こんにちは。高橋ゆりこです。
今日は、
「子どもの話の聞き方」
について。
昨夜、こんなことがありました。
トイレに、
ひとりで行くのが怖い次男(6才)
「お母さん、一緒にトイレ行ける?」
と聞かれたのですが、
ちょうど夕飯の支度で手が離せず、
「夕飯の支度で手が離せないから、今は行けないな。」
と答えました。
すると、
「お父さん。トイレ一緒に来て~」
と夫に頼んだ様子。
その後、
「お尻を拭いてほしい」と、
次男が夫に頼んでいるやり取りが、
キッチンまで聞こえてきました。
なぜか次男は、
ものすごーく横柄な頼み方をしていて、
聞いていて、
夫は気分悪くしてるだろうな~。
と容易に想像がつく感じ。
案の定、
揉めてる様子がめちゃ聞こえてくる。
次男の怒鳴り声も聞こえてくる。
しばらくして、
夫がリビングに戻ってきて、
その後、さらにしばらくしてから、
次男が号泣しながら、
リビングに戻ってきました。
「お母さん。お父さんが酷い!お父さんが!お父さんが!!!」
「お母さんが良かったー!!!」
と、嗚咽しながら、
一生懸命訴えてきました。
こんなとき、
あなたなら、どんな風に話を聞きますか?
私は、
夕飯を作っていた作業をやめて、
火も止めて、
次男の目の高さに膝立ちして、
ただ黙って話すのを聞いていました。
「どうしたの?」とも聞きません。
「次男くんの言い方が良くなかったと思うよ」とも言いません。
「お父さん酷いね」とも言いません。
ただただ、
「お父さんが酷いと思ったんだね」
「お父さんが怒って嫌だったんだね」
「お母さんに拭いてほしいと思ったんだね」
「お父さんのお尻の拭き方が痛かったんだね」
と、ただただ聞きました。
「うんうん」
「うんうん」
「そう思ったんだね」
と、ひたすら、
私の意見を挟まず、
私のアドバイスも言わず、
私からはどう聞こえたかも言わず、
次男に同調することもせず、
ただただ聞きました。
すると、
だんだん嗚咽が治まってきて、
気持ちも落ち着いてきた様子になりました。
「本当はどうして欲しかったの?」
と聞こうかな?と思っていたのですが、
私から質問をする前に、
次男は、こう言い始めました。
「自分では上手に拭けてるか分からなかったから、
お父さんに仕上げに拭いてもらおうと思ったの。
でも、思ってたよりすごく強く拭かれて痛かった。
もっと優しくお尻を拭いてほしかったんだよ」
次男の言葉を聞いて、私は、
「そっか。もっと優しくお尻を拭いてほしかったんだね」
というと、
それまで、
夫が座ってる方をずっと睨んでいた次男が、
睨むのをやめて、
「うん」
と言って、
夫の方にてくてく歩いていき、
「お父さん、もっと優しくお尻を拭いてほしかったよ」
と言いました。
すると、夫は、
「優しく拭いたつもりだったけど、痛かったんだね。ごめんね。」
と言いました。
それに対して次男は、
「うん。次はもっと優しく拭いてね。」
仲直りして、
夫と次男は仲良く遊び始めました。
私も火を点けて、
夕飯の支度を再開。
この場面。
かつての私だったら、
「あんな嫌な言い方で頼むからだよ」
と、余計なことを言ってしまったり、
「お父さん酷いね!」
と、同調して夫を悪者にしてしまったり、
「お父さんに頼んだのにお母さんが良いとか言うの酷いよ」
と、夫に聞こえてることを気にして、次男を非難したり、
「お父さんにちゃんと自分で気持ちを言いなよ」
と、二人の間に介入して仲直りさせようとしたり、
しちゃっていました。
で。
毎回、めっちゃこじれてた。
ものすごーく険悪な状態が、
何時間も続いて、
夕飯を美味しく食べる雰囲気じゃない状態に、
毎回、陥っていました。
こんなにスムーズに解決しなかった。
そんなことを、
お料理をしながら思い出しました。
口を挟まず、
同調せず、
自分の保身に走らず、
介入せず、
ただただ子どもの話を聞くことって、
こんなにも大事なことなんだな。
と、改めて実感。
ただただ話を聞いてあげるだけで、
子どもは自分で、
気持ちの折り合いを付けられるし、
解決もできるんですよね。
話しているときの、
話を終えたときの、
子どもの顔には、
「安心感」が見えます。
子どもは、
伝えたいことがあって話している。
それを、
子どもが話し終える前に、
あれこれ言ってしまうと、
子どもは、
分かって欲しいことがあるのに、聞いてくれない。
自分の気持ちを否定された。
と感じてしまう。
「聞いてもらえている」
「分かってもらえた」
という「安心感」って、
子どもの心をとても強くする。
今回は次男の話でしたが、
我が家は長男(もうすぐ高1)も、
私に色んな事を話してくれます。
「思春期で反抗期なのに、
どうしてそんなにお母さんに色々話してくれるの!?」
と、驚かれることが結構あります。
我が家の子どもたちにとって私は、
「聞いてもらえる」
「分かってもらえる」
という相手なんだと思います。
そして、
様子が変なときでも、
私から何かを聞き出すことはしない。
そういうときは、
「なんかテンション低いね。」とか、
「すごく疲れてるように見えるよ」とか、
見たままの様子を伝えるようにはしています。
「あなたの異変には気づいてるよ。」
ということを伝えるために。
でも、
それ以上は何も言いません。
子どもが自分から話してきたときに、
ただただ聞く。
そんな風にしています。
だから、子どもたちは、
お母さんは、
話したいことはちゃんと聞いてくれるし、
話したくないときは話さなくていい。
そんな風に感じている様子です。
「ただ聞く」
「聞き出さない」
ただこれだけのことなのですが、
子どもと信頼関係を築くことに、
直接繋がっていると感じています。
子どもの話をただ聞くって、
すごくシンプルですが、
意外と難しい。
よかったら、
「ただ聞く」
「聞き出さない」
試してみてくださいね~(^^)
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