中央園芸のブログ

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(株)中央園芸の庭づくりの様子や、日々の出来事

ご無沙汰しておりました、押田です。

戦後最大の国難と言われた今回のコロナ騒動もようやく収束が見えてきました。緊急事態宣言による自粛生活はおよそ3か月に及び,本当に大変な思いをされた方も多かったと思います。

 

仕事をしたら家に帰り、夜の会議や宴席、イベントも全て中止。不要不急の外出は避け、週末もどこにも出掛けることなくひたすら自宅で過ごす日々。

でも特に不便を感じることはなく、かえって家族といる時間が増えたり、仕事にも集中する事ができ、自分は何をすべきか?ということが明確に見えてきた3か月でした。

 

実は現在、弊社の空き地に3つ目のモデルガーデンを作っています。

まだまだ製作途中なのですが、少しご紹介させていただきます。

 

始まりは、昨年の9月30日の「廃材でつくる小屋づくりWS」でした。

講師は、大地の再生の仲間の佐藤俊君。

場所は、2年前につくった、有機アスファルトの駐車場の隣の広場です。

 

 

 

「どこに建てます?」、「大きさは?」など、ほとんど打ち合わせもないまま、ワークショップはスタート。

設計図もない、即興の小屋づくりが始まりました。

 

まずは、柱で使う丸太の皮をむき、埋込部分をしっかりと焼きます。

 

 

 

 

 

 

 


次に、柱を建てるところに穴を掘り、

 

 

 

 

 

 

 

 

炭や枝葉、コンクリガラなどで多少の緩みを持たせながら軽く突き固め、柱を建てていきます。

柱を焼いて炭化させる事と、埋込部分に緩みを持たせることで、周囲の木々の根を誘導します。

 

 

 

 

 

 

 

 

柱は思いつき?で6角形になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに流木や剪定した枝や幹、余った材木などで補強しながら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上に登れるようにして、、、

 

 

 

 

 

 

 

完成です!

小屋?のようなものが1日で出来上がりました。バンザ~イ!

 

 

 

 

その後、仕事が忙しくなり、そのまま放置・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして年が明け2月、

コロナの影響が出始めた頃、いくつかのイベントや集会が延期になり、時間に余裕がでてきました。

今まで時間がなくてできなかった事を一気にやろうと思いました!

 

 

家の母屋に入る入口に金キャラが植えられているブロック塀があり、

以前から、「風通し」を悪くしているなぁ~、何かいやだなぁ~

と思っていました。

 

それを思い切って解体!

 

 

 

 

 

 

おじいさん、ごめんなさい・・・

でも、植えられていた金キャラとコンクリートガラ、土も全部捨てずに再利用します!

 

 

 

 

という事で、コンクリガラは植栽との土留めとして、再利用。

 

 

 

 

 

 

植栽地をつくり、コナラやサクラ(陽光)、シラカシなどを植栽しました。

風通しが良くなり、スッキリ!

結局、残りのブロック塀も後日、全部解体しました。


 

 

 

 

 

 

 

それから、家族用に自転車置き場が欲しいなぁ~

4台分くらいの大きさがいいなぁ~ということで、

自転車置き場を新設。

 

 

 

屋根部分は廃材の小屋と同じように、手すりをつけて登れるようにしました。

 

 

 

 

 

 

 

それから、車庫や倉庫に荷物や道具が溢れ、

物置が欲しいなぁ~

道具を置くスペースが足りないなぁ~

と思っていたので、

 

 

 

 

道具置き場も新設!

車庫の右側を思い切って切り開いちゃいました~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして4月上旬になり、小屋づくりを再開!

 

 

再び佐藤俊君に来てもらい、少人数で作業を行いました。

 

「こんな材料があります」、「これ使っていいですか?どうぞ!」みたいなやり取りをしながら、2階部分に小さな部屋?をつくる事になりました。

またまた図面も設計図もありません。

 

 

 

 

 

廃材でつくるというより、「即興でつくる小屋づくり」。

駐輪場が焼き板の黒だから、カラフルに塗装をしようという事で、ホームセンターへ走りペンキで塗装。

 

 

 

 

 

 

 

屋根はどうしますか?

六角形?三角?丸形?

う~ん、今日終わる感じで・・・

 

時間の都合もあり、三角の屋根になりました。

中央線の国立駅を彷彿とさせます。

 

 

 

 

 

 

 

ということで薄暗くなるころ、何とか完成!

即興でも何とかなるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、小屋と駐輪場をつなぐ渡り廊下的な通路をつくり、

 

 

 

駐輪場の後ろには、ブランコをつくり、

 

 

 

 

 

 

 

駐輪場の屋根部分に登れる階段をつくり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

階段を上った駐輪場の屋根部分には、「芝生のスペース!」

と思ったけど、

これからは食糧難が来る、農の時代だ!

ということで、菜園スペースに変更。

 

 

 

そして駐輪場から渡り廊下を渡ると見える小屋。

ドアは鮮やかな緑色になりました。

手前に見える木は、コナラです。

 

 

 

 

 

ドアを開けて中に入ると、1m×1mほどの狭~い部屋ができました。

「狭っ!」

 

 

 

 

 

こんな狭い部屋で何ができるのだろう・・・

 

ただ座るだけなのか?

 

 

 

 

 

と思ったら、最近増えたZoom会議にはちょうど良い広さ!

 

周りに人がいないので、とても集中できます。

ただし、夜は怖いので、朝から夕方まで限定です・・・

 

 

 

 

 

 

小屋の周りには、アイビー、モッコウバラ、ツキヌキニンドウ、ブドウなど、つる性植物を這わせます。

夏はブドウの収穫が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

庭の中につくった菜園スペースは「こもれび菜園」と命名。

レタスやらブロッコリーやら、トマトなど、成長もなかなか順調です。

 

大きなコナラの周りにも、ブルーベリーやビワ、ユスラ梅、アーモンド、ジューンベリー、みかん、ヤマモモ、イチジクなどなど・・・    様々な果樹も植栽!

 

野菜も果樹はもちろん完全無農薬、無肥料での栽培です。

(周囲には点穴をあけて、溝を掘り、いつもの水脈整備は欠かせません。)

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナの影響で時間に余裕が持て、現場の仕事をしながら、

「休校している子供の為に・・・」

「こんな庭があったらいいな!」をひとつづつ形にしていました。

 

 

子供たちも良い遊び場になったようです。

でも、結局、一番楽しんでいるのは自分でした・・・

 

 

 

そんなコロナ騒動の真っ只中の4月下旬、あるお客さんから1通のメールをいただきました。

 

 

 

 

 

お庭は本当に元気いっぱいです!

モミジやツツジなど本当に元気いっぱいです。

 

和室は朝いちばんに窓を開けるのですが、すんばらしい静謐な空気が漂っています、見たことが無い白い花も咲いてきました。素敵すぎます。。

 

 

家にいることが増えたのですが、お庭があって、毎日どれほど救われているか知れません。

 

お庭は本当に、pricelessですね!!

 

 

およそ3か月の自粛生活において、一番問題となるのがストレスだと言われていました。

 

ブランコや砂場をつくった数件のお客さんからも、

「庭があって良かった。子供たちもストレスなく過ごせました。本当に助かりました!」

 

 

庭を持つと確かに手間がかかります。

 

水やりをしたり、草刈りをしたり、手入れをしたり・・・

 

でも庭があって、日々植物と向き合う暮らしが、なんと楽しい事か!

