人気です。
横にいる、黄色いのは鴻巣市の何とかちやんです。

忘れました・・。











地元深谷の山一造園さんも、軽トラ2台での展示。
















流木を使い、薪を敷き詰めた豪快な作品。

流木を伝う水の流れが、心地よい作品でした。














軽トラにたけのこ!

春の勢いを感じる面白い景色でした。













今回のふかや花フェスタは天候にも恵まれ、2日間で来場者数はなんと75000人!


多くの方に見ていただき、大変好評でした。


この軽トラガーデン、いろいろな場所でやったり、配置を考えてみたり、走ってみたり・・。

今後、様々な可能性を感じた良いイベントでした。










さて、こちらは5月12日、西武ドーム。


今回、造園連の大阪支部青年部が出展するということで、国際バラとガーデニングショウを見に行きました。

初日の開園直後でしたが、かなりの賑わいでした。











こちらが大阪支部青年部さんの作品。

石を高く積み、水が落ち、流れる。

周囲にも心地よい水音が響きわたります。


国バラは日本でも最大級のガーデニングショウ。

1日の来場者数は3万人規模。6日間で20万人以上の来場数があります。

庭の写真を撮りたくても、どうしても写真に人が入ってしまいます。







青年部の作品ということで、数名が一つのものを作り上げる。これは簡単そうでとても難しいこと。

青年部長の高橋さんも「一つにまとめるのに苦労した」と言われていましたが、様々な要素を木々や植物が調和させたように思います。











横からの景色が素晴らしかったです。


ドームという半室内の環境、多くの人の波をかき分けて、この庭の前に来ると、不思議と心が和みます。

木と水と石と土。

人間の本能的にも癒される庭だったと思います。

人気投票でも上位にランクされたようです。











はるばる大阪からの参戦。

このチャレンジ精神はすごいことです。


一度きりの人生、何事にもどんどんチャレンジしていかなくてはいけませんね。












他に、気になった作品をいくつかご紹介します。


ガーデンショウの常連、造園連の高橋幸雄さんの作品。

シンプルで力を抜いた作品ですが、あっさりと準優秀賞を取りました。











こちらも常連、埼玉、都幾川の木ごころさん。

どことなく懐かしさを感じる作品です。














こちらが今回大賞をとった、埼玉の毛呂山町、シツラエさんの作品。













とてもシンプルで派手さはありませんが、よく考えられた作品です。

風力発電を庭に設け、展示してあるもの全てにメッセージが込められていました。


このような作品が大賞を取るというのは、コンセプトやテーマをいかに消化し、庭に表現できたかを審査員は審査されたのだと感じました。

メッセージ性の強い作品でした。







会場の中のひときわ大きな木立を目指し、近づいてみます。

今回の国バラの見どころのひとつとなっていた、

上野砂由紀さんの「風のガーデン」でした。


大きな木立のまわりにバラや様々な植物が風に揺れる・・。

北海道富良野の雄大な景色を連想させました。

周りもすごい混雑でした。












熱心に写真を撮る女性たち!

造園業界主体のガーデンショウにはない光景です。


多くの女性たちを魅了するバラって本当にすごいなぁとここに来るたびに感じます。












「今年も来ちゃいました!」

神奈川の丸川さんの作品。丸川さんも造園連の青年部です。


全国各地から気合の入った作品が並びました。













この階段も面白かったです。


私にとってバラの庭は縁がないように思ってきましたが、偏見を持たずに、素直な気持ちで見てみると、自分の庭づくりでも生かせるものが溢れています。


これだけ人が集まるガーデンショウは他になかなかありません。


なぜこれだけ人が来るのか、停滞気味の造園業界も学ぶべきところがたくさんあるように思いました・・・。