トラジャ族 (星から来た人々) | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “「意味」という光り輝く源泉から遠ざかってしまったという感覚は、時間だけでなく空間的な距離にも投影される。「エデンの園」神話とは次元を異にし、科学技術の時代によりふさわしい象徴の表に包まれている「星の人々」神話は、遠い昔、宇宙からの訪問者が、初期の原人と交配して彼らを進化させるために、地球に降りたったと伝えている。おそらくこれは、種がなんらかのしかたで地球上ではまったく例のない飛躍をとげ、進化の螺旋を一段高いサイクルに達するという神秘的な「突然変異」の過程を示す象徴なのではあるまいか。

 セレベス島の山中に住むトラジャ人たちは、彼らの王の祖先たちが、スバル座から「稲妻によって力を受け、虹の橋を渡って」やってきたという。彼らは、祖先を遠い宇宙から運んできた船を思い起こすためと称して、いまだに竹と藤で編んだ大きなアーチ形の家を建て、そこに律動的な螺旋模様を描いている。今日では、サゴやしの屋根をピカピカに光る波形のトタン(どこにでもある西洋の科学技術の副産物)に変えつつあるが、そのトタンの「波形模様」は円盤の曲線にいっそうよく似通っている。トラジャの墳墓も同じ形をしている。彼らの葬送の儀式の目的は、死者の魂を、宇宙空間という「目に見えない海」のかなたにある先祖の星へと送り返してやることなのである。

 やはりインドネシアにあるバリ島では、夜泣きする子供をなだめるのに、外に連れだして星を見せるという伝統的な習慣がある。無限の光と空間を見せ、その悲しみがちっぽけなものであることを思い起こさせようというわけだ。”

 

(ローレンス・ブレア「超自然学 宇宙と意識のリズム」平河出版社より)

 

*インドネシアのトラジャ族のことはご存じなくとも、彼らの土地でとれるコーヒー豆、トアルコ・トラジャ・コーヒーは多くの方が知っておられるのではないでしょうか。トラジャ族の住むセレベス(スラウェシ)島は、大国美都雄先生が出口王仁三郎聖師から聞かれた話では、イスラエルの失われた十部族が、日本へ向かう前に一時期拠点としていた島です。日本にもイザナギノ命とイザナミノ命の天孫降臨神話がありますが、セレベス島にも類似の神話があるとは興味深い話です。また、彼らが故郷とするスバル座について、明治の神人川面凡児先生も自分は前世でスバル座の紅色の星にいた、と言われていましたし、スバル座(プレアデス)には何か秘密があるのかもしれません。ちなみに、出口王仁三郎聖師は、自分はオリオン座から来たと言われていました。

 

*祖先が他の天体からやって来たということであれば、アフリカのドゴン族の神話もよく知られています。彼らはシリウスからやって来たということですが、実際に彼らの古くからの伝承の中には望遠鏡が無いと知り得ない高度な天文学的知識が数多くあります。否定派は、近世にヨーロッパ人が持ち込んだ知識が古くからの伝承に混入したと主張しているようですが、それでは辻褄の合わない点も多く、学者の頭を悩ませています。この「シリウス・ミステリー」については日本でも本が出ていますし、御存じの方は多いと思います。

 

 *エドガー・ケイシーは惑星間の転生について語っていますが、各惑星・恒星上の、地球とは異なる次元での転生であり、この同じ三次元世界に存在する他の星に転生するというわけではありません。しかし、ケイシーは、「アトランティスの崩壊のときに、他の天体からの訪問者があった」とも述べておりますので、この同じ次元で、他の天体にも「人」が存在するのは確かなようです。

 

*今日6月24日は「ヨハネ祭」の日でしたが、「UFOの日」でもあります。1964年6月24日に起こったケネス・アーノルド事件が、この「UFOの日」制定の根拠となったのですが、彼が実際に目撃したUFOは三日月の形で(スケッチが残っています)、水平に、水面に投げた皿のようにスキップして飛んでいたのを「水面に投げた皿のように飛んでいた」と表現したところ、「皿のような飛び方」が「皿のような形」と誤解されて、以後世界各地で皿のような「空飛ぶ円盤」の目撃が相次ぐようになりました。しかし三日月型ということであれば、トラジャ族の住居の屋根は確かに三日月型ですし、だからこそより信憑性が高いように思います。

 

*あと、この「超自然学」の著者であるローレンス・ブレア氏は、インドネシア発祥の霊的運動「スブド」のメンバーで、1960年代にジャカルタ郊外のチランダで、同胞会の指導者バパ・スブーと共に過ごし、そこで様々な霊的体験をしています。しかし、組織化したスブドに失望した彼は、最終的にスブドから離れることを選択しました。同じように、グルジェフの高弟で後にスブドに深く関わったジョン・ベネット(彼は『スブドの起源は太陽系の外にある』と言っています)も、決してスブドを否定したわけではありませんが最後はローマ・カトリックの洗礼を受け、カトリック教徒となって生涯を終えました。霊性を探求する者には、何やら定まったパターンがあるような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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