やっぱり庭は人々にとって、必要なものなんじゃないかと思いました。

効率や機能性を重視してきた我々の暮らしはいよいよ限界が見えてきました。

 

もっと土に触れ、大きな木々の下で暮らしたい。

木々の周りには、果樹を植えたり、野菜をつくったり、子供の遊び場があったり・・・

土の中もしっかりと呼吸できる環境にしたい。

 

こんな時代だからこそ、本当に体に良いもの、地球にも良いものを提案したい。

 

コロナの影響で庭や植物、農業が注目を集める中、今までの価値観を捨て、今こそ新しい暮らし方を創造し、発信すべき時です。

 

草が生えてもいい、落ち葉が落ちてもいいじゃないか!

 

やっぱり庭は楽しいものだし、ワクワクするもの!

 

モデルガーデンはまだまだ製作途中!

 

 

久しぶりのブログにお付き合いいただきありがとうございました。

先月、千葉で観測史上最大の台 風15号による被害がありました。

同業者であり、同志でもある、千葉市の高田造園設計事務所さんの呼びかけに、災害復旧作業に参加する事を急遽決意、9月15日に ユニックにブルーシートとトラロープ、土のう袋を積んで南房総へ向かいました。

 

現場に到着すると、当日夜からの雨予報に急かされながら、瓦が飛ばされた屋根に登り、ブルーシートを張る作業に追われました。

 

地物の海の幸あふれるお昼を提供してくれたおばちゃんも、

「こんな災害は今までなかった、関東大震災の時でもそんなに揺れなかった、、、」というほど、災害の記憶は、はるか関東大震災まで遡ります。

千葉県南部の房総半島、海岸沿いは、本当に温暖で、海の幸豊かで穏やかな港町だったのでしょう。

 

 

しかしながら、ここ数年、堰を切ったように自然災害は日常的に起こるようになりました。もう、50年に一度の風雨だとか、記録的豪雨なんて言葉は通用しません。

 

千葉では今でも復旧作業が続いているようですが、電気がないと料理も出来ない、トイレも行けないような不自然な暮らしはもう限界なのかもしれません。

現在の生活を見直して、何かを手放す事が必要なのでしょう。

 

倒木した樹木が電線をなぎ倒し、木々がなければ電気の復旧が早かったというような、

「電線の周りの木々は悪者、大きな木々は排除すべき」という現代文明に依存する暮らしに拍車をかける世論。

「本当は木々は我々の味方なんだ、、、」といつも通り次の日から木々を植える毎日を過ごしています。

 

今回の倒木の大きな原因は何だったのか?

是非、高田造園設計事務所さんのブログをお読みください。

 

https://chikyumori.org/2019/09/19/%E5%8F%B0%E9%A2%A815%E5%8F%B7%E3%81%A8%E5%B1%B1%E6%AD%A6%E6%9D%89/?fbclid=IwAR3iJTlGvVjYl8A2lNJXsFnQkDbTcLe4Y8PGXC6WPWqzA3yygN8G27EamyU

 

 

http://www.takadazouen.com/blog/2019/10/post-82-1478323.html?fbclid=IwAR3Z1xGPgY-ZQ4Smj9cP-Fv8NoYPzyKL_YXvZDzq4NTgxPcQvNldVkLjrDM

 

さて、そんな活動をしながらも、近頃はお陰様で、やってもやっても仕事が追いつかない程の仕事のオファーをいただくようになりました。本当にありがたいことです。

でも、社員のみんなと分担しながら、夜遅くまで頑張っても、それでも追いつかない状況・・・。

 

それは、多くの方に必要とされ、頼られる存在になってきたこと。

そして、それは僕にとってずっと「そうなりたい」と思っていたはず。

 

でも気がつけば、「今週は何をしようか?」なんて考える余裕もなく、

お正月までをどう乗り切るか、携帯のスケジュール表を見ながら、頭を悩ませる毎日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は1年半前から、毎月28日に28(にわ)会という、庭師を中心とした勉強会を仲間とともに開いています。

写真は第15回の28会 「造園業は生き残れるか?」 ~海外から見た日本の造園業の強みと弱み~

の様子。

毎回プレゼンターやテーマを決めて、庭師や緑化の関わる方々が、議論する場。

 

 

8月28日の第17回28会での事。

この日は「植物の新しい可能性を探る」というテーマで、2名のプレゼンターが登壇しました。

ハーブ苗や無農薬でさつまいもを栽培する川口市のPlants Art Worksの鈴木氏。

この日は、自身のプレゼン後、無農薬で自家栽培したミントを使った「モヒート」というドリンクを作り、参加者に1杯500円で振る舞った。

これがまた美味しい!

これは売れるね、と誰もが思いました。

 

でも、商品を大量に栽培し、大量に売るというやり方をせず、自分がコラボしたいお店にのみに声を掛けているとの事。

また、1つの街に1店舗と決めて卸しているという。増やし過ぎず、お互いに付加価値をつけるというやり方。

限られた土地の中での栽培なので、品質を上げて坪単価を上げる努力をし、自分の目の届く範囲で商売を行っている鈴木氏のプレゼンでした。

 

 

 

 

 

2人目のプレゼンターは、熊谷市で植物と鉢のセレクトショップを経営する、MIMONOさん。

園芸売店をやりながら、観葉植物のレンタルやお庭の施工の他に、貸し農園をやったり、イベントをやったり、オーガニックフェスに出店したり、、、敷地内にはカフェも併設しています。

 

本業の店舗経営の他にこれだけ色々な活動をやっていくと、休みがなくなっていくパターンが多いと思いますが、MIMONOさんは、週休2日だという。

 

「自分は特に何もやっていません。」とMINOMOさん。

自分だけが頑張りすぎないというスタンスを持ちながら、

能力のある人とコラボすることで、自分は運営側にまわる。

 

 

 

とても魅力的な2人のプレゼンでした。

 

 

僕は、今まで20年以上造園の仕事をしてきましたが、最初は家族経営でした。

でも社員を一人募集し、もう一人増やし、さらにもう一人増やし、社会保険に入り・・・

僕は会社経営や商売というのは、だんだん大きくしていくものが当たり前だと思っていたところがありました。

 

でも、鈴木氏とMIMONOさんのやり方は、とても贅沢な生き方に感じました。

 

自分の中の当たり前だと思っていたことが、崩れ落ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の尊敬する西任暁子さんのセミナーに参加した時に、「手放す」という事を知りました。

 

人には、セルフイメージがあるといいます。

例えば、自分は人前で話す事は苦手だとか、いざという時にミスをする人間だとか・・・

子供時代の経験や、誰かに言われた一言をずっと引きずりながら、そのセルフイメージから抜け出さない人は多いと思います。

 

でも本当にそうなのだろうか?

 

本当は、話す事が好きなんじゃないか?

いざという時には、頼りにされたいんじゃないのか?

 

 

パートナーや社員に対して何かを頼んだ時も、

 

全然出来てない、何をやっているんだ・・・

ここまでしか進んでいないのか・・・

 

そんな気持ちになったところで、誰が幸せな気持ちになるのだろう。

「ここまで、やってくれたんだ!」

相手に対する過剰な期待や依存を手放し、事実だけを受け止める。

 

穏やかにフラットな気持ちでいる事で、逆に感謝の気持ちが湧いてくる。

 

 

 

 

 

 

自分の中のセルフイメージや今まで当たり前だと思ってきたことは、単なる思い込みや妄想の世界である事を認識し、そんな意識を手放してみる。

 

そして、心の中に余裕が生まれ、頭の中が「空(から)」になった時、

人は色々なアイデアや、やるべき事が自然と降りてくる。

それがその人の使命というものなのだろう。

 

 

僕は、植物や木々が好きで、無我夢中で働いてきました。

 

でも、休む間もなく頑張っても、時はどんどん過ぎて行きます。

この辺りで、少し立ち止まり、自分自身の暮らしや仕事への向き合い方を見直そうと思いました。

 

僕はまだまだやりたいことはたくさんあります。仕事も大好きです。

でも今後は少しペースを落としながら、仕事をしていきます。(お待たせしているお客様、大変申し訳ありません、、、)

でもそれは僕自身のためだけでなく、社員や家族、地域、そしてお客様のためでもあると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心の中にゆとりがあると、見える景色も不思議と変わってきます。

まだまだ暑い日が続くようですが、早朝に圃場を歩くと、秋を感じるようになりました。

 

夏場、草刈りに追われていた圃場の草たちも、ようやく落ち着いてきたように思います。

僕も、昔は除草剤を撒いたりしていた時期もありましたが、今ではこんな草原の風景がとても愛おしく感じるようになりました。

草が嫌いな人は世の中に多いと思いますが、そんな気持ちを手放してみるのもいかがでしょうか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログの最後に中央園芸のワークショップのご案内です。

 

 

中央園芸敷地内にて、「廃材を使った小屋づくりワークショップ」第2回目を開催致します!
使用材料は丸太や流木、角材、剪定枝など、廃材や余っている建設材料を使い、小屋を作ります。
9月30日の第一回目で、柱を建て、板を張り、上の段に登れるようになりました。

 

 

第二回目は、屋根を施工し、周囲に草花や下草、木々を植えて彩りを持たせます。
また小屋づくりだけでなく、その場に合った周辺環境づくり(水脈整備)も行い、生き生きとした空間に仕上げます。

今回も特に設計図はありません。
どんな屋根になるか?
どこに植物を植えるか?
はしごはどうする?
その場でアイデアを出し合いながらの現場合わせで施工、今までなかったような独創的な小屋にしたいと思います。(どんなものができるかな?)

 

講師:佐藤俊

(一社)大地の再生 結の杜づくり 理事、 合同会社 杜の学校 植旬 代表 

庭師。 新潟県村上市出身、神奈川県川崎市在住 日本大学生物資源科学部卒業 。

2015年から師匠の矢野智徳氏と共に日々日本全国の「大地の再生」の現場を巡業。

環境再生の手法を学び、傷んだ自然の環境再生施工、 更にその手法を研究し、普及啓発の活動も行う。

現在は(一社)大地の再生 結の杜づくりでは、現場施工、技術部門のリーダーとして指揮を執る。

大地の再生視点を取り入れながらも、ガーデニング設計施工、多肉・フラワーアレンジ、 アースバック、枝小屋作り等、植物を知り尽くした繊細なセンスを生かし、 独自の世界観を表現する。

 

講師サポート:押田大助

埼玉県寄居町 (株)中央園芸 代表取締役。

2014年から、矢野智徳氏の大地の再生講座に参加。水脈・気脈理論を取り入れた庭づくり

を日々実践している。(一社)大地の再生 結の杜づくり 代表理事。

 

 

日時  2回目 10月21日(月) 

9:00集合・受付 9:30開始 17:30分終了予定

 

集合場所 株式会社 中央園芸 埼玉県大里郡寄居町用土2308-2

 

 

講座費用  1日3,500円(昼食別)

(※昼食ご希望の方は、お弁当を注文しますので、別途500円かかります。)

*プロの方でなくても参加できます。

 

持ち物 腰道具、電気工具(インパクトドリルなど)タオル、飲み物など。

 

服装 作業着、雨具、手袋。

重機を使用しますので、安全靴やヘルメット、厚手の手袋などあればご持参下さい。

 

タイムスケジュール

 

9時00分 中央園芸集合、受付

9時30分~ 講座開始、自己紹介、実作業

12時~13時 昼食

13時~17時 実作業 (途中休憩あり)

17時~17時30分 質疑応答、まとめ、解散

(時間は延長することがございます。ご了承ください。)

 

 申し込み

〇参加者氏名 〇参加希望日 〇住所 〇当日連絡の取れる電話番号 〇交通手段(車か電車か) 

〇領収書希望の方は宛名 〇昼食希望の有無

 

以上を明記し、以下のメールかFAXにて受け付けます。

info@chuou-engei.co.jp

FAX 048-584-0868

 

締め切りは10月19日(土)まで。

*ご不明の点がありましたら、メールか、担当の濱田までお問い合わせください。

埼玉県大里郡寄居町用土2308-2  担当:中央園芸 濱田 090-7207-0518

 

主催: 株式会社 中央園芸 

 

 

 

 

次に、ブログ内でも紹介した、28会のご案内。

 

第19回の28会は、「街づくりに緑化がどう貢献できるか?」というテーマで開催します。
今回のプレゼンターは、寄居町のタウンマネージャーとして活躍する、上田嘉通氏。
全国の過疎地域や、離島など様々な地域で街づくりやコンサルティングをされてきた上田氏。街づくりと緑化の関わり方や緑化産業が地域にとってどう貢献できるのかなど、お話しいただきます。



料金:1500円(食事・ソフトドリンク付き)
場所:ハルニレカフェ(埼玉県深谷市東大沼100-1)
    JR高崎線深谷駅より徒歩18分
日時:令和元年10月28日(月)
   開場 18時30分(先に食事をお願い致します) 
   開始 19時~
   終了 21時30分頃

締め切り 10月25日(金) 
問い合わせ等、メールアドレス k.sakai@yamaichizouen.co.jp 
28会事務局 山一造園(株)

プレゼンタープロフィール
『上田 嘉通 / Yoshimichi Ueda』 
1981年埼玉県寄居町生まれ。(株)まちづくり寄居タウンマネージャー、(一社)離島総合研究所代表理事。
海外の都市開発、東日本大震災の復興支援を経て全国の過疎地域・離島地域のコンサルティングに従事。まちづくり、コミュニティデザイン、アーバンデザイン、地域課題解決のビジネスモデル構築などが専門。
全国のコンサルティングをしながらも、自分の地元に何もできていないことに違和感を抱き、2018年寄居町にUターン。地元のまちづくりを行いながら全国の離島振興にも携わっている。総務省地域力創造アドバイザー。



===== 28会(にわかい)って? =====

人気職業ランキング(13歳のハローワーク)にて、建築士や大工さんが上位にランクインする中、庭師や造園家は100位にも入らない、ランク外だという事実を知りました。

どうしても技術を磨く事だけに集中してしまう庭師の世界ですが、もっと学ぶべきことが他にもあるのではないか?
それはお客さんへのプレゼン力であったり、世間への発信力であったり、建築家と対等に話せる知識や話術であったり・・・
「造園の仕事がもっと魅力ある職業になるためには、どうしたらよいか?」そんな事を皆で考える場を作りたい、そう考えたのが28会の始まりでした。


===== 今までの28会  =====
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【第18回28会 9月30日】
第18回の28会は、「デーブルディスカッション」を行いました。
4人で1つのテーブルを囲み、ひとりひとり自己紹介を行い、「自社の強みと弱み(困っている事)」について自由にお話しいただきました。
また、最後にそれぞれのテーブルで話されたことを皆さんの前でシェアしていただきました。今回はじっくりと参加者同志話ができて、あっという間に時間が過ぎ、今後、新しいコラボが生まれていく予感がしました。
ハルニレカフェにて、参加14名。

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【第17回28会 8月28日】
第17回の28会のテーマは、「植物の新しい可能性の探る」でした。
まず鈴木達也氏が、野菜やハーブ苗の生産など、自身の活動報告をし、その後無農薬栽培のミントを使った「モヒート」をつくり参加者に販売。1杯500円のモヒートは好評で、参加者のほとんどの方が頼まれました。
続いて、MIMONOの小松原氏。植物と植木鉢に特化した園芸売店を熊谷市にて経営。カフェを併設し、貸し畑をやったり、イベントを開催したりと活動は多岐にわたる。スタッフは、小松原氏と妻と息子(部長)、猫(広報担当)と家族経営だが、様々人とコラボし、MIMONO ARCADIAというチームとして活動しています。
鈴木氏、小松原氏とも、植物を大量生産して大量消費に繋げるという考えではなく、植物を通し、新しい商売の形を模索しつつも、丁寧に顧客に向き合う姿勢が印象的でした。

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【第16回28会 7月30日】
第16回の28会のテーマは、「参加者フリースピーチ」でした。
ひとりひとり3~5分ほどで自身の活動やこれからやりたい事などをスピーチしていただきました。
また、28会に関するご意見や、今後取り扱って欲しいテーマなどアンケートも実施。今後の参考になるご意見を多くの方に書いていただきました。
ハルニレカフェにて、参加者23名。

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【第15回28会 6月28日】
第15回の28会のテーマは、「造園業は生き残れるか?」
海外から見た日本の造園業の強みと弱みとは・・・
メインスピーカーとして(有)近藤園の近藤勝美氏に、自身の活動から造園業界の強みと弱みについて報告していただき、現在造園会社で働くモルドバ人のヴァタリエ氏、フランス人のトーマス氏の二人には、「海外から見た日本の造園業」についてお話しいただきます。日本で働く庭師は海外の方から見れば、とても尊敬される存在であること。また、今後の造園のキーワードとしては、「持続可能」、「オーガニック」、「ローメンテナンス」などの意見が出ました。参加者は過去最多の43名。


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【第14回28会 5月28日】
第14回の28会は、異なる業界のお二人にお話しいただきました!生産者を代表してエディブルフラワー生産卸し販売Y’s Flower 高橋義治さん、資材メーカーから 東邦レオ株式会社 石原慎也さん。
テーマは「今後の緑化産業について」ということで、異なる視点からのプレゼンに、とても有意義な会となりました。
ハルニレカフェにて、参加者22名。


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【第13回28会 4月28日】
第13回の28会は、深谷で行われた「第16回 ふかや花フェスタ」イベント最終日ということで、17時より懇親会付きでスタート。
プレゼンターには、堀久恵さん<花音(kanon)>、金子峻昌さん <有限会社金子園芸>という現在各方面でご活躍されているお二方にお話しいただきました。
テーマは「魅力あるワークショップ、緑化イベントを考える」。初参加の方も多く、とても学びの多いプレゼンとなりました。ハルニレカフェにて、参加者25名。


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【第12回28会 3月18日】
第12回の28会は、大地の再生講座 矢野智徳氏を講師とし、次世代の駐車場「有機アスファルト」の施工を実施しました。
誰もが初めての有機アスファルト舗装工事に、皆さん積極的に作業して頂き、無事に2台分の駐車場を完成することができました!中央園芸圃場にて、参加者20名。


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【第11回28会 2月28日】
28会発足から1年が経過。記念すべき第11回の28会は、28会の発起人である【山一造園(株) 酒井亨介氏】が「造園業界を客観視する」というテーマで、【(株)中央園芸 押田大助氏】が「大地の再生のススメ」というテーマでプレゼンを行いました。
様々な出会いと議論を重ねてきた28会発起人2人によるの熱いプレゼン。参加人数も多く、大変盛り上がりました!深谷 ハルニレカフェにて、参加者34名。

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【第10回28会 1月28日】
2019年度初回、第10回の28会は、【中村農園(深谷市 グランドカバー生産)山本 丈二氏】と【(有) 煉創(熊谷市 ガーデニング・エクステリア専門店)高橋 哲男氏】の2名にお話しいただきました。最先端のグランドカバー(下草)生産現場からの話題提供を山本氏に、自身が感じたマーケティングのトライ&エラーの報告を高橋氏に。参加者同士、有意義な情報交換がなされました。深谷 ハルニレカフェにて、参加者29名。


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【第9回28会 12月28日】
2018年度最後の28会は、年末の仕事納め、皆様が主役の忘年会を開催しました。
2018年の活動や反省、来年の抱負などを自由にお話しいただきました。年末のお忙しい時期に関わらず9名の方にご参加いただきました。深谷 ハルニレカフェにて、参加者9名。


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【第8回28会 11月28日】
「フラワー&プランツコーディネーター 花思草の瀬沼泉氏、造園家 シツラエの村田康行氏によるプレゼンテーション」

〇 花思草の瀬沼泉氏。
誠文堂新光社の月刊「フローリスト」に数回作品掲載。 2017年秋より自然循環の考えを取り入れたサーキュレートフラワーガーデン施工&レッスンを開始。 技能五輪オリンピック埼玉県代表出場、
2016年 FB内の「第4回変態カップ おぼろ月編」優勝などの経を持つ 

〇シツラエの村田康行氏
現在、自然と共生できる農薬や肥料を使わない、オーガニックな庭づくりを 目指し庭づくり・植栽を行っている、2015 第17回国際バラとガーデニングショウ大賞受賞(国土交通大賞)などの経歴を持つ 

多方面にて活躍中のお二人に現在の活動やこれからの展望など自由にお話しいただきました。生産者と施工者でコラボする、新たな可能性も生まれた素晴らしい時間となりました。深谷 ハルニレカフェにて、参加者20名。


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【第7回28会 10月29日】「ハウステンボスの庭を検証する」

 長崎県の『ハウステンボス』で10月に開催された世界フラワーガーデンショーに、28会のメンバーが造園連青年部の有志と共に出展しました。
圧倒的な技術力と全国組織である人員をもって作庭したにも関わらず、結果は8団体中4位という審査結果に。なぜ、1位を取れなかったのか?園芸・花分野の方も招き、パワーポイントを使いそれぞれの作品を見ながら、皆で検証しました。

庭の構成やコンセプト、花の扱いなど・・・参加者それぞれの分野の視点から率直な考えや問題点などをお話しいただきました。
作庭に参加したメンバーも、何が問題だったのかを振り返る良い時間となりました。花を扱う人の色使いの話しがとても興味深く、色の使い方や合わせ方で与える印象が変わる事を聞きました。
今後のガーデンショーや庭づくりにおいてもとても勉強になる28会でした。深谷 ハルニレカフェにて、参加者18名。


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【第6回28会 9月28日】テーマは「造園業と顧客創造」

 講師に龍前篤司氏(ダイエイプロビス(株) 副社長)をお招きし、庭師にとって、あまり学ぶ機会のない「経営」の分野の勉強会を開催しました。
変わりつつある社会情勢の中で、今造園業に求められることとは何なのか。どんな視点を持って進むべきなのか、掘り下げた内容をご講話いただきました。講話の後は懇親会にて、参加者の方々同士でも交流を深めることができました。
熊谷プレイスホールにて、参加者31名。


      28会 実行委員   山一造園(株) 酒井亨介 
               (株)中央園芸  押田大助

 

 

以上です。

 

僕は2児の父なのですが、最近はお陰様で連日たくさんのお庭の仕事をさせていただくようになりました。それは本当に嬉しい事なのですが、一方家族と過ごす時間というのは、本当に僅かなものになってしまいました。

たまに5歳(年中)の長男と一緒に遊びに行ったりすると、「かわいいお孫さんですね!」とか言われる事が多い(笑)・・・・押田です。

 

 

お盆休み明けの19日月曜日は、5歳の長男の通う保育所の一日保育士体験というのがありました。

これは、普段子供たちが過ごしている環境を、保護者が1年に1度体験するというもの。

実際に何をするかというと、同じクラスの子供たちと一緒に遊んだり、給食を一緒に食べたり、それを配膳し、片付けたり、、、主には保育士さんのお手伝いをしながら1日を過ごします。

 

この日朝9時に息子と一緒に保育所に行くと、まずは朝の挨拶をして、みんなで歌を歌ったり、体操をしたりしました。その後、少し室内で遊んだ後は、外で遊ぶ事になりました。

 

夏の晴れている日はプールに入ったりもするようなのですが、この日は比較的日差しが少ないということで、外遊びになったようです。

 

この保育所の敷地内の裏手(北側)には、僕がこの保育所に通っていた頃からある、大きなケヤキがあります。しかし、それ以外に樹木や植物は少なく、敷地内の僅かな草地に生息するバッタやトンボ、セミなどをみんなで捕まえ、虫かごに入れたりして遊びました。(昆虫は後ですべて逃がしました)

ちなみに、この保育所の周りは、除草剤で茶色の草が繫茂する環境です・・・

 

 

 

その後子供たちと給食を食べ、お昼寝をする時間の前、パパ先生(教室内でそう呼ばれる、)の大きな役目として、「絵本や紙芝居の読み聞かせをする」、というのがありました。

 

「絵本や紙芝居を自由に選んで来て下さい」と担任の先生に言われて、息子と事務所に移動、100種類以上もある紙芝居の中から読み聞かせをするものを選ぶことになりました。

 

事務所に入ると、別の先生がデスクワークをされていました。

「押田さんもこの保育所を出られたのですか?」

「はい、そうです!かれこれもう40年以上も前のことですけど(笑)」

「そうですか、ここもあと1年ちょっとで終わっちゃうんですよね・・・」

 

「ああ、そうでしたか!そういえば噂では聞いていましたが・・・、そうですか、本当になくなっちゃうんですね~」

ただ、ちょうどうちの息子がこの保育所の最後の卒園生になるというタイミングである事は初めて知りました。

 

 

そんな話をしながら、読み聞かせをする紙芝居を物色していました。

紙芝居は確か100~200タイトルくらいあり、ひとつひとつ内容を見て選んでいる時間もありません。

「何がいい?」と、息子と悩みながらも、ひとつ気になるタイトルを発見しました。

それは、「森のレストラン」という題名で、もう内容を確認する時間もなかったので、息子にも見てもらい、「これにしよう!」という事になりました。

 

僕は、「森のレストラン」の紙芝居を手に取り、息子と手を繋ぎながら、教室に戻ります。

「そうか、この保育所なくなっちゃうんだ~」と息子に話しかけながら、廊下を歩いていると、急に涙がこみ上げてきました。

この保育所は僕が通っていた頃から何度か修繕はされましたが、建物も教室も当時からほとんど変わっていません。特に保育所の長い廊下は、当時からの面影を強く感じるところで、幼い頃の記憶がよみがえってきました。

 

僕も年を取ったけど、こうして自分の息子とあの頃と同じ長い廊下を歩いている現実・・・

僕もこうやって育ててもらったんだなぁ・・・

 

 

僕は教室に戻り、10人ほどの子供たちの前にある椅子に腰掛けました。

 

みんなが一斉に注目する中、紙芝居の封を開けました。

何枚か紙芝居をペラペラとめくると、樹木の幹にたくさんの昆虫が集まっている絵が見えました。

それを見て僕は、「自分の伝えたい事と同じかもしれない・・・」と感じ、この物語を全力で子供たちに伝えようと思いました。

 

「パパ先生は、毎日みんなが住んでいるようなお家の庭に、木をたくさん植えて、森をつくるお仕事をしています。今日は森のレストランという紙芝居をします!」

 

紙芝居が始まると、スマホや動画に慣れた現代の子供たちでも、蝶々やカナブン、スズメバが次々に登場する物語の展開にハラハラドキドキ、こちらを見る真剣な眼差しを感じました。

 

そしてこの物語は、主人公の子供と父親が夜にコナラの様子を見に行くというシーンがありました。

コナラを懐中電灯で照らすとクワガタを発見、そして次にカブト虫が登場し、クワガタと対決。

昆虫界の横綱と呼ばれるカブト虫は、自慢の角でクワガタを追いやり、カブト虫が樹液にありつくという展開。でもその周りには、たくさんの昆虫が樹液に集まっている。

「今日も森のレストランは大盛況!」・・・という物語。

 

 

 

実は、僕の家でも全く同じような事が起こっていました。

今年の春、庭に植えたコナラの木に、7月くらいから大量のカブト虫が集まっていました。

それはもう、びっくりするくらいの数で、それはまさに【行列のできる森のレストラン】状態。

 

日によっては、蝶々やカナブン、スズメバチ・・・

クワガタとカブトムシが戦うシーンも何度か目撃しました。

夜には、懐中電灯を持って、何度か子供たちを連れてこの木のところに見に行った事もありました。

 

「もっと木々や生き物に親しんでほしい!」そんな思いを持ちながら、紙芝居の読み聞かせは終わりました。

「紙芝居、うちと同じ話だったね、、」と後で息子に話しかけると、お互いの顔を見てニヤリと笑いました。

 

 

 

「リーン、リーン、リーン。」

子供たちがお昼寝をする大部屋には、毎年近所の方が持ってきてくれる鈴虫の鳴き声が響きます。

先生たちが子供たちを寝かしつけた後、担任の先生と面談をする時間を頂きました。

 

いつも息子がどのように過ごしているのか、先生からお話しがありました。

 

息子は4月生まれでクラスで一番お兄さんなので、周りの子供の事をよく面倒を見ているということ。

2ヶ月ほど前、元気のない時期が続いたということ。

パパ先生が来る日を、カレンダーをめくりながら何か月も前からとても楽しみにしていた事、など。

 

 

「子供なんて、毎日遊んでいるだけだと思っていましたが、色々と考えているんですね~」

僕は仕事に追われている日々に少し後悔しながらも、もっと子供と一緒にいる時間を作りたいと思いました。

 

担任の先生から、「他に何かありますか?」と聞かれ、敷地内の環境の事を話しました。

「もっと大きな木がたくさんあれば、木陰があって涼しいのですが・・・」

 

そういえば、長女の保育士体験の時も同じように思い、高田造園設計事務所さん施工のN幼稚園の写真を印刷して見せた事を思い出しました。

                       

                                庭NIWA2014秋号より

「こんな木々に囲まれた環境にしたいですね!」

そんな事を話したのが、4年前だったか。

 

 

 

 

あれから1年後、保育所の大きなイチョウが極度に強い剪定をされていることがありました。

数少ない敷地内の木々の中、せっかくの木陰を作ってくれるものをこんな姿に・・・

その時はさすがに町役場に、「少し酷すぎるのではないか、日陰がなくなるのではないか」と電話したことがありました。

 

しかしながら、あれから保育所の環境は木々を植えられて森になった訳でもなく、ただただイチョウの木は時間をかけながら枝葉を少しずつ茂らせ、元の姿に戻ろうとしていました。

 

 

 

もっと木々があれば、、、と思いながらも何も変わらない現実。

そして、あと1年半でなくなってしまう保育所。

自分の子供の通う保育所くらいは何とかしたい、と思いながらも結局何もできなかったという無力感が僕の中に漂いました。

 

 

しかしながら、極度に強い剪定をされながらも、再生しようとするイチョウのたくましさは、一筋の光を見たような心境でした。

 

 

弱っている樹木の周りに点穴を開ける様に・・・・  それは、気づいた時で良いのかもしれません。

水が停滞していたり、死んだような土でさえも、新鮮な空気と水が土の中に入れば、「待ってました」と言わんばかりに事態は好転し、再生に向かっていく。

 

「言っても仕方がない、どうせ無理だから・・・」と諦めたら終わり。

何度もボールを投げ続けることで、いつかそれに気付く時が必ず来る。

僕はそう信じたいと思います。

 

 

子供たちの育つ環境というのは、本当に大切な事。

教育の事、健康の事、そしてこの国の将来の事など、これから子供たちにはたくさんの課題が突き付けられてくることと思います。

しかしながら、全てのベースとなるのが、土の中の環境づくりから木々と共存できる社会づくりではないか、と今は確信しています。

 

そんな仕組みづくりを僕は諦めずに続けていきたいと思います!

 

 

 

 

我が家の森のレストランは、最近お客さんが少なくなってきました。

もう秋も近いですね・・・

 

 

こんばんは、押田です。


梅雨が長引いたと思ったら、猛暑の日が続きます。

近頃の夏の暑さは、我々のような屋外で長く仕事をしてきた職人でさえも、耐え難いものがあります・・・。

昼間移動で車に乗っていても、外に出て遊んでいる子供なんて全くいません。

むしろ、外に出ては危険です!外出は控えて下さい!

なんて、1日中エアコンのお世話になっている人がほとんどかと思います。

 

しかしながら、我々は毎日炎天下の中で仕事をしている訳で、

たまにコンビニに行ったり、何かの会議で施設内に入ると、エアコンの効きすぎた室内は心地よいというよりは、寒くて不快に感じてしまう事がよくあります。

 

そんな日々の過酷な炎天下の現場の中でも、ふっと木陰に入った時に感じる涼しさの方が、エアコンの涼しさよりも心地よいと感じてしまうのは、木々を扱う者だからでしょうか。

いつも「もっと木々の力を活かせたら」と思う今日この頃です。

 

前置きが長くなりましたが、今年に入り大地の再生の活動と共に、弊社では個人邸や企業等の庭づくりの機会をたくさんいただき、ブログを更新する暇もないほどでした・・・。

 

紹介したい案件はたくさんあるのですが、今回は春から行った現場を3件ほどご紹介させていただきます。

 

 

 

 

まずは伊勢崎市の企業様のご依頼。

事務所の一角、社員(職人さん)の休憩所の造園のご依頼があり、先週末に完成しました。

 

 

こんな猛暑の中でも、この空間に入ると、ひんやりした空気が流れます。

 

外に目を向けると炎天下の灼熱地獄!この日の最高気温は36℃。

試しに、奥の「アスファルト舗装の歩道」、「白いタイルの上」、

そして休憩所の「ハナマサの(固まる土)洗い出しの上」の表面温度を計測してみました。

 

 

 

この休憩所の横(奥)のアスファルト舗装の表面温度は、

なんと60℃!まさに灼熱地獄!

 

 

 

白いタイルは47℃。

 

 

 

そして、この休憩所の中は、31℃。

とても涼しく感じます。

この休憩所は、事務所2階へ向かう階段の影になっている部分もありますが、コナラや常緑ヤマボウシ、アオダモ、モミジらのおかげで、直射日光を緩和し、木陰を作ってくれています。

木陰のありがたみを感じる休憩所になりました。

 

施工前の写真から、完成までをご紹介します。

施工前、ここにいくらベンチを置いても、何だか休まりませんね・・・

 

まずは雑然としている周囲の視線を防ぐため、1.7mほどのウッドフェンス(焼き板仕上げ)を外周に製作します。

所有する防火水槽は、丸竹や焼き板で囲い、周囲に馴染ませることにしました。

 

 

最後に木をたくさん植えて完成です!

 

 

 

 

中央園芸にしては珍しく?竹をあしらい、苔を張り、飛び石を打ち、和の空間を演出しました。

暑さに負けず、この休憩所を利用して頑張って欲しいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いてこちらは、前橋に本社を持つ、立見建設(株)の高崎の住宅展示場(上毛新聞マイホームプラザ)。

 

今年の春、チームネットの甲斐徹郎先生のプロデュースの元、花音の堀さんの植栽担当として、高崎展示場のリ・ガーデンを行う事になりました。

 

ということで4月19日、

社員の方々も一緒に参加していただき、ワークショップ形式で植栽工事を行いました。

 

 

木を植えれば、落ち葉は落ちるし、毛虫はつくし、枝は伸びるし・・・

とにかく木を植える事は、面倒くさくて、煩わしいもの・・・

 

住宅メーカーの方々も木を植える事に抵抗がある方はとても多いと思います。

 

何のために木を植えるのか?

どうすれば害虫の発生が抑えられるのか?

簡単な剪定のやり方とコツは?

そんな煩わしさを一つ一つ解消するように、ワークショップを進めていきました。

 

 

エントランス前にある既存のモミジには、よく害虫の発生(アブラムシ、イラガ・・・)があったそう。

 

僕が考える対策としては、

モミジのそばには、直射日光を遮る高木樹木(コナラ)が必要だということ。

そして、植栽した後は、低木、下草などグランドカバーを植栽して、土をむき出しにしない事!

 

ということで、モミジの横にコナラを植える事に。社員の方々にも、実際に穴を掘ってもらいました。

しかしながら、穴を掘ってみると、土が固い!

これだけ固い土では、植物の生育も健全にはいきません。

しっかりと土をほぐし、土に空気を含ませ、その後に木を植えていきます。

 

 

木を植える事は、単なるデザインではありません。

木々の役割として、

地形を支え、土砂崩れを防いだり、

雨水を吸い、街の洪水を緩和したり、

さらには土中からの冷気を吸い上げ、地上の空気を冷却したり・・・と、

人々が心地よく暮らせる手助けを、何の見返りもなく淡々と行っています。

 

 

 

 

低木や下草しかなかった幅の狭い植栽枡にも、次々に木を植えてきます。

 

 

 

 

 

続いて前庭スペース。

リビングからの目隠しを兼ねて、角地には大きな常緑樹を植えていきます。

またまた、社員の方々に穴掘りをお願いしました~

角地には高さが5mほどのシラカシの株立ちを植栽。

 

 

 

 

 

 

 

施工前。

リビングから前庭の落葉時期の景色。

常緑樹がほとんどなく、冬枯れの時期は周囲の景色が気になりました。

 

 

そして、完成。

既存の樹木を生かしながらも、常緑樹(目隠し植栽)を中心とした配置。

元々あった、赤い葉のノムラモミジは向きを変えて、庭のアクセントに。

パーゴラも新設し、デッキの上は何とも心地よい空間になりました。

 

 

 

植栽工事が完成したあとは、甲斐先生の講義。

部屋に入った瞬間、デッキの木々や明らかに変わった心地よい風の動き。

植栽工事が完成し、社員の方々にも意識の変化が現れてきました。

 

こんな心地よいデッキでパーティーをしたい!お客様を迎え入れたい!

木々の役割や我々の理念を超越して、「楽しむ」ということに趣を置いた、甲斐先生のプロデュース。

 

管理のコツが分かれば、木々を植える事は大変なことではなく、お客様の生活のレベルを上げる事ができる。

そして、中途半端な安い物にはお客様の心は響かない。

本気でつくったり提案したものには、「高くても買いたい」という意識が働く。

そんな甲斐先生のお話しに僕も強く共感しました。

 

 

隣家の視線が気になり、毎日カーテンを閉め切ったまま生活をしている人は意外に多い。

木々を植える事で、隣地の視線を遮り、カーテンを開け、四季の変化を楽しむ生活が始まる。

つまり、生活が変わるのだ。

生活が変われば、行動が変わる。

行動が変われば、人生も変わる!

 

 

 

プロのカメラマンさんからの写真。

エントランス付近。

 

 

心地よい風が通るようになった空間を社員自らが体感し、木々を植える事の素晴らしさをお客様にも伝えられるように。

甲斐先生のプロデュースはまだまだ続きます。

 

この展示場では、毎月行っている、花音の堀さんのワークショップもあります。

是非チェックしてみてください!

 

https://www.inoma.jp/event/

 

 

 

 

 

最後にもう1件、こちらも先日完成した、太田市のK邸をご紹介します。

今回は全て群馬県の物件でした。

 

建築は長野県に本社を持つ、アトリエDEF。

大きな平屋の建物に広い庭。

 

K邸は「大きな木はOK!」

という素晴らしいお客様でしたので、7m級のヤマボウシや8m級のコナラなど、弊社に所有しているとっておきの高木樹木を惜しみなく植え込みました。

 

 

 

 

庭の真ん中のコナラには、ブランコをつけます。

 

それから、

 

砂場をつくったり、

 

菜園をつくったり、

 

 

一般道路の脇、車寄せのところは有機アスファルト舗装をやったり、

 

 

 

 

 

草屋根の物置小屋をつくったりと、

 

僕自身も「こんな庭に住んでみたい!」と思えるような、楽しめる庭になりました。

 

 

 

 

完成写真がありますので、ご紹介いたします。

 

まずは、有機アスファルトの車寄せから門柱付近。

 

 

 

門柱を過ぎると、緑化ブロックと芝生の園路。

 

 

 

 

そして、薪棚から、玄関付近。

 

 

デッキ前はアトリエデフ特有の大きな庇(ひさし)と、多様な木々が心地良い空間をつくります。

 

 

草屋根の植物も生育は旺盛です!

 

ブランコがあって、砂場があって、菜園がある!

庭で遊べる要素をたくさん網羅した庭となりました。

 

 

 

 

庭の完成も間近、突然の雷雨(ゲリラ豪雨)・・・

 

 

 

我々の想像を超える雨が降る昨今では、こんな雨の状態の日も見ておかないといけません。

庭の中で水が溜ってしまう箇所を見極め、改めて修正しなおしました。

 

 

 

芝生地や前庭は、植物の根の力と縦横無尽に張り巡らされた水脈によって、雨が止めば水が溜る事はありませんでした。

 

 

有機アスファルトの車寄せも、大量の雨水をしっかりと地面に浸透させました。

 

 

ということで、今回のブログの最後の写真は弊社のモデル庭園。

8月5日の午後15時頃、

舗装道路は60℃近い表面温度を計測する中、弊社のモデルガーデンの園路は28℃!

 

 

 

 

この夏の猛暑とゲリラ豪雨、木々の力を有効に活かし、夏を乗り切っていきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

では、最後に

社員募集のお知らせです。

 

この度、業務の拡大のため、一緒に働いてくれる仲間を募集いたします。

 

業務内容:

現場実作業(1名)、

設計、図面製作、PC作業等(1名)

弊社は、社会保険完備ですが、アルバイトやパートなど、勤務時間、労働形態についてはご相談ください。

 

年齢や性別は問いませんが、緑が大好きな方お待ちしております!

 

興味がある方は、メールにてご一報ください。

info@chuou-engei.co.jp  押田まで。

 

 

 

 

 

 

 

神奈川県横須賀市、とある高台からの眺め。

 

周囲は山々に囲まれ、相模湾が眺められる風光明媚なところ。

 

ここの平地に家を建てる計画があるということで、現場視察に伺ったのが3月19日の事。

 

 

 

 

高台から下を見下ろすと、足がすくむような景色。

 

平地である住宅予定地から下は、斜度30度ほどの急な斜面が広がっていました。

 

 

 

 

 

 

 

斜面下の道路から、上を見上げます。

高台からの斜面を、コンクリートの擁壁がせき止める。

斜面地ではよくある光景です。

 

平地である高台に建物を建てて、この傾斜地を庭として有効に活用したいというお施主様のご要望。

 

一般的にここを造成するには、同じようなコンクリートの擁壁を傾斜地の途中につくり、土留めをしながらコンクリートの階段をつくったりするでしょうか。

 

 

しかしながら、これらのコンクリートの構造物や舗装道路が、高台からの空気と水の循環を停滞させ、土中環境に悪い影響を及ぼしていることは、今まで様々な現場で見てきました。

 

空気と水の循環の滞りを解消しながら、斜面地の土地利用ができないものか?

 

 

大地の再生、矢野さんが描いた、完成イメージ図。

 

 

崖の下の道路側から、小道を歩きながら建物がある高台に登りながら歩いて行ける、という計画。

 

 

 

 

 

 

急こう配な斜面地で、本当にこんな土地利用ができるのか?

4月中旬、半信半疑のまま、横須賀での土木造成工事が始まりました。

 

 

 

工事初日は、講座形式でスタート。

この地域で講座を開催するときは、いつも女性が多い。

 

講座参加者にこの土地の現況や問題点から、今後の土地活用の仕方などを説明。

 

 

 

そして、工事開始。

 

この斜面地においての作業はバックホーやクレーン車がメイン。

バックホー重機2台を投入して作業が始まりました。

 

 

 

矢野さんと共に重機に乗ったのは、長野県上田市から応援に来られた赤尾さん。

道路際、ぶ厚いコンクリートの擁壁沿いを重機で掘削しました。

 

 

1mほど掘削し、中を覗いてみると、グレー色した土壌が現れました。

「グライ土壌」と呼ばれる、いわゆる呼吸不良になって酸欠した土です。

また、土の中には、細い草の根が伸びています。

 

 

草が繁茂し、一見豊かに見える土地でも、土の中はグライ土壌でした。

団粒化した健全な土壌は、草の根があるわずか地上から10~20cmといったところ。

 

これは何を意味しているかというと、単純に「崩れやすい」ということ。

草の根だけでは、この土砂を支えるのは非常に困難であり、ひとたび大雨が降れば土壌は緩み、崩れやすい状況をつくってしまう。

もし、除草剤等で草を排除し、土がむき出しの状態であれば、事態はさらに深刻なものになるでしょう・・・

 

 

 

僕も昨年、人工的な構造物により空気と水の循環が滞り、結果として土砂災害が起きやすくなってしまった(起きてしまった)現場を、広島をはじめいくつか見てきました。

 

土砂崩れや斜面崩壊は単なる「記録的な豪雨」によるものだけではなく、このような斜面地のコンクリートの構造物や舗装道路が大きく影響しているということを再認識する必要があるでしょう。

 

 

 

 

そんな時は、地形の変換するポイント、上部からの土圧がかかる擁壁沿いに溝や穴を掘り、停滞する空気と水を抜くと良い。

 

この現場においても地形変換点の要となる、コンクリートの擁壁沿いに造作をします。

擁壁沿いに溝を掘った後は、炭を入れ、土と石と木(幹や枝葉)を組み込みながら、ゆっくりと雨水が浸透するよう、空気と水の循環を促していきます。

また、コンクリート擁壁にコア抜きを使って、丸い穴を開ける作業も後日行いました。

 

 

 

 

 

そして、傾斜地は丸太と杭を使いながら土留めをつくっていきます。

 

 

 

丸太を組み、杭を打ち、それをバンセンで固定していく。

これを繰り返しながら土留めをつくり、重機で道を作っていきます。

 

 

 

土留めは基本的に丸太と杭が主な使用材料ですが、その間に石や木々を絡めていくことがとても重要な要素になります。

 

 

 

「土木」という名の通り、昔の土木造成や道づくりには土と石だけでなく、

必ず「木」が利用されてきました。

 

 

これは、日光東照宮付近の石垣。

 

植えられた木々や植物(下草)の根が伸び、石垣を守ります。

木々の根は空気と水の通った石垣を崩すことなく、強靭で半永久的な土留めとして共存していきます。

 

 

横須賀でのこの工事は、中央園芸からも僕と濱田が参加、全国各地から集まった、大地の再生のメンバーと共に、慎重に工事を進めていきました。

 

 

 

 

 

相模湾を眺めながらの環境改善工事。

 

矢野さんからも、「今までの工事の中でも、最も危険度が高い」と言わせた緊迫した現場でしたが、束の間の休憩時間は高台から海を眺める。

 

海なし県に育った僕は、休憩時間にこの高台から見える海に本当に癒されました・・・。

「海はいいなぁ~」

 

 

 

 

マテバシイ、シイガシ、ユズリハ、ムクノキ、ツバキ・・・

植栽する樹木は弊社から運びました。

荷台から木々をクレーン車で降ろしながら、土留めに絡めて植え込み、バックホーを高台に向かって徐々に進めていきます。

 

 

もちろん、水脈整備も重要な作業。

 

今回使用した水脈資材ですが・・

 

 

隣地にあった枝葉の残骸を利用させて頂きました。

無残にも強剪定され、放置された剪定枝。

普通は「ゴミ」と思えるものですが、水脈整備では立派な資材となります。

 

 

 

講座形式だった工事初日は、参加者たちにより水脈資材をリレーで運びます。

水脈整備で使用する資材をつくるのも大事な役目、人手があることで、工事も進みます。

 

重機や危険な作業はできなくても、誰にでも出来る事はあります!

 

 

 

土留めで使用する丸太は、道路に停めてあるラクタークレーンで斜面地に吊り上げて運びます。

 

 

 

 

そして、杭を打ち、バンセンで固定して、土留めをつくります。

 

 

 

 

 

 

1.5tのブレーカー付きのユンボ。

バケットタイプではなく、矢野さんはいつもこのブレーカー付きを使います。

穴や溝を掘ったり、途中にあったコンクリート片を解体しながらの作業は、バケットよりも格段に使い勝手が良いという。

 

しかしながら、ブレーカーは重量があるので、旋回するだけでも転倒の危険があり、安全を考慮した操作性を要求されます。

 

 

 

それな作業を繰り返し、1.5tほどの重機で小道をつくりながら、上へ上へと登っていきます。

 

 

少しずつ慎重に工事を進めながら、頂上である高台に近づいていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この現場はでは、建設機械や重機が大活躍しました。

バックホウ2台に2t、3tのクレーン車、2t平ボディ、そして12tクラスのラクタークレーン。

 

このような斜面地において、丸太ひとつ運ぶのも手作業では大変な事です。

便利な機械があるからこそ、このような仕事も可能になります。

 

かつての土木工事は膨大な人工や時間をかけてほぼ人力により工事を行ってきましたが、重機や建設機械が登場してからは、かつての工事とは比べ物にならないくらいのスピードや力を持つようになりました。

 

しかしながら、現代の便利な社会が出来る過程において、残念ながら自然を壊してきた側面もあったと思います。

 

でもその建設機械や重機を上手に利用することで、手作業では困難な工事でも可能になります。

 

大地の再生の工事では、環境劣化の原因とされる、コンクリートやアスファルトなども、空気と水の循環するようにひと手間加えながら、積極的に使用しています。

 

要は使い方次第、考え方によっては、自然を再生するには便利な時代なのかもしれません・・・。

 

 

 

資材は軽々とラクタークレーンで吊り上げ、高台の平地へ。

本当に機械のありがたみを感じます。

 

 

崖下の道路から降ろされた1.5tのユンボも、ようやく頂上の高台へ到着しました。

 

 

 

 

 

 

高台の建物建設予定地では、グランドレベル(地面の高さ)を隣地よりも50~60cm下げる造成を行いました。

この平地も最初は3軒のお隣さんの敷地と同じ高さにありました。

しかしながら、隣地より地面の高さを下げる事で、この地域に地形の高低差が生まれます。

 

画一的な住宅地においても、この地域全体としての起伏地形をつくり、周囲の山々との環境の調和を図ります。

 

マクロとミクロは相似形・・・

移植ごてレベルの数センチの地形落差から、地域全体としての数m、数十m単位の地形落差までを考える。大きなものも小さなものも仕組みは一緒です。

 

 

 

 

 

 

4月中旬に始まった工事も、令和に年号が変わった5月始めには完成!

 

 

 

この土地の環境を痛めずに、むしろ環境を以前より改善させながらの造成工事。

 

 

たくさんの木々も植えられ、見た目にも美しい空間が出来上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

道路から、斜面地中腹までの小道、高台までの園路(小道)も完成しました。

 

 

 

斜面地中腹から上部までの道。

樹木はデコレーションやデザインで植えるものではありません。

樹木は土木造成においても、必要なもの。

 

土と石やコンクリートのみで行いがちな現代の造成工事ですが、そこに樹木(植物)を組み込むことで、耐用年数が○○年ということではなく、半永久的な世界が生まれていく。

 

樹木や植物なくして、永続的、持続可能な社会をつくる事は不可能なことかもしれません。

 

 

 

雨が降った後の現場。

 

植物を植えることで、雨水は斜面を走ることなく、ゆっくりと地面に浸透していく。

 

木々の根が伸び、地形を支えるようになれば、昨今の記録的な豪雨にも耐えうる土中環境を形成していくことでしょう。

 

「植栽土木」

このような土木造成を行う事で、災害は事前に防ぐことができるのではないか・・・

 

災害が頻発している現代において、植物を絡めた土木造成、植栽土木がカギを握るのということを、我々はこの現場で確信しました。

 

 

 

今回の横須賀での工事初期のメンバー。(お施主様の撮影)

いつも現場作業が忙しく、大地の再生のメンバーでは貴重な集合写真です・・(後列一番左が僕です)

今回の工事は僕も初日から数日間のみの参加でしたが、その後も入れ替わり立ち替わり、大地の再生のメンバーが全国から集まり、この困難な工事を完成させました。

今回のとても意義のある工事に、自分も関われたことを誇りに思います。

 

また、何よりも大地の再生の視点や活動に共感し、この工事に大変な理解、ご協力をいただいたお施主様のK様には、心より感謝申し上げます。

(今回のブログの写真も数多く提供していただきました。)

 

 

新しい時代の幕開けに相応しい、植栽土木という提案

木々や植物の根や土中の微生物の働きは、雨水をろ過、浄化させ、結果的に横須賀や湘南の海を美しくしていきます。

このやり方が広まり、多くの自然が再生していく事を強く望みます!

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログの最後に、ご案内を2件。

いつもお世話になっている、アトリエDEFさんで開催するワークショップと、僕が実行委員をしている、28会(にわかい)のご案内を致します。

 

■アトリエDEF

 

<問合せ先>

アトリエDEF関東営業所・モデルハウス 循環の家 前橋

TEL:027-289-5358 

前橋市富士見町皆沢359-2(水曜日定休)

 

 

■28会(にわかい)

 

Facebookページ : https://www.facebook.com/events/324745804872427/

 

===== 28会(にわかい)とは? =====
人気職業ランキング(13歳のハローワーク)にて、建築士や大工さんが上位にランクインする中、庭師や造園家は100位にも入らない、ランク外だという事実を知りました。

どうしても技術を磨く事だけに集中してしまう庭師の世界ですが、もっと学ぶべきことが他にもあるのではないか?
それはお客さんへのプレゼン力であったり、世間への発信力であったり、建築家と対等に話せる知識や話術であったり・・・
「造園の仕事がもっと魅力ある職業になるためには、どうしたらよいか?」そんな事を皆で考える場を作りたい、そう考えたのが28会の始まりでした。

 

<問合せ先>

k.sakai@yamaichizouen.co.jp 

締め切り 5月25日(土) 
28会事務局 山一造園(株)

 

以上です、今回も長いブログにお付き合いいただきありがとうございました。